美術作家 三橋登美栄
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ヒマラヤトレッキング
昨年末の「自然と語る会」例会で、人見和代さんが「ヒマラヤ高山植物と幻の花ブルーポピートレッキングツアーに参加しよう」と言われて「本気で?」とビックリしました。ヒマラヤトレッキングなんて私にはとても無理!と思いながらも行ってみたい気持ちが少しずつ膨らみ、心の準備が始まりました。 2015年1月26日 ヒマラヤトレッキングの説明会(参加者7名) 武藤美智子さんのマンションの最上階会議室(JR大津京駅近く 38階建 ファーストタワー大津マリー) ![]() ![]() ヒマラヤトレッキング・ガイドの浅原明男さんから丁寧な説明を受けました。ネパール・ランタン谷の高山植物や、一面に咲き乱れる花園の映像がプロジェクターから映し出されます。私にはとても無理と思っていたはずのヒマラヤなのに、まだ見ぬブルーポピーや高山植物がどんどん私に近寄ってきます。シェルパと一緒に荷物を運ぶロバにも出会いたくなります。 高山病など心配事は山積みですが、「今年なら行ける!」と、ツアーに参加する決心をしました。 2月2日 ヒマラヤトレッキングに備えて、最低でも1週間に1回のトレーニングが必要ということで早速開始。 第1回トレーニング 参加者5名(浅原さん、人見さん、山﨑さん、武藤さん、三橋) 今日のコースはJR山科駅→大文字山→銀閣寺界隈です。 ![]() ![]() 雪道を登ります 大文字山山頂で集合写真 ![]() 大文字山火床から雪化粧した京都市街を眺めます。 ![]() ![]() 大豊神社のロウバイを見て、哲学の道を散策して猫ダンゴに出会ってから、お食事処「おめん」で名物うどんを食べて楽しい時間を過ごしました。「皆さんの歩き方を見せてもらいました。」と言われる浅原さんですが、実は私達の繋がり方や会話の内容を聞かれていたようです。私達はどんな格好で歩いて、何を喋っていたのか恥ずかしくなりましたが、誠実で心配りが上手な浅原さんの引率ツアーは、信頼して付いて行けそうです。 3月28日 ヒマラヤツアーの参加者が3名では少ないので、井出照子さんにお声掛けして私達4名になりました。今回のツアーは関東の方2人を合わせて総勢6名です。(ネパールで展覧会を開かれるアーティストだそうです。) ギャラリー揺で私の展覧会作品を観て頂きながら、井出さんに浅原さんと人見さんを紹介しました。 「三橋登美栄&パブロ・エスカンデ展を終えて」もご覧ください。 http://artgallerytomie.blog.fc2.com/blog-entry-193.html 4月14日 第2回トレーニング 参加者2名(井出さん、三橋) 今日は短いコースでギャラリー揺→銀閣寺→大文字山火床→銀閣寺です。 雨天決行で、傘をさして雨に煙る幻想的な風景を楽しんだのですがリュックの中まで濡れました。「雨天のトレーニングは良い勉強になりました」と井出さんのコメントです。 4月20日 ヒマラヤへ出発前の準備を兼ねたランチパーティーを三橋自宅で開催。 参加者6名(浅原さん、井出さん、人見さん、武藤さん、三橋夫婦) 浅原さんと私以外は、みんなお酒に強く、話が弾み、もうすでにネパールに居る気分になりました。 4月25日 第3回トレーニング 参加者4名(井出さん、人見さん、武藤さん、三橋) 湖南アルプスの泣不動堰堤、鎧堰堤、堂山を眺めて往路を戻るコースです。 ![]() 迎え不動を越した処で地図をチェック。 ![]() ![]() 登山者カード投函箱のすぐ上手から、天神川を渡って、堂山方向へ向かいます。 ![]() ![]() 泣不動堰堤 滝 ![]() コバノミツバツツジ ![]() ![]() 鎧堰堤と鎧堰堤の上です。ダム完成当時は水が満々としたダム湖で阿弥陀池と呼ばれていたようですが、花崗岩の風化で砂礫と化した土砂が池に流れ込み堆砂して、河原になったようです。 ![]() ![]() コバノミツバツツジ 堂山、新免への標識を左折 ![]() 堂山を展望 ![]() ぐるりと展望が開けます。 コバノミツバツツジを眺めながらの心地よい帰り道に、突然井出照子さんの携帯にご主人から連絡が入りました。 ≪ネパール中部で午前11時56分(日本時間 午後3時11分)ごろ、 マグニチュード(M)7.9の強い地震が発生。≫ 地震の詳しい被害状況など想像できない私は「ネパールに行くのは3ヶ月くらい先やから、大丈夫やわ」と言ったのですが、井出さんは「ネパールは日本と違って、そんなに早く復興できんわ!」と暗い表情でした。 5月8日 京都新聞朝刊・第2社会面「大津の男性被害調査へ」の大きな記事が目に留まります。 「停電が続く被害地に太陽光発電ライトを届けようと渡航前に寄付を募っている浅原さん」 浅原さん本人の写真入り記事を読みました。日毎に被害の拡大が報道されて驚くばかりです。少しでも協力できればと思い、浅原さん宛てに寄付をして私の気持ちを落ち着かせました。 5月11日 今日は浅原さんのネパール渡航日です。 その後連絡はありませんがインターネット検索で、現地の被害者達をネパール語で取材中の浅原さんを動画で見ました。ネパールのランタン谷の様子を見に行きたくても交通機関が寸断されていて、まだ到着できないようでした。でも、日に焼けて元気そうに見えたので少し安心しましたが、大きい余震もあり夜もゆっくり寝られず、睡眠不足だそうです。 どうぞ、お気を付けて救助活動をお続けください。 …………………………………………………………………………………………………………………….. ヒマラヤトレッキングを楽しみにしていた4人ですが、今年の7月15日出発はとても無理そうなので、残念ながらツアーをキャンセルしました。 それにしても、現在ネパールで活動中の浅原さんやネパールの被害者のことがとても心配で気掛かりです。 スポンサーサイト
06/04 17:30 | 山歩き |