美術作家 三橋登美栄
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美山荘 2017.10.31
野草一味庵、摘草料理の美山荘。自然豊かな京の花背で季節の味を楽しみます。 北原白秋や白洲正子など多くの文化人から愛され、京都から「門外不出」と言われてきました。 奈良の春日大社の社家であった初代が、京都・鞍馬の奥の大悲山にある、花背の「大悲山峰定寺」の再興に共鳴し、1895年(明治28年)に峰定寺参りの信者のために宿坊として建てたのが始まりとされています。三代目当主中東吉次さんが、1937年(昭和28年)に宿坊を料理旅館に増改築し、屋号を「美山荘」として現在の形を作られました。四代目中東久人さんが現当主です。 いつかは行ってみたい≪美山荘≫に、夫が予約しました。 京都北大路から広河原行きの京都バスに乗車(10:13)、大悲山口(ダイヒザングチ)で下車(11:35)して、 送迎バスで美山荘へ向かいます。 ![]() ![]() 数寄屋造りの建物は、宿坊であった当時の面影を今も残しています。 網代天井や吉野窓など草庵風で風情があり、清流に面して月見台を設える座敷で食事をいただきます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 野バラの床の間 いよいよ、料理が運ばれてきます。 摘み取った季節の草花や旬の野菜に魚を取り入れた美しい料理です。 毎朝ご主人が野山に入り集めた滋味の数々。野草や山菜、茸、川魚など自然の恵みが揃います。 ![]() ① 食事酒に丹後の日本酒、銀杏朴葉味噌(田舎味噌)、蕪とクコの実 ![]() ② 白味噌に丸餅、燻製イワナのお造り ![]() ③ 八寸(地鶏卵黄身、焼生落花生、菱の実、人参、コムソウダケ、カルカン) ![]() ![]() ④ 焼松茸 ⑤ 熟成京都牛、花ザンショ ![]() ⑤ おしのぎ(もち米、ムカゴ、シメジ、百合根、椎茸) ![]() ⑥ 土瓶蒸し(鯉、松茸、三つ葉、柚子) ![]() ![]() ⑦ シラキの葉飾り 子持ち鮎杉板焼(燻製味噌漬鮎) ![]() ![]() ⑧ キノコ鍋(舞茸、なめ茸、ねずみ茸、鰻とゴボウのツミレ)栗の実の匙 粉山椒 ![]() ⑨ 栗ご飯 香の物 ![]() ⑩ デザート(炙りダイシロガキ、古代ブドウ、サルナシ、柿の葉茶のアイスクリーム) ![]() ![]() ⑪ クルミ餅 ⑫ 抹茶 ![]() 窓から樹々と清流が眺められるお手洗い ![]() 美山荘玄関前 お料理の美味しさや見た目の美しさはもちろんのこと、女将さんの気持ちの良い対応や会話にもてなされて、あっという間に2時間余りが過ぎました。名残惜しい気持ちのまま大悲山口まで送って頂き14.35の京都バスで帰途につきました。 ![]() 今夜の夕食は、美山荘お土産の栗ご飯オニギリです。 特別な一日、ご馳走様でした。 スポンサーサイト
11/12 23:32 | 日々 |