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group87/75/66展(2015.5.19~31)を終えて
group87/75/66展(2015.5.19~31)を終えて

奇妙な名前のグループ展
このギャラリー揺で昨年5月、今回と同じメンバーの3人展が開かれた。タイトルは「group86/74/65」だった。今度のタイトルは「group87/75/66」になった。二桁のそれぞれの数字が「1」ずつ増えたのだ。二桁の数字はそれぞれ出品作家の年齢で、前回から1年経ったから「1」ずつ増えた。人はみな1年経てばトシの数が[1]増える。
あたりまえの数字を並べただけだが、グループ展のタイトルとしては奇妙に感じられるかもしれない。こんな名称の美術展はこれまでに無かったから。あるいは奇をてらったと思われるかもしれない。だがわざとらしい奇ではない。ただ年齢という事実の数字を並べただけだから。
三つの二桁の数字は三人の作家がほぼ一世代ずつ離れていることを示している。展示された作品を目にしてそのことを感じられるだろうか。年齢は人間のさまざまな活動の中で影響をもたらすだろう。影響がはっきり目に見えるのはスポーツである。世間的にはまだ若いのに野球選手はOBになり力士は引退する。年寄という名称になったりする。ところが美術の作家OBとか引退とか聞くことはまずない。
今回の三人の作家にとって、87 75 66 は単なる数字の羅列であるということをご覧頂けると、この奇異なタイトルが生きてくる。(高橋 亨)

≪展示作品≫
林 康夫
1 記憶と記録A   
2 記憶と記録B
3 記憶と記録C
4 方韻
5 余話
6 波型の如く3

中馬泰文
イ MEMORANDUM‘15.WINDOW a
ロ MEMORANDUM‘15.WINDOW b
ハ MEMORANDUM‘15.WINDOW c
ニ MEMORANDUM‘15.WINDOW d
ホ MEMOEANDUM‘15.WINDOW e

木村秀樹
A Charcoal/Trinity 2
B Charcoal/Trinity 3
C Charcoal/Assorted, Chair
D Charcoal/Assorted, Steps
E Charcoal/Assorted, A Couple of Dice

展覧会場1 展覧会場1

展覧会場2 展覧会場2

林康夫氏 林康夫氏

余話 方韻 作品「余話」(左)と「方韻」

展覧会場3
作品「記憶と記録A」(左) 「記憶と記録C」(中央) 「記憶と記録B」

波型の如く 3 作品「波型の如く 3」

このところ、私には増えた数字と関連したか身体的問題が目立ちはじめ、仕事の上に影響すること夥しくなりました。数字は数字と聞き流し、気楽に見送ってきた側面がありました。しかし、それにも限界があることとなって、もはや本来の?数と共生する他無し、と、残念乍ら思うに至りました。
今年は敗戦70年の節目の年、思えば「あの日」急に頭の向きが変わってしまいました。以来こん日まで、足は同じ土を踏んでいるのに、頭と足の間、つなぎ目はどうなっているのだろう。今回継ぎ目が気になってのイメージでもあります。(林 康夫 Hayashi Yasuo)

展覧会場4 展覧会場3

中馬泰文氏 中馬泰文氏

中馬泰文版画作品2点
作品「MEMORANDUM 15.WINDOW a」(上) と 「MEMORANDUM 15.WINDOW e」

中馬泰文版画作品 作品「「MEMORANDUM 15.WINDOW b」

中馬泰文版画作品 作品「「MEMORANDUM 15.WINDOW d」

わたしの原風景にはいつも「風」がある。
その風に身を委ねている自分がいる。
気象学的には地球上の大気の流れを言い、気流とは分けられている。
五感で感じるものだが、視覚的には対象物というか、自然界の動き、あるいはその軌跡でそれと分かるもの。
流れの急なるものは、時に恐ろしい破壊をもたらし、
穏やかな流れは人に安堵と静寂を与える。
今回は限定された空間(memorandum)上に「風」をおこそうという試みである。
天地左右回転も可能なこの空間は、展示に際してもユニット形式あるために自由に構成できる。
そういう自由な空間に「風」の自在性を表現できるか。
「風のかたち」をどこまで捉えることができるか。(中馬泰文 Chuma Yasufumi)

木村秀樹氏 木村秀樹氏

木村秀樹版画作品
作品「Charcoal/Trinity 2」 と 「Charcoal/Trinity 3」

木村秀樹作品 作品「Charcoal/Assorted, Chair」
 
木村秀樹作品 作品「Charcoal/Assorted, Steps」

木村秀樹作品 作品「Charcoal/Assorted, A Couple of Dice」

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集合写真
最終日に記念撮影。(左から中馬氏、林氏、木村氏)

2005年に開廊したギャラリー揺は、お蔭様で10周年を迎えることができました。
それぞれの展覧会中は、様々な作品と共に過ごしながら作品との対話を楽しんでいます。
やっと10代に入った揺は、この先の20代を目指しています。
「group87/75/66」展と共に、毎年・毎回、新たな気持ちでギャラリー運営を続けたいと思っています。(三橋実 登美栄)
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06/15 01:06 | 展覧会
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