美術作家 三橋登美栄
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立木観音 袴腰山 2014.1.13
第376回「自然と語る会 」に参加(22名) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ JR膳所駅8:48→石山駅8:52(乗り換え)京阪バス9:09→南郷9:24→立木観音10:30→立木山頂上(305.6m) 11:00→袴腰山見晴台11:40(昼食)→袴腰山頂上(390.7m) 12:45→登山口→京阪バス南郷1丁目→石山駅(乗り換え)→JR膳所駅→帰宅 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京阪バス停「南郷」で下車、立木観音道(北口参道)から歩き始めます。 ![]() 昨年9月の集中豪雨の被害は大きく、あちこちらに土砂崩れが見られます。 ![]() タマミズキ(モチノキ科) 実は秋に紅く熟しますが、雌雄異株で雄株には実はつきません。冬に葉が落ちた後も実は枝に残り、木全体に紅い花が咲いたように見えます。木全体の姿がミズキ科のミズキに似ていることからタマミズキの和名があります。タマミズキは枝や葉は互生、ミズキは対生なので全然違うのですが、やはりなんとなく雰囲気は似ています。 ![]() 木々の間から見える瀬田川。 ![]() 大勢の参拝客で賑わう立木観音境内。本堂を抜けて奥の院(右手)に登っていく途中に参拝者が迷い込まないように簡単な木の柵があります。これをまたいで立木山へ向かう道に入ります。 ![]() ミヤマシキミ(深山樒 ミカン科) 常緑低木で樒と同じく有毒でミヤマシキミの赤くなった実はとくに有毒。悪しき実の意味のアがとれて「シキミ」という名がついたとも言われています。 ![]() 立木山三角点 ![]() しばらく雑木林の中の道が続いて展望は望めません。 ![]() 木の幹の鋭い傷跡は、熊の爪研ぎ跡ではなくて鹿の角研ぎ跡だそうです。 ≪参考資料:角研ぎ(ウィキペディアより)≫ シカの角は皮膚に包まれて発達し、内部で硬化し、最後に皮膚が破れて完成する。その際にシカは角を樹木の幹に当て、こするようにして皮膚を剥ぎ取り、また角の表面を磨く。これをシカの角研ぎという。カモシカの場合は皮膚がはがれたりはしないが、やはり先端を磨くことは大事であるらしく、同様に樹木にこすり付ける。こすり付けられた樹木は、当然樹皮がはがれ、普通は下から上に削り落としたような傷がつく。 ![]() 袴腰山見晴台からの眺望。左側に森のように見えるのは石山寺近くの伽藍(がらん)山です。 昼食はオニギリ弁当と熱いお湯を注ぐ即席カップめん「あったかおそうめん」で温まりましたが、食後は身体がどんどん冷え込んできます。歩き始めたら暖かくなるので、ゆっくり休憩することなく出発。 ![]() 平坦な所に「袴腰山頂はここ 標高390.7m」と記された木の杭が立っていて、三角点はありません。 ![]() ヒイロタケ(緋色茸 コルク質の担子菌類サルノコシカケ科) 春~秋にかけて広葉樹の倒木、枯れ枝上に発生。傘径6~7cm、傘、管孔の色も朱紅色。老菌になると褪色して、白っぽくなり、ごく普通に見られます。これとよく似たキノコにシュタケがあります。シュタケは北方系のキノコで、管孔がヒイロタケのように緻密でなく、大きいので区別はつくそうです。 ![]() 麓近くまで降りて、大きな鉄塔の下を通り抜けて、送電線を見上げて歩きます。 ![]() 湖南変電所は喜撰山発電所からの275kv湖南線や、栗東変電所からの275kv栗東線(旧新北陸幹線の一部)が到着して、77kvに降圧されて大津や草津などに供給している重要な拠点だそうです。 ジーッ、ジーッと耳触りな音は変電所に設置されている変圧器が振動している音です。振動数は周波数に比例します。1秒間に50または60ヘルツで振動しています。このため都会では防音建屋に収容する場合もあり、電柱に設置してあるものも振動音を発生しているのだそうです。 ![]() サンシュユ(山茱萸 ミズキ目ミズキ科)の実 落葉小高木でハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれています。果肉は長さ1.4cm程の楕円形。野鳥の気分で赤い実を食べてみると刺激的な濃い味でした。 《参考資料:ウィキペディアより》 晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かない。内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、「サンシュユ」の名で日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、解熱作用がある。 南郷の町まで下り、滋賀県職業能力開発協会前の無人販売所でサトイモの親芋と干し柿を買って、南郷市民センター前の京阪バス停「南郷一丁目」より乗車し、帰路に着きました。 今日は2014年最初の活動で、立木山に登って下りて、袴腰山に登って下りるのですが、毎回、登り坂になると心臓がフーフー、ヒーヒーと悲鳴を上げるので一番後ろからゆっくり付いて行きます。下り坂になると先程の苦しさは嘘のように忘れてまた次の山に行きたくなるので嬉しいです。今日もスローペースの私にお付き合い頂いてありがとうございました。 スポンサーサイト
01/19 10:46 | 山歩き |