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京都府立植物園  2011年6月16日
京都府立植物園  2011年6月16日

10時半頃に正面入口より入園すると、平日にしては予想以上に人が多く賑わっています。
タイザンボクの花の香りが漂う横を通り、バラ園を過ぎて進むと、アジサイ園では私立小学1,2年生の団体がメモを取りながら野外学習中です。花菖蒲園を通り抜け、賑やかな所から離れて植物生態園に入ると、自然に近い状態で管理されているので、気持ちが落ち着きます。次に「なからぎの森」の中を歩くと「連理の枝」の立て看板が目に入ります。
「連理の枝」の説明を少し。
巨樹の中には、時に2本の木が寄り添って合体して一つの木になってしまった合体木があります。「合体木は一生の付き合いを宿命付けられた夫婦のようなものかもしれない」と考え、「夫婦・男女のなかむつまじいこと」を意味します。これは中国の詩人・白居易(はっきょい)の詠んだ漢詩で玄宗皇帝と楊貴妃との悲恋を描いた長恨歌の中にあります。
在天願作比翼鳥
在地願爲連理枝
(天に在っては、願わくば比翼の鳥と作らん 地に在っては、願わくば連理の枝と為らん)
この意味は「私たちが天界へ召されたら、羽が繋がった二羽の鳥になりましょう。また天界から地上へ戻されたら、枝がくっついた二本の木になりましょう。私たちは、今も、次の世も、その次の世も、寄り添っていましょう。」の意味です。

その立看板の近くで、沢山の写真撮影用三脚が立ち並ぶ様子を見に行くと、カワセミが肉眼で見えました。本物は初めてなのでとても嬉しくて、ブルーをしっかり確認しました。

 なからぎの池
なからぎの池 写真の中央少し下にカワセミがいます。

 カワセミ
これは幼鳥のカワセミで、先程まで母親のカワセミから餌をもらっていたそうです。

観賞温室に入室したところ、今日はムッとする温室特有の熱さと臭いが無く爽やかです。
空調設備が壊れて、戸を開け放しているためでした。

 ひげそり用ブラシの木
プセウドボンバスク エリプティクム(パンヤ科)
メキシコからグアテマラが原産。乾季には葉を落とし、高さ10m程度になります。樹齢が進むと根元が膨らみます。花の形から英名はShaving Brash Tree(ひげそり用ブラシの木)とついています。

 ひげそり用ブラシの木 実
プセウドボンバスク エリプティクムの実
果実には、多数の種子が入っていて、成熟すると果皮が落ち、種子の周りの長い綿毛が広がります。

 奇想天外
キソウテンガイ(奇想天外)
「奇想天外」と言う園芸名は、学名にヒントをえたもので、1936年石田兼六氏により「サボテン研究」誌上で命名されました。単子葉に似た平行脈が風によって裂け、多数の葉が伸びるように見える様子がユリ科のオモトに似ているところから「サバクオモト」という和名もあります。

 奇想天外雄花
キソウテンガイの雄花

 緑の太鼓
緑の太鼓
約一年位前に、多肉植物「グリーン ドラム」の名前でこの植物を購入し、自宅マンションは暖かいので元気に冬を越し、今のところ順調に育っています。

 ツルラン蕾
「ツルラン」(ラン科)
山野草として広く親しまれているエビネの一種です。一般的なエビネは春に開花しますが、ツルランは夏に開花する「夏咲きエビネ」のグループです。

 ツルラン花
ツルランの花

 カラコギカエデ
カラコギカエデ(鹿子木楓)(カエデ科 カエデ属)
樹皮が剥がれて、鹿の子模様になり、カノコギが訛ってカラコギになりました。

約1年ぶりに、1人で4時間余りの植物園散策をしました。
イメージした植物は見つけられませんでしたが、幼鳥のカワセミブルーが記憶に残っています。成鳥のカワセミはもっと綺麗なブルーだそうです。


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06/16 23:56 | 日々
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