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第五回 一六一六展 (2023.3.14~19)を終えて
第五回 一六一六展 (2023.3.14~19)を終えて

2016年に京都造形芸術大学(現京都芸術大学)通信教育部・陶芸コース卒業生のグループ展です。
幣ギャラリーでは4回目、9名の多彩な作品が室内と庭に展示されました。

《出品者 9名》
井星はるか 梅本泰子 梅香恵美子 落合利男 川本修
谷口和久 中木貴子 長瀬真弓 野田華子

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作品「八面一輪挿し 山土ぐい吞み」
『小さな一輪挿しです とっくりとぐい吞みでいっぱいどうぞ』(川本 修)

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作品「うつろい」
『上信楽 無釉 ドライフラワー(グレビレア・ゴールド、コンパクタナチュラル)』(中木貴子)

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作品「キタノ・メグミ」
『北の恵みですが食べられません』(川本 修)

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左の作品「I ricordi di estate」
『団扇:備前土(電気窯) 団扇かけ:白信楽土・月白釉 夏の花街の風物詩を思い出し制作』(谷口和久)

右の作品「 I recordi di estate(Ⅱ)」
『団扇:備前土(電気窯) 団扇かけ:竹 茶屋さんの家紋入り団扇と火欅と共にデザイン』(谷口和久)

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作品「Senza titolo」
『黒田村にてトレインキルンで焼成』(谷口和久)

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左の作品「Un paio di coppette per Soba」『備前土(電気窯)火襷に挑戦』(谷口和久)

右の作品「Un paio di servizi da Caffe」『黒泥土・月白釉 コーヒーカップ・ソーサー・コーヒースプーン(桜の小枝の型取り)のセット』(谷口和久)

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作品「貫入青鉢」
『白化粧に瑠璃釉を刷毛で施釉。釉薬に細かなヒビが入る貫入が模様になっています。焼き上がり窯から出した時は、もっとキラキラして感動しましたが、少し色が落ち着いてきました。』(長瀬真弓)

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作品「花器」
『赤土 白釉 卵から空へ飛び立つ鳥のイメージ』(梅香恵美子)

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『3DCADで植木鉢をデザイン、それを粘土に写し取りました。(野田華子)

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作品「染付六角鉢」(井星はるか)

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作品「とびらの向こう」とびらの向こうはもう一つの世界…
『磁土 下絵彩色 透明釉薬』(梅本泰子)

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作品「萌し(きざし)」 はなびらが、今、オチル…
『彫り 下絵彩色 透明釉薬』(梅本泰子)

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作品「70億のピース」ジクソーパズルの完成はいつ?
『磁土 下絵彩色 透明釉薬』(梅本泰子)

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作品「kurukuru」(井星はるか)

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作品「父と子」(川本 修)

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作品「木葉」
『地元の山奥で採取した土を主体に焼いた作品です。釉薬も山で見つけた砂鉄を含んだ石を砕いて、ホタテ貝の粉末などを混ぜて作ったオリジナルです。作品は自分で見つけた原材料をベースに制作したので、思い通りに行かず難しかったのですが、若干の思い入れと愛着があります。(現在、残念ながら立ち入り禁止になっていたり、熊が出没するなど危険で行くことができません。トホホ)』(川本 修)

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作品「スピンフロー」宇宙からこんなモノが飛んできたら痛いだろうナ~
『ほとんど焼き締め』(落合利男)

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作品「刻々」あまり見たこともない造形をめざします
『翼がへたらないように』(落合利男)

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作品「Satoimo」
『泥漿 磁土 雑誌に掲載されていた六方剝きされた里芋、それぞれの形に合わせて剥かれた面が揃ってない形に魅了されてできた器『satoimo』。土で里芋の皮を剝くように削いて原型を作っています。』(井星はるか) 

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作品「キラキラ」
『沖縄の梅 透き通った水、キラキラと太陽の光を受けて、そして光は水底へフチの隙間から光を通し、影が出来るイメージを作りました。』(長瀬真弓)

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展覧会場で記念撮影(最終日3月19日)
前列左から谷口さん、長瀬さん、梅本さん
後列左から川本さん、梅香さん、野田さん、中木さん、井星さん

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落合さん(右側)は 記念撮影後に揺に到着。搬出中の井星さんと笑顔のツーショット。

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【 展覧会を終えて ① 】
多くの方々にお越しいただき有難うございました。今回で5回目となり、16名でスタートしたこのグループ展でしたが、今回は9名の出展で少し寂しい感がありましたが、出展者それぞれが個性溢れる素晴らしい出展で開催できました。来年は今年よりも出展者が一人でも増えてグループ展が開催出来ればと願っています。(谷口 和久)
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【 展覧会を終えて ② 】
今回5回目となるグループ展、回を重ねるにつれ、それぞれの作品も進化しているように思われます。初めの頃は、展示の仕方などもよくわからず、ギャラリーの三橋さんにアドバイスを頂きながらしたのを覚えています。作品が一番活きる場所や見せ方を模索して、今回も時間をかけ、納得のいく展示が出来ました。お庭があり、和室がありほっこり和むギャラリー、来年もまた展示出来るのを楽しみにしています。(長瀬真弓)
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【 展覧会を終えて ③ 】
卒業してから7年、その間、コロナ禍があり、ライフステージの変化があったりと、同窓生それぞれが異なったベクトルに向かっています。こうして同窓生が作品を持ち寄って集うと、ベクトルが違うゆえの刺激をもらえます。きらきら輝く作品、渋い作品、繊細な作品、端正な作品、遊び心のある作品、自分に正直な作品。数々の作品を目にして、また、来訪者の方の視点からのコメントにより、たくさんの気づきをいただきました。企画成功に向けて尽力してくれた仲間、お忙しい中ご来訪いただいた先生方、ご来訪者の皆様、そしていつも素敵なギャラリーをご提供いただける三橋さんに改めて感謝します。
ちょっとだけお褒めの言葉をいただけたことで、自信につながり、次の作品を作る意欲につながります。
きっと、来年は3Dプリントの実演といった変化球ではなく、魅せる作品を展示できるかな。そのためには、妄想だけで済ますのではなく今日から手を動かそう、と誓って今日も3D CADに向かいます。(野田華子)

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実演中の3Dプリンタ

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3Dプリンタによって作られた立体

※一六一六展の動画(野田華子さん制作)も合わせてご覧ください。
第五回一六一六陶展

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【 展覧会を終えて ④ 】
1年ぶり、一六一六展の方々に再会できてとても嬉しかったです。参加者のお一人、野田さんが重い3Dプリンタをご持参してくださって、展覧会場で実演。普段は目にする機会の無いこの機器は、断面形状を積層して立体的なものを作ることができます。思い描いた平面のアイディアが立体になる3Dの技術に感動しました。素材は生分解性プラスチック(PLA)なので、環境に優しいです。今後は、さらに職人の手仕事をデジタル化するなど、3Dプリンタは目覚ましく進化し、多方面に需要が高まっていくことを実感しました。来年は、みなさんの作品がどのように変化、進化するのか楽しみにしています。(揺 三橋登美栄)
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03/22 12:23 | 展覧会
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