美術作家 三橋登美栄
|
|
益子由美展―景色の中の家―(2019.10.8~13)を終えて
数年来の友人・益子由美さんの初個展です。30年余り前に油絵教室で指導を受け、それ以来長年に亘って描き溜められた作品をまとめて展示発表されることになりました。 <展示作品> 1 耕す(日野町) P30 2 踏切のある風景(日野町) F50 3 陶工の街③ (信楽町) F50 4 信楽にて (信楽町) F50 5 川ぞいの道 (日野町) F20 6 ヴォーリス建築の家 (近江八幡) F30 7 陶工の街① (信楽町) F50 8 窯跡のたぬき [信楽町] F50 9 陶工の街② (信楽町) F50 10 薪小屋 (信楽町) M12 11 蒲生野展望 (蒲生野) F50 12 蔵(蒲生野)P50 ![]() 展覧会場(入口) ![]() 作品「耕す」 ![]() 作品「踏切のある風景」 ![]() 展覧会場(板間) ![]() 作品「陶工の街③」 ![]() 作品「信楽にて」 ![]() 展覧会場(板間) ![]() 作品「川ぞいの道」 初期の作品で、益子さんが自由に伸び伸びと描かれた気持ちが伝わってきます。 ![]() 作品「ヴォーリス建築の家」 W.M.ヴォーリスは大正から昭和期に、一種の洋風住宅ブームを引き起こした、そのモデルとなる住宅や建造物を日本各地に残したアメリカ人建築家です。1905年の来日以来、実に1500以上の建築作品を手掛けたそうです。 ![]() 作品「陶工の街①」 ![]() 作品「窯跡のたぬき」 ![]() 展覧会場(畳の間) ![]() 作品「陶工の街②」 ![]() 作品「薪小屋」 ![]() 作品「蒲生野展望」 ![]() 作品「蔵」 ガリ版伝承館は東近江市蒲生野にあり、明治中頃にガリ版印刷を発明した堀井新次郎親子の住居だった建物です。母屋と洋館といくつもの蔵が並ぶ大豪邸で、広い敷地内にある古い蔵には、全国から集まった古いガリ版(謄写版)が保管されています。 ![]() 展覧会場で作品の説明をされる益子由美さん ![]() 10月12日は台風の影響で京都市内の施設は臨時閉館になり、イベントの中止が相次ぎました。ギャラリー揺は開廊しましたが来廊者はゼロ。一人で西の空を眺めていると、大きな夕陽に照らされた空はオレンジ色に焼け、雲が西から東に足早に流れていました。今回の台風19号で甚大な被害に遭われた関東、甲信越、東北の皆様にお見舞い申し上げます。 ……………………………………………………………………………………………… 小吹隆文(フリーライター)ツイートに掲載された文章 ギャラリー揺の「益子由美展」。絵画。在住地の滋賀・甲賀周辺の風景を基に描いている。具象画だが、風景を入れ子状にした作品もあり、必ずしも再現的ではない。高齢の作家で、約30年前から絵画を始めた。これまではグループ展で活動しており、個展は今回が初。https://www.yuragi.biz/ pic.twitter.com/jTeB2vkv3E(小吹隆文 @kobukitakafumi 10月8日) ……………………………………………………………………………………………… 産経新聞(2019年10月5日土曜日朝刊)京都版 まち案内 美術に案内状の写真(踏切の風景F50号)を掲載して益子由美絵画展を紹介。 ……………………………………………………………………………………………… 益子由美 略歴 1946 大阪市で生まれ、現在は滋賀県甲賀市に在住 1986~1988 水口中央公民館で油絵講座を受講 1989~ 碧会に参加し活動 1993~ 福井重男氏に師事 2019.10 初個展 ギャラリー揺(京都) ……………………………………………………………………………………………… 今展は、油絵12点に加えてガラス絵小品も展示。益子さんのお住まいから程近い信楽、近江八幡、蒲生野、日野町などの風景を描かれた油絵です。初期の作品は印象派のセザンヌを思い起こさせるような自由な動きを感じ、描きたい気持ちが素直に伝わってきます。1週間の初個展を盛会のうちに終えられました。今後は、来廊者からのご意見なども参考に、また新たに創作されることと思います。次の新作を楽しみにしております。(ギャラリー揺 三橋登美栄) スポンサーサイト
10/17 19:51 | 展覧会 |