美術作家 三橋登美栄
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カンボジア 2011年3月9日~13日
……………………………………………………………………………………………< [9日] 関西国際空港→ホーチミン→シェムリアップ→ソッカーアンコールホテル [10日] ロレイ→プリア・コー→バコン→オールドマーケット→タイスキ(昼食)→プラサット・クラヴァン→東メボン→バンテアイ・スレイ→プレループ遺跡の夕陽→中華料理(夕食)→キョンジュ夜市 [11日] アンコールワットの朝日→ベンメリア遺跡→洋食ランチ→マッサージ→アンコールワット→ディナーショー(夕食)[12日]アンコールトム→タ・プロム→飲茶(昼食)→トンレサップ湖→軽食(夕食)→空港→帰路 [13日] 帰国 ………………………………………………………………………………………… [9日] 5:00起床、夜明け前の東の空に一番星が輝き4°Cと寒いです。 JR膳所駅5:48→大津駅(はるか3号自由席)6:11→関西空港駅7:42。この旅は阪急交通社のツアー「感動のアンコールワット世界遺産紀行5日間」に夫と参加しました。 円をUSドルに両替(1ドル=84.57円)。ベトナム航空の搭乗口近くにレストランは見当たらず、売店でサンドイッチと飲み物を買って遅い朝食を取ります。VIETNAM AIRLINES 941 OSAKA KANSAI 10:30発に搭乗すると、機内食の準備中なのかタケノコ風の香りがします。6時間弱のフライトで予定通りHO CHI MINH CITYに現地時間14:20(時差マイナス2時間 34°C)に到着して順調でしたが、乗り継ぎのVIETNAM AIRLINES 829 16:30発が遅れて17:40発に変更。約1時間のフライトでSIEM REAP(シェムリアップ)空港に到着した時はすでに日が暮れていました。 正式国名はカンボジア王国で、人口は約1340万人、首都はプノンペン、国花はハス、公用語はクメール語、気候は熱帯モンスーン気候です。通貨単位はリエル(R)、100リエル=約2.1円 1USドル=4300リエルです。買い物はほとんどUSドルで、時には日本円もOKです。お釣りはカンボジア通貨のリエルで帰ってきます。電圧は250Vで変圧器が必要、コンセントの形も違います。 ![]() 空港で現地ガイドさんに迎えられ、ツアー参加者19名が無事揃ってから市内のレストランでクメール料理の夕食です。 ![]() Angkor Beer とマンゴージュースを注文後、コース料理が始まります。?ナスとミンチ ?鮭のココナツ味(アモン) ?知らない野菜の茎炒め ?牛肉とタマネギの炒め物(写真) ?クイティウ麺 ?カボチャにココナツ味のムース(デザート) ?ジャスミンティーでした。 カンボジア料理の印象は辛過ぎず、甘みと酸味が効いて意外とあっさり味です。 ※ ?のデザートですが、ご当地の「有名なかぼちゃプリン」だったかもしれません。因みに「かぼちゃ」は「カンボジア」が転じて「かぼちゃ」と呼ばれるようになったってご存知でしたか?1541年、大分に漂着したポルトガル船が大名の大友泉麟に”カンボジアの産物”として贈ったのが最初といわれています。 ![]() 夕食後、市内のSOKHA ANGKOR HOTEL に行き、今晩からこの部屋に3連泊です。 [10日] ![]() 早起きして6:30からホテルのレストランで朝食。 バイキングの品数がとても多くて一日目は、あれやこれやと食べ過ぎました。 ![]() レストラン入口には水に浮かべた花飾り。 ![]() その一つをよく見ると、花弁が造花のようですが、 ![]() 折り紙のように折りたたまれた花弁を広げると、本物の蓮の花に戻ります。 観光に出かける前に、全遺跡で通用する顔写真付きの共通券(3日券)を手に入れます。因みにカンボジアへの観光客数は1位韓国、2位中国、3位ベトナムで日本は4位です。 