美術作家 三橋登美栄
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大雪山トレッキング 2014.7.13~16
第388回「自然と語る会」(参加者18名) ……………………………………………………………………………………………………….. ≪7月13日(一日目)≫ 自宅発12:25 (西部氏の車に便乗)→京滋バイパス石山12:50→第二京阪→近畿道→阪和道(岸和田経由)→関西国際空港着14:00・発15:45(ANA1793)→旭川空港着17:40→バスで層雲峡(標高670m)・層雲閣グランドホテル(宿泊) ≪7月14日(二日目)≫ 起床5:00 入浴後散歩 朝食6:30 ホテル発7:10 黒岳ロープウェイ発7:40→黒岳五合目(標高1300m)ペアーリフト8:00→黒岳七合目(標高1520m)→散策→黒岳山頂11:10(標高1984m)→石室11:50(昼食)→七合目15:05→層雲峡駅16:15→バスで旭岳温泉・旭岳万世閣ホテルベアモンテ→入浴後夕食19:15→ミーティング20:15~21:25 (宿泊) ≪7月15日(三日目)≫ 起床4:45 入浴後散歩 朝食6:30 ホテル発7:30 旭岳ロープウェイ発7:45→姿見駅(標高約1,600m)→第五展望台・愛の鐘(1,670m)姿見の池→第4展望台→裾合平方向→戻って第3展望台で昼食→姿見駅発14:30→旭岳ロープウェイ→ビジターセンター→ホテルに戻り夕食18:00→星空観察20:00~(宿泊) ≪7月16日(四日目)≫ 起床4:45 入浴後体操6:10~6:40 朝食7:00 ホテル発8:50→バスで旭山動物園着9:45(昼食)→動物園発13:00→「美瑛選果」→美瑛14:30~15:00→富良野・なかふらのフラワーパーク→旭川空港着16:55・発18:15(ANA1794)→関空着20:40・発21:10(西部氏の車)→自宅着22:40頃 ………………………………………………………………………………………………………… 7月13日(一日目) ![]() 渋滞を避けて岸和田経由で関空第1ターミナルDに到着。(所要時間約1時間半) ![]() ![]() 雨に濡れる旭川空港に到着。バスで層雲峡に向かう時に、前が見えなくなるくらい激しいゲリラ豪雨に見舞われました。今年の北海道は雨量が多いそうです。 ![]() 隣室の賑やかなカラオケにヤジを飛ばしながら、たっぷり夕食を頂きました。 7月14日(二日目) ![]() 昨夜の激しい雨は上がり、層雲閣グランドホテルを出発して黒岳に向かいます。 大雪山系黒岳はアイヌ語でカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)と呼ばれています。緯度が北にあるため本州の3,000mに匹敵し、峰々の間に広がる溶岩台地は300種以上の高山植物の群落に彩られ、雲上の楽園と言われています。 ![]() ![]() 層雲峡駅から黒岳ロープウエイに乗って五合目に向かいます。 ![]() ![]() ヤマブキショウマ ヤマハハコ ![]() ![]() トカチフウロ ゴゼンタチバナ ![]() 黒岳五合目からペアーリフトで七合目に向かいます。 ![]() ![]() ![]() マルバシモツケ エゾルリソウ レイジンソウ ![]() ![]() ![]() エゾコザクラ サンカヨウの実 エゾイチゲ ![]() ![]() ![]() エゾイワハタザオ ミヤマクロスゲ チシマヒョウタンボク ![]() ![]() ウコンウツギ(鬱金空木 スイカズラ科 タニウツギ科 落葉低木) ウコンウツギは北海道から東北地方の亜高山帯に分布する高山植物。ここ大雪山では登山道から大群落がみられます。高さは1~2m。花期は6~7月。枝先に2~4個、細長いラッパ状で淡黄色の花を咲かせます。花の内部に赤い模様があり、和名はウコンのように鮮やかな黄色のウツギだからです。 ![]() ![]() ![]() カラマツソウ チシマノキンバイソウ エゾグンナイフウロ ![]() ![]() ハクサンチドリ ウズラバハクサンチドリ ![]() ![]() ![]() クロユリ エゾヒメクワガタ ?(フウロウソウ科) ![]() 黒岳頂上 ![]() ![]() ![]() イワブクロ エゾイワツメグサ チシマキンレイカ ![]() ![]() ![]() イワツツジ コマクサ イワヒゲ ![]() ![]() ![]() キバナシャクナゲ イワギキョウ ミヤマオダマキ ![]() 帰りのロープウェイから見える柱状節理 約3万年前、表大雪山が形成される過程で中央火山が巨大噴火を起こしました。