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井澤正憲・澤幸 陶芸展(2021.5.4~16)を終えて
井澤正憲・澤幸 陶芸展(2021.5.4~16)を終えて

井澤正憲氏は2018年、2019年に弊画廊で元京都造形芸術大学通信教育部陶芸大学院生展に参加出品されました。 そして今年は澤幸氏(井澤幸子さん)とご一緒に、おしどり夫婦の陶芸展開催です。

IMG_4237.jpg入口に展示
井澤正憲「宝島」
IMG_4239.jpg 板間の棚に展示
井澤正憲「宝島」

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展覧会場

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井澤正憲「王国への旅」
切り取られた時間と空間を表現。水路に浮かぶ船に乗って、どこか遠くの未知の王国に旅立つ夢が広がります。水路に着眼される理由として、江戸時代に紀州流土木技術を開発された井沢弥惣兵衛(1663~1738)は井澤さんのご先祖様と伺いました。構築的な濃灰色の側面のマチエールは、歴史を遡って縄文時代が甦ります。

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井澤正憲「王国への旅」

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板間に展示

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夕陽の木漏れ日に乗って王国に旅立。

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井澤正憲氏は大阪芸術大学専攻科修了後、さらに京都造形芸術大学通信教育部陶芸大学院で陶芸を学ばれました。現在は和歌山県信愛女子短期大学で指導されています。


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畳の間に展示

IMG_4251.jpgIMG_4252.jpg澤幸「顔」2点

IMG_4256.jpg 澤幸「宇宙卵」
胎児が外の世界に現れる瞬間の緊張を感じます。

IMG_4259.jpg 澤幸「宇宙卵」
ザラザラとツルツルの相反する表情を合わせ持って、終わりと始まりを表現されたそうです。

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澤幸「宇宙卵 花器」に庭のヤマボウシあしらい

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澤幸氏は、萩焼陶芸家・三輪休雪(キュウセツ)第12代、兼田昌尚に師事。その後大阪芸術大学工芸学科に進まれました。卒業後は和歌山県海草郡の八幡工房で制作しながら、隣接するカフェ店舗Gallery Hachiを運営されています。もちろん、お店で使われる器類は澤幸さんのオリジナル作品です。このオシャレな空間・ハチラボの人気は口コミで広まり、遠方からも訪れる人達で賑わっているそうです。

IMG_4271.jpg 庭石に展示
井澤正憲「宝島」

IMG_4290.jpg 庭石畳に展示
穏やかなムーンフェイスから、胎児の安らぎと安心感が伝わってきます。

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庭石畳に展示
生命体のエネルギーが庭に広がります。

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京都新聞2021年5月8日(土)美術・ギャラリー
井澤正憲・澤幸展(揺=銀閣寺前町 16日まで 月休)和歌山在住の陶芸家夫婦が2人展を開催。井澤の作品は型作りで、建築的な構造美を放っている。一方澤の作品は岩石のようなかたまりから人間の顔が表出しており、有機的な色合いが濃い。(小吹隆文・美術ライター)

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久しぶりの二人展。
やる気に満ちていたが、緊急事態宣言が発令されてしまった。
戸惑い、不安、怒り、諦念、奮起・・・心は日々揺れ動いたが、それは私たちだけではない、
この一年余り皆こんな中でやってきたのだ。
中止したら何かがふっつり切れてしまう。もう続いていかないだろう。そんな気がした。
出来る限り安全対策をしてやれることを精一杯やるしかない。そうして展覧会に臨んだ。
それを受け止めて頂いたギャラリーオーナーには、本当に感謝しかない。(井澤正憲)

知命を過ぎて天名も知らず、一体今まで何をしていたのかと思い返す。
この20余年色々あった筈なのに、まるで一瞬で溶けてしまったアイスクリームみたいに感じ、唖然とする。
何故作るのか、何度も自問自答して来た。
「壊すために作っているかのよう」とも言われた。成熟はいらない。熟練もしない。壊し続けたい。生まれ続けたい。その自由のためだけに全ての代償を払って来たから。
でも人によってしか気づけないことがある。変われないこともある。
今回の出会いでまた新たに一歩踏み出せたら幸いだと思う。(澤幸)

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井澤ご夫妻はフットワークが軽いので、つい和歌山在住を忘れてしまいます。お陰で京都と和歌山の距離が縮まりました。その上、お二人の活動範囲は広く話題も豊富なので、次々に新しい計画が盛り上がってきます。今年の秋には海外作家さん達との展覧会開催にまで話が弾みました。引き続き応援させて頂くのを楽しみにしています。(ギャラリー揺 三橋登美栄)


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06/08 15:10 | 展覧会
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