美術作家 三橋登美栄
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釜本幸治展 -内にある海―(2017.9.19~10.1)を終えて
3年ぶり2回目の展覧会です。 ≪展示作品≫ 1 reflex (真鍮) 2 cloud head (真鍮) 3 dark noon (真鍮) 4 防波堤の上 (真鍮・洋白) 5 内にある海-1(真鍮) 6 内にある海-2 (真鍮) 7 泡 (真鍮・洋白) 8 浮標-Ⅲ NO2 (真鍮) 9 anthole-05 (洋白) 10 anthole-01 (真鍮) 11 anthole-02 (真鍮) 真鍮は銅と亜鉛の合金で、五円硬貨の素材としても使われています。 洋白(ヨウハク)は、銅と亜鉛とニッケルの合金で、100円硬貨の素材としても使われています。 ![]() 作品「reflex」 真鍮を硫黄で黒くして削り取る(硫化仕上げ) ![]() ![]() 作品左から「anthole-05」「anthole-01」「anthole-02」糸鋸で蟻の細部まで表現 ![]() 目の下まで水を張って、鼻と口の2ヶ所からプクプクと空気が出ます。息苦しく感じたのですが、作者の意図は「水の中に潜んで、人目につかないように密かに隠れています」でした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 作品「泡」 自由にユラユラと揺らいでいる二人は水を得た魚のようです。 ![]() ![]() 作品「内にある海 2」水面に鑑賞者の顔や庭の樹々が映り込みます。 ![]() ![]() ![]() 作品「浮標 Ⅲno2」 苔の上に置かれた「波間に浮かぶ顔」は石のようにも見えて、庭に馴染んでいます。 …………………………………………………………………………………………………… ツイート 小吹隆文@kobukitakafumi 小吹隆文 @kobukitakafumi 9月26日 ギャラリー揺の「釜本幸治展」。真鍮による立体と平面。今回の作品は、水に浸かり顔だけ水上に出ている人物を表現している。頭部と胴体や手足の大きさの違いに注目。水を用いた珍しい作品もあった。 …………………………………………………………………………………………………… 今の現代人は明るそうに見えていても、毎日押し寄せる情報過多に混乱し、環境に適合できずにストレスを抱え込んでいるそうです。 一人で暗い海を漂っているように感じることがあっても、深く自己の内面を見つめることが大切だと釜本さんの作品から教わったようです。 これからもどうぞご活躍ください。新作を楽しみにしています。(三橋登美栄) スポンサーサイト
11/01 22:27 | 展覧会 |