美術作家 三橋登美栄
|
|
音羽山 2011年11月24日
「自然と語る会」 第334回「音羽山」に参加しました。(参加者13名) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 膳所駅9:00集合→鶴の里びわこ放送前9:30→登山開始→鉄塔→音羽山山頂(593.4m)11:20→山道途中で昼食11:35→西山国有林→三田川沿い→国分→近津尾神社・幻住庵→京阪バス幻住庵15:20→JR石山駅発15:38→膳所駅→帰宅 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ JR膳所駅から鶴の里の坂道は私の散歩(トレーニング)コースです。びわこ放送前、硝遊荘の奥から山道に入ります。ここから東海自然歩道に合流するまでは、地図にも載っていない細い道が迷路のように広がっていて複雑です。 ![]() 急な上り坂を登って尾根道を進むと、送電線の鉄塔の辺りは木々が伐採されていて突然視界が開けています。今日は空気が澄んでいて琵琶湖、近江大橋、三上山、伊吹山まで良く見え「我が家のマンションは何処?」と捜しました。 ![]() 落葉樹の枝や透けた黄葉が広がる林は、太陽の光が差し込み明るくなって冬支度です。 ホオノキ、タカノツメ、コシアブラなどの落ち葉で敷き詰められた山道は、軟らかい絨毯のようで気持ちいいです。 ![]() 尾根道はアップダウンが少なくて楽に歩けますが、冷たい風に吹かれるので毛糸の帽子が必要です。 ![]() 音羽山の山頂からは、右側に琵琶湖と大津市街が見渡せます。 ![]() 左側は山科と京都市街が広がり、遠くに愛宕山が見えます。 ![]() シロモジの黄色が鮮やかです。 ![]() オタカラコウ ![]() ウメモドキ ![]() ケンポナシ(玄圃梨)クロウメモドキ科 ケンポナシ属 落葉高木 樹皮は黒みがかった灰色で浅く縦に裂け、枝は紫褐色で皮目があります。葉は広卵形で長さ8~15センチメートル、淡緑色、3本の葉脈が目立ちます。花は淡緑色で6~7月、枝の先端の集散花序に多数つきます。果実は核課、無毛で紫黒色に熟し、秋に果実の柄が肥大し、甘く食用となります。肥大した果柄が人の手のようで味が梨に似るところから、手棒(てんぼう)梨が訛ってこの名になったようです。果実を生食あるいは煎じて飲むと二日酔いを覚ますといわれています。材は木目が美しく狂いが少ないので装飾材に用います。 ![]() ケンポナシを初めて味わいました。 柄の部分の果肉は少量で皮と一緒に口にして渋いですが確かに梨の甘い味がします。 ![]() ヤツデ ![]() 近津尾神社参道の小さいシイノミを拾って生で食べました。 ![]() 近津尾神社 ≪付録≫ 帰宅して、マンションのベランダから音羽山を見ると数本の小さな鉄塔が見えます。 どの鉄塔からマンションを捜していたのか気になり、翌日もう一度音羽山へ行きました。昨日歩いた道なのに大切なポイントをほとんど覚えていません。分かれ道を前に「右か左か?」と悩みながら進みますが、道が消えそうになり何度もバックします。こんな所を歩いたのかな?と記憶を辿りながら、どうにか鉄塔の見晴らしの良い所に到着します。ホッとしますが、少し見える角度が昨日と違うような気もするし、ここだったようにも思えます。記憶の不確かな自分に呆れてしまいます。 山で道を見失うと全てが道に見えます。道路標識は無く携帯電話も圏外となると慌てて不安になりますが、木々と水の流れと鳥の鳴き声と猪の足跡に囲まれながら、太陽を見て気を落ち着け、古代人が持っていた五感を甦らせ、第六感を働かせるチャンスでした。 明日も「あの辺りで道に迷っていたのかな?」と音羽山を眺めながら自然との対話を楽しみたいと思います。 スポンサーサイト
11/29 15:27 | 山歩き |