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石埼朝子展
石埼朝子展 ―包まれる形― (2017.5.30~6.11)を終えて

石埼朝子展はアートライフみつはしで3回開催。それから3年後、アートライフみつはしとギャラリー揺の2会場同時開催の4回目展覧会となりました。

細長く切った紙をひねり、紐状にしたものが紙縒り(コヨリ)です。その紙縒りを縦糸に、銅線やアルミ箔を緯糸に織っている織物作品です。その織り方は紗織り(シャオリ)で絞り織りの一種で、2本の縦糸でからめた織り方で、織目の開いたものです。全て同じテクニックで作られています。織り上がった時は平面ですが、不思議にも立体作品に仕上がります。

作品1 作品1 作品1
壁に掛けても、棚に置いても、ケースに入れることもできます。

作品2  作品2
しなやかなピアノ線で形作られているので、展示スペースに合わせて好きな形に変形できます。

展覧会場 展覧会場
6月と言えば、襖を取り払い葦障子や簾(スダレ)にかけ替えて夏支度をします。
天井近くから掛けられた白い紗の作品は、板間と畳の間を仕切る簾のようで、うっすらと向こう側に作品が透けて見えます。鑑賞者は「入っても良いですか?」と気づかわれるくらい美しい空間が生まれました。

展覧会場 作品8
作品の動きで板間から畳の間へと繋がります

展覧会場 作品8
 
作品6 作品7 作品6、作品7

庭の作品5 作品5
雨上がりの樹々の緑の中で、作品の白が際立って輝いています。

作品8 作品と夕陽

展覧会場夕陽 作品と夕陽
   
作品 作品
アートライフみつはしで展示の作品

石埼朝子さん 作品の説明をされる石埼さん
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石崎朝子略歴
1947年、青森県弘前市に生まれる。京都教育大学特修美術工芸科卒業。1970~2005年まで、主にテキスタイルの表現に関する教育に従事。1978年より、京都・大阪・神戸・東京・弘前など各地で個展を開催。また1992年のスイス・ローザンヌビエンナーレを皮切りに、フランス、イギリス、イタリア、オーストリア、スウェーデンなどのグループ展に出品。
……………………………………………………………………………………………
石埼さんは生徒さん達の憧れの的の先生だったようです。40年前の卒業生さん達も連れだって来られて懐かしそうに思い出話をされていました。また同じジャンルの大先輩から若い後輩まで多くの方々がご来廊。遠くスェーデンから、カナダから、日本各地遠方から来られて連日賑わい、笑顔を絶やさず、暖かくお迎えされていました。作品に関しては、織り始めと終りを大切に、計画的・合理的に制作されます。華やかさの中に芯の強さを秘めた作品はとても魅力的です。石崎さんは「これらの作品は気に入ってるの。そして展覧会は今回が最後。」と笑いながらさらりと言われますが、まだまだ制作されると思います。今後もご活躍ください。楽しみにしています。(三橋登美栄)


石埼朝子展 ―包まれる形― (2017.5.30~6.11)を終えて

石埼朝子展はアートライフみつはしで3回開催。それから3年後、アートライフみつはしとギャラリー揺の2会場同時開催の4回目展覧会となりました。

細長く切った紙をひねり、紐状にしたものが紙縒り(コヨリ)です。その紙縒りを縦糸に、銅線やアルミ箔を緯糸に織っている織物作品です。その織り方は紗織り(シャオリ)で搦み織りの一種で、2本の緯糸でからめた織り方で、織目の開いたものです。全て同じテクニックで作られています。織り上がった時は平面ですが、不思議にも立体作品に仕上がります。

作品1 作品1  作品1
壁に掛けても、棚に置いても、ケースに入れることもできます。

 作品2
しなやかなピアノ線で形作られているので、展示スペースに合わせて好きな形に変形できます。

 展覧会場
6月と言えば、襖を取り払い葦障子や簾(スダレ)にかけ替えて夏支度をします。
天井近くから掛けられた白い紗の作品は、板間と畳の間を仕切る簾のようで、うっすらと向こう側に作品が透けて見えます。鑑賞者は「入っても良いですか?」と気づかわれるくらい美しい空間が生まれました。

展覧会場 作品8
作品の動きで板間から畳の間へと繋がります

 作品8
 
作品6 作品7
作品6               作品7

 作品5
雨上がりの樹々の緑の中で、作品の白が際立って輝いています。

作品8
作品と夕陽

 作品と夕陽
   
作品 作品
アートライフみつはしで展示の作品

石埼朝子さん
作品の説明をされる石埼さん
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石崎朝子略歴
1947年、青森県弘前市に生まれる。京都教育大学特修美術工芸科卒業。1970~2005年まで、主にテキスタイルの表現に関する教育に従事。1978年より、京都・大阪・神戸・東京・弘前など各地で個展を開催。また1992年のスイス・ローザンヌビエンナーレを皮切りに、フランス、イギリス、イタリア、オーストリア、スウェーデンなどのグループ展に出品。
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石埼さんは生徒さん達の憧れの的の先生だったようです。40年前の卒業生さん達も連れだって来られて懐かしそうに思い出話をされていました。また同じジャンルの大先輩から若い後輩まで多くの方々がご来廊。遠くスェーデンから、カナダから、日本各地遠方から来られて連日賑わい、笑顔を絶やさず、暖かくお迎えされていました。作品に関しては、織り始めと終りを大切に、計画的・合理的に制作されます。華やかさの中に芯の強さを秘めた作品はとても魅力的です。石崎さんは「これらの作品は気に入ってるの。そして展覧会は今回が最後。」と笑いながらさらりと言われますが、まだまだ制作されると思います。今後もご活躍ください。楽しみにしています。(三橋登美栄)
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06/11 23:01 | 展覧会
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