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櫻井靖子展(2011.11.29~12.11)を終えて
ギャラリー揺 シリーズ企画「間」5
櫻井靖子展(2011.11.29~12.11)を終えて

玄関棚展示
玄関棚展示 
器15点(抹茶茶碗、杯、汲み出しなど)<展示替え有り>
口縁で一つに繋がっている二重の器で、光と影を意識した穴のインパクトが新鮮です。
ポンスで開けられた外側の穴からは、光が透けて蛍焼きのようにも見え、赤ワインなどを入れると淡い色が映ります。

室内展示
室内展示

板間棚展示
板間棚展示 
左作品「Incompletion in Walbrzych」(ポーランドで制作)
右作品「Incompletion」
先ず中が空洞の筒(パイプ状のもの)を何本も作って張り合わせて筒の集合体を作ります。次に表面を削って形を作ってから、内側を繰り抜いて形を整えます。鋳込み技法により1280度で還元焼成してオブジェは完成します。

和室展示
和室展示風景
櫻井さんの作品は、フランス留学を始め数多く海外での制作や展覧会の体験を通して磨かれたセンスと技術から生まれた美しい形体です。でも、小さい底辺から上に向かって広がるフォルムは弥生式土器の鉢を連想させます。紀元前3世紀ごろから始まった弥生時代に遡って数千年前を身近に感じる楽しさを味わいました。

作品アップ
作品のアップ
硬く鋭い印象は骨格を連想させ、研ぎ澄まされた本質的な物を感じます。

庭展示
庭展示 オブジェ1点 
Flower 2
紅葉、黄葉の進む晩秋の庭に負けない白いオブジェを一点のみ展示。屋外での凛と佇む作品に緊張感は高まります。自然光から現れる影も作品の一部です。
今後、国内を始め海外での展覧会スケジュールも多い櫻井さんのご活躍を楽しみにしています。揺での展覧会をありがとうございました。
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以下、美術ライター小吹隆文氏の記事を紹介します。

京都新聞2011年12月10日朝刊(美術欄)掲載記事
櫻井靖子展
白い地肌と無数の穴が強い個性を放つ磁器。特徴的な構造がもたらす光と影の効果に要注目。新作が中心だが、昨年ポーランドで制作した作品も数点含まれる。

小吹隆文 アートのこぶ〆 <展覧会場の様子>京都12/6
櫻井靖子展/ギャラリー揺
表面に多数の穴が空いた不思議な形態の磁器が並んでいます。一見しただけではどのように作っているのか分かりませんが、幸い作家がおられたので詳しく聞くことができました、まず磁土でパイプ状の形態を作り、それらを束ねてから器の形にカットして、内部を削り取ると共に全体の形を仕上げてから焼成するそうです。釉薬がかかっていない白い地肌にも独特の美が感じられます。

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12/22 00:26 | 展覧会
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