9~13世紀に栄えたアンコール王朝。 信仰が厚いクメールの王たちは巨大寺院を次々と創建し、約700年にわたって栄華を極めました。しかし建築物は突然放棄され、クメールの民は消えました。民衆の反乱や、外敵の侵略など諸説は多いのですが、ここまで高い文化を持った民族がどこへ行ってしまったのか、現在も謎のままです。 ![]() 893年にヤショーヴァルマン1世が先祖を祀るために建立したヒンドゥ教寺院で、崩落が進んでいるため、現在一部の修復が行われています。 ![]() ![]() 今は乾季ですが水田に稲が少し実っています。(ベトナムは3期作) ![]() 5人兄弟でしょうか、上の子が子守りをします。母親は何処に? ![]() プリア・コーの子供達 「ネエーサン、カワイイ♪ ニーサン、イケメン♪」と日本語で語りかける子供達5人の歓迎を受けます。小学校は義務教育ではなく二部制で午前中は学校に通い、午後は観光客相手に売り子をします。(逆に午前に仕事して午後から学校に通う子供もいます) ![]() プリア・コーの大木 地雷でケガをした人達が大きな樹の影で日本の曲を演奏をしています。 ![]() タイスキ(昼食) お鍋を沢山頂いた後に、具材を全部引き上げてからご飯を入れて煮込み、溶き卵とネギ類の薬味を乗せたお粥を食べます。日本と同じ料理方で胃腸に優しいです。 ![]() バコン1 インドラヴァルマン1世が881年に、都城ロリュオスの中心寺院として創建。カンボジアで最初の砂岩のピラミッド型寺院です。 ![]() バコン2 ![]() バコン3 ![]() バコンのレリーフ ![]() サンセットを待つ観光客。 長い階段状の上にある赤茶けたピラミッド型の巨大寺院プレループ遺跡 ![]() 牛追いの人達が日暮れ前に家路に向かう風景が遠くに見えます。 ![]() キョンジュ夜市 カンボジア人が涼を取るために集い、ゴーカートに乗って遊ぶ子供達 [11日] ![]() サンライズ1 5:15にホテルを出発してアンコールワットに出かけます。 ![]() サンライズ2 靄がかかり、「何時が日の出だった?」と分かりにくい朝の始まりでした。 ベン・メリアは「東のアンコール」と呼ばれる森の中の巨大な遺跡。現在は大半が木々に埋もれ崩壊も進んでいて、発見地当時の気分が味わえる遺跡です。10年位前までは地雷もあり危険な場所もあったそうです。 ![]() ベンメリア1 崩壊の激しいベン・メリアでは、祠堂だけでなく彫刻などもほとんど壊れていますが、参道に残るナーガ(蛇神)は、なぜか破損がほとんどなく、鋭い歯などの細かな形まで確認できるほどで、この七つの頭を持つナーガが今もベン・メリアを守っているようです。 ![]() ベンメリア2 これは何でしょうか? ![]() ベンメリア3 ![]() ベンメリア4 ![]() ベンメリア5 ![]() ベンメリアの蟻塚 蟻塚を見るのはインド以来2回目です。 洋食ランチを済ませ、小休憩にホテルに戻った後、「東北地方で大きな地震が起きて大津波で家が流されている」と現地テレビNHK放映の様子を聞き、日本での大震災を知ります。 「1860年にフランスの植物学者アンリ・ムオがアンコール・ワットを発見」と言いますが、現地ガイドさんは「本当は地元の人が発見した」と言います。12世紀前半、アンコール王朝の国王スールヤヴァルマン2世が約30年を費やして建造したアンコールワットはクメール建築の最高傑作として知られています。 ![]() アンコールワット1 池に映る逆さアンコールワット ![]() アンコールワット2 ガイドさんの説明を聞くツアーグループ仲間です。 「ヴィシュヌ神」は太陽の光り輝く状態を神格化した神。 「シヴァ神」は破壊を司るが共謀な性格と同時に温和な一面も持つ。額の中央には第三の目がある。 「ガルーダ」はヴィシュヌ神の乗り物でナーガの天敵。 「ナーガ」は蛇神 ![]() アンコールワット3 精緻で妖艶な姿のデヴァター(女神)像のレリーフ ![]() アンコールワット4 今は仏像を安置した祭壇の前で僧侶が参拝する仏教寺院です。 ![]() ディナーショーの食事 ![]() 古典舞踊 天女の舞い「アプサラダンス」 [12日] ![]() 3連泊したホテル中庭 ![]() 中庭に咲くブルメリア (キョウチクトウ科プルメリア属)街路や公園や寺院などに植えられることからTemple treeともいわれ、当地の名前はPkar Chan Pei です。良い香りがします。 ![]() アンコールトム1 象に乗って観光もできます。 アンコール王朝最後の栄華を極めた都市“アンコール・トム”を大アンコールと呼び、一辺3km、周囲12km、幅130mの外濠に囲まれた大いなる都市には、5つの巨大な城門がありました。12世紀末、仏教を信仰したジャヤバルマン7世が創建。信仰の厚いクメール人の宗教世界を反映させた城でした。 ![]() アンコールトム2 ![]() アンコールトム3 ![]() アンコールトム4 ![]() アンコールトム5 ![]() アンコールトム6 観世音菩薩の四面像 ![]() アンコールトム7 ![]() アンコールトム8 ![]() アンコールトム9 ![]() アンコールトム10 ![]() アンコールトム11 タ・プロームはジャヤヴァルマン7世が母の菩提を弔うために1186年に創建した仏教寺院。 ![]() タ・プロム1 ![]() タ・プロム2 樹の根を取り払わず、発見時の姿をとどめています。あちこちに瓦礫が散乱して壁は苔蒸し、寺院全体に悠久の歴史を感じさせます。 ![]() タ・プロム3 ![]() タ・プロム4 ![]() タ・プロム5 ![]() タ・プロム6 ![]() タ・プロム7 ![]() 飲茶セット(昼食) トンレサップ湖は雨季と乾季で面積が約4倍にも変化する湖です。クメール人たちには、まるで生き物のようにみえ、自然に収縮する湖を巨大なナーガ(蛇神)のイメージを抱いたそうです。 トンレサップ湖1 ![]() 10歳位の少年が力一杯櫓を漕ぎ、湖のクルーズが始まります。 ![]() トンレサップ湖2 新建築の建物です。湖に浮いているのではなく湖底に固定するのですね。 ![]() トンレサップ湖3 漁業を営み、船の上に家を建てて暮らす人々の生活が間近に見られます。 ![]() トンレサップ湖4 湖上のベトナム人の小学校です。 オールドマーケットは、シェムリアップの南側にある市場で、朝8時に開き地元の買い物客や外国人ツーリストなどで大いに賑わっています。 ![]() オールドマーケット ![]() 市場の肉屋 干し魚、ナンプラー(魚醤油)果物、肉等の香りが漂い、ハエも飛び交って、活気にあふれています。 ![]() クイティウ麺 最後のカンボジア料理 その後、空港に向かいVIETNAM AIRLINES 3822 21:35発は1時間半位大幅に遅れ、別の便に乗って、HO CHI MINEでは大急ぎで乗り継ぎ、通称「ロウソクの木」の実をお土産に帰国の途につきます。 ![]() [13日] ほぼ予定通り7:00に関西国際空港に到着。元気に帰国したつもりでしたが現地の水に当たったのか、お腹が痛くなりゴロゴロと落ち着きません。翌日は近くの内科医院に行って腸の殺菌薬をもらってカンボジア下痢は3日で完治しました。 ※ 帰国後2週間も過ぎてからアンコール遺跡の写真を整理しながらブログをアップデートしましたので、遺跡名は自信がなく、間違っている箇所が多々あると思います。 《訂正》 NHK総合テレビ(2012年2月9日 20:00~20:45) 「地球イチバン 浮く!? ビックリ巨大水上集落 家も店も畑もプカプカ 湖が8倍も伸縮! 家はまるごと水上ひっこし」を視聴しました。 トンレサップ湖の建物は湖底に固定しているのではなくて、湖面に浮かんでいて水量に合わせて年に何度も引っ越し、湖底から生えている木にロープで繋ぎ留めていました。 スポンサーサイト
03/31 22:50 | 旅行 |