美術作家 三橋登美栄
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ギャラリー揺 シリーズ企画「移行」5
三橋登美栄展「草が巣む」(2010.12.7~19)を終えて 玄関 ![]() 紅葉したアイビー(コルシカ種)と新芽が白い初雪カズラ 展示作品16点(平面11点 立体5点) 1 屋根の上1 (平面) 2 屋根の上2 (平面) 3 カモの家に草が巣む1 (平面) 4 スカンセンに草が巣む (平面) 5 草が巣む?(立体) 6 センダンの実に(平面) 7 スコットランドの家に草が巣む1 (平面) 8 スコットランドの家に草が巣む2 (平面) 9 比叡の家に草が巣む(平面) 10 カモの家に草が巣む2 (平面) 11 ウバユリの実 (平面) 12~16 草が巣む?~?(立体5点) 洋室 ![]() 小品2点 「屋根の上1」「屋根の上2」 ![]() 洋室展示 ![]() 作品「スカンセンに草が巣む」 和室 ![]() 和室展示 ![]() 作品「スコットランドの家に草が巣む2」 ![]() 床の間 掛物「定家蔓」 置物 小品「比叡の家に草が巣む」 庭 ![]() 石畳展示1 立体作品「草が巣む」?~? ![]() 石畳展示2 今回のコンセプトは、 『自然の風景の中に、人は巣と定めたところに家を建てて生活を営みます。 その家の住人が居なくなり寂しい空き家に変わると、 風や鳥が運んだ種が芽生えて成長し、 見捨てられた住家は「草」に飾られて再び輝き始めます。 放置された更地の最初の住人も「草」です。 気付かぬ間に忍び込み、地下で根を広げて、 弛みなく生育し繁殖衰退を繰り広げる生命体としての植物のしなやかな強靭さを アートに置き換えました。』 『日々の生活の煩雑さから時間が慌ただしく通り過ぎる時、 未知のタネが心の隙間に着生しても気付きません。 秘かに育つ形は認識されず、成長して巣立つ日が来た時に、 これまでの時間経過の記憶が体内に甦ります。』 ![]() 作品「草が巣む」 (写真 三橋登美栄) ![]() 庭の植物の手入れ 以下は、京都新聞2010年12月11日朝刊(美術欄)掲載記事です。 三橋登美栄展 家をモチーフにした絵画作品など。いずれの作品においても人は登場せず、植物や動物が人の代わりに家に住んでいるかのようである。植物を含めた生命全体へと向ける画家の温かなまなざしによって作られた作品が並ぶ。(安河内宏紀 京都市美術館学芸員) 以下は、美術ライターのブログ2010年12月14日掲載記事です。 小吹隆文 アートのこぶ〆 http://blog.livedoor.jp/artkobujime/ 三橋登美栄展 / ギャラリー揺 家が朽ちて、草が生した様子を描いた平面作品と立体作品を展示。 テーマは時間と記憶です。新作の絵画もありますが、私が面白いと 思ったのは旧作に筆を加えた作品。日本画で下地を作った画面に 転写とコラージュでイメージを形作った作品に、鮮やかな絵具で 植物の枝や葉を描き加えています。 追記 制作過程や作品のコンセプトを説明した時に、伝える事の難しさや作品の未熟さに虚しく沈み込んでも、懲りずにまた創作したくなります。制作途中に作品の方向を見失って戸惑う時の感覚に似ているようにも感じます。ダイレクトに手応えが返ってこない方が、考える時間が長くなり何度も反芻して楽しめるようです。 写真撮影は表恒氏にお願いしました。作家のイメージ以上の写真をありがとうございました。このブログ内の写真は(写真 三橋登美栄)以外は全て表氏撮影です。 三橋登美栄 スポンサーサイト
01/14 10:54 | 展覧会 |