美術作家 三橋登美栄
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奥伊吹 2014.3.29
第381回「自然と語る会」(参加者21名) …………………………………………………………………………………… JR膳所駅7:08発→石山駅7:11 着 貸切バス石山駅北口7:30発→瀬田東IC→名神高速→黒丸PA→道の駅伊吹の里→大久保9:20→小泉→下板並→惣持寺→板名古川(姉川の支流)の川原で昼食11:30→五色の滝14:45→道の駅伊吹の里15:45→石山駅17:36→膳所駅→帰宅 ……………………………………………………………………………………… 伊吹山麓のセツブンソウを見に米原市大久保集落でバスを下車。 ![]() ![]() ![]() スズシロソウ ショウジョウバカマ セツブンソウとネコノメソウ 見事に群生するセツブンソウの花はもう終りに近く、少し残っている花を捜します。 ![]() ![]() 紅梅 白梅 ![]() 華奢なキバナノアマナ ![]() ![]() ![]() ミスミソウ1 ミスミソウ2 オドリコソウ ![]() ヒメオドリコソウ ![]() ![]() 過疎高齢化の進むこの集落では、空き家や廃屋が目立ちます。 ![]() 少し日陰で、静かに咲くセツブンソウの花の中心は美しいブルーです。 ![]() 小泉の山道を散策。 ![]() オニシバリ ![]() ダンコウバイ 「サンシュユ」か「ダンコウバイ」か「アブラチャン」か? この三つは、ほぼ同じ季節に同じように葉より先に似た花が咲くので判別が難しいです。 そこでこの三種の見分け方を調べたところ、 【サンシュウ】山茱萸 ミズキ科 花びらの先が米粒のように丸くなっているのが最大の特徴。 ダンコウバイやアブラチャンの花びらは細長い。 【ダンコウバイ】クスノキ科 「花柄」がないのが特徴。つまりボンボンみたいな花が枝に直に付いている。 枝を折ると白檀のような芳香がする。 【アブラチャン】クスノキ科 花と枝の間に花柄がある。花に首が付いている。花びらの色がダンコウバイよりやや黄緑っぽい。 その名の通り樹木に油分が多いです。 ![]() ![]() キクザキイチゲ1 キクザキイチゲ2 ![]() フクジュソウ ![]() ホトケノザ ![]() オウバイ 花々を散策した後、板名古川(姉川の支流)の川原でランチタイムです。 川原の土手に濃い赤色のフサザクラの蕾を写真撮影しましたが失敗。 伊吹山山麓にある惣持寺(通称長尾寺)は、白鳳時代に開かれた山岳霊場伊吹山寺(長尾寺、太平寺、高弥寺、観音寺の総称)の一つ長尾寺の一坊で、伊吹山岳仏教の名残を継いでいます。 ![]() ![]() その長尾寺毘沙門堂の奥のカタクリは可憐で美しいです。 ![]() ![]() ヤマエンゴグサ1 ヤマエンゴグサ2 ![]() キケマン ![]() 伊吹山は約3億年前に噴火した海底火山であったとされており、ウミユリやフズリナの化石が発見されたことから、地層には約2億5千年前の古生代に海底に堆積した層が含まれていると考えられています。その時期にサンゴ礁が形成されたことで石灰質の地層が堆積し、現在は良質の石灰岩が採掘される山として知られています。 伊吹山の石灰岩は、古くは漆塗りの原材料に用いる消石灰として1961年ごろには開発されましたが、近代はコンクリート・セメント需要の急増により大量に採掘されてきました。1949年に近江鉱業が伊吹山に弥高採鉱場を開き、1951年に住友大阪セメント伊吹工場が開発工事に着手するなど、大規模に採掘が進められ、南西の稜線は山容が変貌するまでに大きく削り取られ、現在も続いています。 ![]() トウゴクサバノオ ![]() シャクを摘んで帰り、今年初の山菜料理、胡麻和えにして美味しくいただきました。 ![]() アズマイチゲ ![]() アズマイチゲ群生 ![]() 寺谷ふれあい公園(冬季閉鎖中)の前を通り過ぎて、広い舗装道の林道を歩いて五色の滝に向かいます。 ![]() ![]() 五色の滝入口 キランソウ ![]() 滝までの山道 ![]() 五色の滝 方向を変えながら流れる水流は、複雑な動線が魅力的で上段から下段まで目で追って楽しめます。 ![]() ヤブレガサの新芽 ![]() ヤナギ科と思われる大木にフワフワと雄花が下がっています。 ![]() 雄花穂が下がるこの大木の名前をネット検索しているところに、大西さんから「どうやら『ヤマナラシ』と思われます。」とメールが届きました。持ち帰った雄花と照らし合わせながら確認しています。 心地良い季節に奥伊吹の花々を見て回り、春の爽やかな一日を満喫しました。 スポンサーサイト
04/01 14:58 | 山歩き |