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堀田淳一 展(2011.9.27~10.9)を終えて
堀田淳一 展(2011.9.27~10.9)を終えて

2009年春の堀田淳一展「桜」以来、当ギャラリーでは2回目の個展です。
前回とはテーマも技法も異なり、見方によって様々に表情が変わります。遠くからは近寄りがたい個性的なフクロウですが、近寄って細部の質感の複雑さを見ると抽象絵画に変わり、側面から見ると凹凸か消えて平面絵画がシンプルに現れます。具象から抽象に、レリーフ状の立体から平面にと、観賞の方法を変えて様々に楽しめます。異なった側面からの思考の大切さを見つけました。これは観賞眼の問題であり、画廊空間の課題だと感じました。

展示風景1
展示風景1

展示作品(平面作品15点)
1 月と寝る   
2 閑
3 寛ぐ
4 鎮る
5 梟の五郎
6 醒
7 愛
8 凝
9 梟寿
10 夜更け
11 満
12 凝々
13 伸
14 黄色い街
15 梟朗

鎮る
作品「鎮る」

梟の五郎
作品「梟の五郎」

醒
作品「醒」

凝
作品「凝」

展示風景2
展示風景2

展示風景3
展示風景3


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展覧会終了後に堀田さんから届いた文章です。

パンリアル美術協会会員で、創立会員の一人、
下村良之介氏が率いた安藤康行氏などの時代の最後のパンリアル日本画家と思える。
新旧会員の間(はざま)に立ち、気苦労を餌に梟(不苦労)を描く。
居場所はどこだと暗闇に羽音をたてる。
来年はパンリアル70回展とやら。
鬼は笑って梟は鳴く(泣く)          
                               堀田淳一
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美術ライター小吹隆文氏の新聞掲載記事です。

京都新聞10月8日朝刊(美術欄)
堀田淳一展
建材の珪藻土を用いて深い凹凸の線描を施した後、岩彩で着色した絵画作品。今回のテーマは月夜のフクロウだ。画面は素焼きの陶器のような質感を帯び、装飾性としても機能する凹凸が存在感を際立たせている。

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10/16 21:50 | 展覧会
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