火砕流と熱雲が大雪山の山々や谷を埋め尽くし、大昔の石狩川の流れを堆積物がせき止めました。その堆積物の厚さは150~200mにもなり、冷えて固まる過程で四角または六角の断面を持つ柱状節理が形成されました。後に1万年以上の時間をかけて石狩川の浸食を受ける中で作られたのが層雲峡渓谷です。 ![]() ミヤママタタビ マタタビとミヤママタタビは花時期の葉の色(白とピンク)、葉の形(ミヤママタタビは葉の基部がハート形のものが多い)、果実のかたちが異なっています。ミヤママタタビは北海道、本州中部地方以北に分布し、猫に対する反応はほとんど見られないそうです。 7月15日(三日目) ![]() ![]() 朝食前に旭岳万世閣ホテルベアモンテ(左側写真)前の勇駒別高山植物園(右側写真)を散策。 ![]() ![]() ![]() オニシモツケ オオウバユリ ガンコウラン 旭岳(標高2,291m)は大雪山連邦の主峰で北海道最高峰の火山です。旭岳ロープウェイで手軽に登山が楽しめるので、夏は多くの登山客が訪れます。 ![]() 旭岳ロープウェイ姿見駅を降りると、悪天候で視界は悪く雨具を着て散策開始です。 旭岳頂上付近は強風で危険らしく登頂は断念して裾合平方向を目指して高山植物を観察します。 ![]() ![]() ![]() エゾイソツツジ エゾノツガザクラ ミヤマクロスゲ ![]() ![]() 愛の鐘 チングルマの大群生 ![]() ![]() ![]() 夫婦池 摺鉢池(夫婦池の左側) 鏡池(夫婦池の右側) ![]() ![]() ![]() エゾオヤマリンドウ ミネズオウ オンタデ ![]() ギンザンマシコ(銀山猿子 スズメ目アトリ科) 全長20~22cm。腹部の羽毛は灰色。翼や尾羽は黒褐色で、羽縁は淡色。オスは全身が赤い羽毛で覆われ、メスは全身が黄褐色の羽毛で覆われます。 森本さんがハイマツの上に「ノゴマ」を発見!横にいた私は大急ぎで撮影しました。ところが、なんと運がいい事にはこの野鳥は「ギンザンマシコ」だったので大喜びしました。(近くにいたメスは撮影不可) ![]() 裾合平に向かう山道では5ヶ所も雪渓を渡りました。旭岳は残雪が登山道を覆う箇所も少なくありません。夏とはいえ冷たい風が吹き抜けるので防寒具が必要です。天候が突発的に崩れ、濃霧や雷雨が訪れることもあるそうです。 ![]() チングルマ(稚児車 バラ科チングルマ属) 花後、花柱は伸びて放射状に広がります。和名のチングルマは、この実の形が子供の風車に見えたことから稚児車(チゴクルマ)から転じて付けられました。この旭岳の数百メートルも続く大群落は有名です。 ![]() 雲が晴れて現れた旭岳 ![]() ![]() 噴気口から噴煙と共に大きな噴出音が響いています。 7月16日(四日目) ![]() 昨日登った旭岳が雲の切れ間から姿を現しました。 ![]() ![]() ハイオトギリ ウツボグサ 一般の動物園は動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」ですが、旭山動物園は生活を見せる「行動展示」を導入したことで注目を集めています。ペンギンのプールに水中トンネルを設ける、ライオンやトラが自然に近い環境の中を自由に動き回れるなど、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を間近で見られる施設造りが進められています。 ![]() ![]() オオワシ レッサーパンダ レッサーパンダは木登りが得意で、近くに程よい木があったことで吊り橋がつくられたそうです。施設の鉄格子は全て外され、オープンな環境で元気に動き回ります。もしレッサーパンダが下に降りてきても囲いがあるので逃げたりはしません。 ![]() エゾヒグマのもぐもぐタイム。 ![]() ダケカンバの雄花 美瑛町の「美瑛選果」に立ち寄ってショッピング。私は黒大豆、金時豆、小豆、フーズドライあずき、山わさびを購入。この選果市場店内は美しく、美味しそうなトウモロコシやメロンなどとれたての野菜が売られていました。他に選果工場はソフトクリーム、プリン、季節のスイーツなどを販売。隣接するレストラン・アスペルジュはフランス語で「アスパラガス」を店名に冠したフレンチレストランで、時間があればランチかディナーを食べてみたくなる食事処です。もう一度美瑛を訪れる機会があれば、美瑛放牧酪農場や、北瑛小麦の丘でゆっくり過ごしたいです。 ![]() なかふらのフラワーパーク ![]() ラベンダー ![]() 雲海に沈む夕陽 黒岳のウコンウツギの大群落、旭岳のチングルマのお花畑、雪渓の横断など沢山の思い出を乗せて大津に帰ります。素晴らしい旅・大雪山トレッキングをありがとうございました。 スポンサーサイト
07/27 11:30 | 山歩き |