美術作家 三橋登美栄
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比叡山 2013年9月13日
「自然と語る会」 第370回「比叡山」に参加(参加者14名) …………………………………………………………………………………………………… 京阪膳所駅8:30発→坂本駅8:51着→ケーブル坂本駅9:30発→ケーブル延暦寺駅→無動寺谷方向→明王谷→弁天堂10:30→延暦寺駅まで戻る→大比叡山方向→比叡山頂三角点(848.3m)11:55→展望の開けた広場で昼食12:25~13;25→延暦寺駅14:30発→芙蓉園→坂本駅15;45発→帰宅 …………………………………………………………………………………………………… 語る会の活動に参加するのは5月の「佐渡島」以来なので、4ヶ月ぶりの山歩きです。 京阪膳所駅で湖都周遊・1dayきっぷ(一日乗り放題)を購入して出発。 ![]() 坂本駅前のコブシ(辛夷 モクレン科) ピンクの実は集合果で、にぎりこぶし状のデコボコがあり、この実の形状がコブシの名前の由来です。 ケーブル坂本駅から乗車すると、ツアー客と一緒になり車内は込み合っています。 ケーブルカーからの琵琶湖の景色は残念ながら霞んで眺められなかったのですが、延暦寺駅で下車すると、さすがに山の空気に変わり、ひんやりと涼しくて気持ちが良いです。 ![]() シユウカイドウ ![]() サルナシ(猿梨 マタタビ科) 雌雄異株または雌雄雑居性の落葉性つる植物で、その仲間には科名になっているマタタビや、シナサルナシなどがあります。シナサルナシを品種改良したものが、現在ではポピュラーとなった果物のキウイフルーツです。サルナシとマタタビは日本全国に自生していますが、マタタビは開花期頃から葉の先が白色化するため探し出し易いのに対し、サルナシは葉柄が赤紫色である事ぐらいしか目立つ特徴はなく、また、マタタビに比べて自生数が少ないため、注意深く探さないとなかなか見つけ出す事は出来ません。サルナシの果実はキウイフルーツより小ぶりで、表面に毛がないため皮をむくことなく食べる事が出来ます。キウイフルーツよりも香りが強く、かすかな酸味と甘みがある食味の良さから「珍果」と評価する人もいます。そして、果実酒やジャムなどの加工品にも利用されます。また、ビタミンCなどの栄養価がたいへん高く、タンパク質分解酵素を大量に含み、疲労回復、強壮、整腸、補血などの効能があるといわれています。落ちている実を拾ってお猿さんのようにかじってみると、酸味の強いキウイ味がして美味しく感じました。 ![]() 明王堂 比叡山は東塔・西塔・横川と三つに分かれていて、これを三塔と言います。 無動寺谷は根本中堂のある東塔に含まれています。 比叡山では回峰行が良く知られていて、一年間に百日行ずる百日回峰と七年間かけて千日行ずる千日回峰があります。この行の拠点となるのがこの無動寺明王堂です。 ![]() イタドリの雄花 ![]() イタドリが咲く石垣の上から柴犬が私達を見張っています。 ![]() イワタバコ(岩煙草 イワタバコ科)の花は終わっていました。 湿った岩壁に着生し、葉がタバコに似ていることがこの名前の由来です。また若葉が食用にできることから別名イワヂシャ(岩萵苣)ともいわれます。 ![]() 牡鹿に出会いました。 ![]() 大比叡を目指して急な細い山道を登ります。 ![]() ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草 ユリ科) ホトトギスは花びらが斜めに開きますが、ヤマジノホトトギスは花びらが水平に開きます。 ![]() 大比叡三角点 ![]() ノリウツギ(糊空木 ユキノシタ科) 幹の髄は中空となり、またその樹皮から和紙を漉くのに使う糊をとるのでノリウツギの名前がついています。 ![]() ブッドレア(BUDDLIEJA フジウツギ科) 和名はフサフジウツギ(房藤空木)で英名butterfly bushのとおり香りに惹かれて蝶がよく群がります。 イングランドやスコットランドの鉄道線路沿いに群生して咲きとても見事です。 ![]() アカソ ![]() ススキとダンドボロギクの綿毛 ![]() ゲンノショウコ ![]() ツリフネソウ ![]() 弁慶水 武蔵坊弁慶は、この水で千日沐浴して大力を願掛けしたと言われています。 ![]() マルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡 ヤマゴボウ科)赤い穂が直立します。 ![]() 大講堂を通り過ぎます。 ![]() アキチョウジ(秋丁子 シソ科) 山の木陰に生えます。花形が丁子に似ていて秋に咲くことが名前の由来です。 ![]() クサアジサイ(草紫陽花 ユキノシタ科) 山間の半日陰で湿り気のある林縁などに生息し、草丈30㌢~50㌢の多年草。茎は分枝する事はなく垂直に伸び、白色の短毛が生えます。花期は8月~10月で葉は互生して長さ5㌢~10㌢の長楕円形、葉縁には鋭い鋸歯があります。 ![]() 満開のセンニンソウ(仙人草 キンポウゲ科) 日本各地に分布し、日当りの良い山野に多く見られます。つる植物で、長く茎を伸ばして節ごとに葉を対生します。葉は五枚の小葉を持つ羽状複葉になるのが普通です。小葉は卵状楕円形で草質、なめらかだがつやはありません。葉の表面に白い模様を出すことがあります。葉柄が他の植物の枝や葉に絡み付き、それによって植物体を固定します。花は8~9月に咲きます。茎の先端付近の葉腋から三出状の散房花序を出し、多数の白い花をつけます。4枚の花弁に見えるのは萼片で、本当の花弁はありません。果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名が付いています。なお、有毒なので、注意が必要です。 久し振りの山歩きで足腰は痛くなりましたが、気持ちはとても爽やかです。やはりリフレッシュするのは自然の森林浴がとても効果的です。今日もありがとうございました。 スポンサーサイト
09/21 11:04 | 山歩き |