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大村大悟展
大村大悟展 ―quite weight―を終えて

≪展示作品≫
1 敷物と床 麻ロープ 
2 the case 唐木、野鳥の巣
3 bird/birds 紙、鉛筆
4 untitled(石と板間) 石
5 untitled(石と畳) 石
6 spice and gold 胡椒、金
7 invisible hand ブロンズ

展覧会場 展覧会場

 ≪敷物と床≫
子供の頃、「どこにでも座るのはやめなさい」と叱られることがあった。小さな身体にはテーブルや道端の縁石なども座りやすい高さだったのだが、尻を置いてはいけない場合や、服が汚れる場合があった。相対的な関係を知ることの積み重ねで、ものの価値を学んでいったように思う。(大村大悟)

麻紐を染めて手で織った絨毯状の作品が床に広がります。鑑賞者がこれは作品なのか、作品ではなくギャラリーの敷物なのかと一瞬躊躇するのを期待して設置されたそうです。

「歩き回らずに、ある一点に留まって庭を眺めます。藍色の絨毯を池に見立てると、庭の奥行きは深くなり別世界が広がります」と来廊者から伺いました。鑑賞者の心の持ちようで様々に変化し、空間を楽しむことができます。

the case 作品「the case」
内と外、境界のかたちについて。
同種の鳥でも置かれる環境の違いで様々な巣を作るという話を聞く。(大村大悟)

bird birds 作品「bird/birds」
足下に残る痕跡に、いつか居た鳥をみる。(大村大悟)

子どもと敷物
子ども達が作品の上に乗って遊ぶと絨毯に変わります。

人と作品 作品「untitled」と人物

 
展覧会場(和室) untitled &invisible hand
和室展示

spice and gold 作品「spice and gold」
大航海時代以前、一部の地域では胡椒と純金が同等の重さで取引されていたそうだ。
地域や文化、時代によって変わるものの価値について考える。(大村大悟)

invisible hand 作品「invisible hand」
アダム・スミスは「国富論」で、全ての人が利己的であっても経済社会は機能するという理論を、
ダーウィンは「種の起源」で自然淘汰による固体から種への進化の過程を論じた。
いずれも、大きな流れを形づくるのは一見混沌とした小さな選択であり、その選択は流れの方向性を想定して成されたものではない。(大村大悟)

大村大悟さん
「あえて様々な素材の作品を展示しました」と話される大村さん。

※カメラマン麥生田兵吾さん撮影の写真を掲載させて頂きました。最後の写真のみ三橋登美栄撮影です。

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最近の現代アートは無理難問が多くて「だから何なの?」と思うことがあります。
何なのか分からない作品を目の前にして戸惑い、もどかしくなることもあります。
そこで納得できないままやり過ごすのではなく、鑑賞者は作品やテーマについて制作者に質問し、作家は制作意図を説明することで再認識し、お互いに新しい別の世界で繋がって共感できることがあります。ギャラリーがその役割を担う場所になれたらとても嬉しいです。

大村大悟さんの今後の作品を楽しみにしています。どうぞご活躍ください。(三橋登美栄)


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11/14 11:40 | 展覧会
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