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花岡伸宏・米増初音展を終えて 
ギャラリー揺10周年記念シリーズ企画RESONANCE 4(2015.9.1~13)
花岡伸宏・米増初音展 -生活とかたちー

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スズムシの鳴き声が秋の訪れを告げています。爽やかな季節を迎え、ギャラリー揺シリーズ企画展を再開いたしました。RESONANCE 4「生活とかたち」展は木彫、ドローイング、日用品を元住居空間だった室内と庭を使ったインスタレーション展です。
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≪展示作品≫
花岡伸宏
1 しわしわの紙   
2 飯(折れ) 
3 statue of clothes
4 無題(木彫、ちゃぶ台)
5 バナナ
6 無題
7 洗濯物
8 パンツ、木

米増初音
1 米増さんの靴下
2 リンゴ
3 サクランボ
4 ハート
5 グレープフルーツ
6 お友達の服
7 お友達のおうち
8 Heart
9 ワンピース
10 タンクトップ
11 結妃ちゃんの靴下
12 凛ちゃんの靴下
13 米増さんのカバン
14 米増さんのズボン、木
15 生協のカタログ
16 生協のカタログ2
17 バナナ
18 米増さんのピン
 
            
米増さんの靴下、りんご
揺玄関の壁面に米増初音作品「りんご」(右上)と米増さんの靴下

室内インスタレーション インスタレーション

米増初音作品「さくらんぼ」 米増初音作品「ハート」
米増初音作品「さくらんぼ」    米増初音作品「ハート」        
花岡伸宏作品「しわしわの紙」 米増初音作品「お友達の服」
花岡伸宏作品「しわしわの紙」 米増初音作品「お友達の服」

花岡伸宏作品「飯(折れ)」
花岡伸宏作品「飯(折れ)」が入っている電子レンジ

花岡伸宏作品「statue of clothes」 花岡伸宏作品「statue of clothes」

花岡伸宏作品「statue of clothes」
花岡伸宏作品「statue of clothes」

米増初音作品「タンクトップ」 米増初音作品「タンクトップ」:軽やかで楽しい連続模様
 
インスタレーション 床に置いた米増初音作品「Heart」 
庭の濡れ縁の衣服:思わず取り込みそうになった展示品。

花岡伸宏作品「バナナ」 花岡伸宏作品「無題」
花岡伸宏作品「バナナ」:木の折れ具合が米増初音のドローイング作品「バナナ」と共鳴。
花岡伸宏作品「無題」:案内状でこの作品写真を見た時は、耳に引っ掛けたハンドバッグ?いや特大ピアス?と想像しましたが、それはちゃぶ台の脚が耳に引っ掛けられていると認識した時のインパクトは大きくて、心が動きました。

花岡伸宏作品「無題」 米増初音作品「バナナ」
花岡伸宏作品「無題」        米増初音作品「バナナ」

インスタレーション
米増初音作品「生協のカタログ2」
ガラス戸に留められた作品「生協のカタログ2」の左上は剥がれたままの展示なので、両面を見られて楽しいです。剥がれた掲示物は日常生活で時々見られる光景ですが、展覧会場では斬新です。庭の作品は洗濯物干しに掛けられ日光浴中。

花岡伸宏作品「パンツ」
花岡伸宏作品「パンツ」は木に履かされていています。

この画廊は元住居とは言え、非日常のアートスペースを意識して生活臭を感じさせないように心を配り、現代美術を主に展覧会を開催してきました。しかし10年前の開廊当時とは違って複雑に多様化し、画廊の存在意義も変わったように感じています。日常の生活用品を取り込んだ「生活とかたち」のインスタレーション展の戸惑い、現代美術展への疑問、ギャラリー空間と作家(作品)とのRESONANCE(共鳴)を再考いたします。今後の課題がまた増えました。

付録:揺の和室で制作中の米増初音さんにお会いしました。色鉛筆でお気に入りのモティーフ・名札を描くスピードは早く、隙間を埋めながら描き進められます。「それなりに描く順番があるな」と感心して見ていると、唐突に違う描き方に変わり画面は別の世界が始まります。彼女はそのルールを守る必要は無く、描く楽しさや自由さが最優先しているのです。これは制作者にとって最高に魅力的なことです。純粋な気持ちで無心に描かれた作品は、ストレートに鑑賞者の心に届きます。

花岡さんも米増さんも、それぞれ自由に制作を続けられることと思います。
お二人の今後の作品を楽しみにしています。      (三橋登美栄)

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京都新聞2015年9月12日朝刊(美術欄)掲載記事
花岡伸宏・米増初音展
「生活とかたち」と題したインスタエーション。好きなものだけを描き続ける自閉症の女性・米増初音と、現代美術家の花岡伸宏が、彫刻、ドローイング、日用品とを混在させて、日常と創造の楽しさを空間に表現する。 (沢田眉香子・著述業)
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09/14 15:45 | 展覧会
星空&サンライズツアー白山国立公園 2015.9.4~5
星空&サンライズツアー白山国立公園 2015.9.4~5 (参加者12名)
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JR膳所駅19:05発→石山駅19:08(新快速に乗換え19:15発)→敦賀駅20:54着(乗換え20:58発)→金沢駅23:40着→駅前広場で夜食→駅前からツアーバス01:00発→道の駅「瀬女(せな)」→ホワイトロード入口02:20→三方岩隧道→三方岩岳駐車場03:10着 星空観察→登山開始04:05→三方岩岳頂上(1,736m)05:00頃着→日の出を迎える05:31→下山開始05:45→駐車場06:40着→ツアーバス06:55発→ふくべ瓢箪大滝→中宮温泉07:45着→にしやま旅館で朝食・入浴→中宮温泉09:30発→金沢駅11:30着(ツアー終了)→近江町市場で昼食→金沢駅15:00発→敦賀17:36着(乗換え17:49発)→石山駅19:28着(乗換え19:37発)→膳所駅19:40着→帰宅
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「自然と語る会」人見和代さんのお声掛けで、青春18切符を利用して「星空&サンライズツアー」(株)ホワイトリング主催に参加することになりました。≪金沢駅を深夜1時に出発する金沢でも珍しい本格的ナイトツアー!通常は夜間閉鎖されるホワイトロードに特別に入ることが出来るスペシャルプラン≫のキャッチコピーに乗りました。

夕陽 音羽山に沈む夕陽 17:53撮影
4日は不安定な天気で小雨も降りだし、夕陽が雲の切れ間から顔を覗かせました。明日(5日)の深夜から夜明けにかけての天気が心配です。「星空と日の出が見られますように!」と夕陽にお願いしました。
青春18切符を使って石山駅を午後7時過ぎに出発し、敦賀で乗り継いで金沢駅に午後11時40分に到着。
北陸新幹線開業でリニューアルした金沢駅は深夜にもかかわらず、乗降客で賑わい若者は駅前広場に集いダンスの練習をしています。そこに紛れて高齢者の私達は睡蓮池の縁に座って夜食を食べながら賑やかにツアーの出発まで時間待ちです。ツアーバス(27人乗り)が到着し、乗客19名(私達12名+他7名)を乗せて、定刻より少し早めに出発。

バスの中から バス車内から撮影
白山スーパー林道は平成27年度から白山白川郷ホワイトロードに名前を変更。その観光有料道路は夜間閉鎖のため、赤いテールランプが見えるパトロール車に先導されて、ガイドが乗る車とツアーバスが続いて走ります。

三方岩岳駐車場で星空観察をする頃には、嘘のように雲一つない晴天が広がり、大きな星が夜空一面に瞬いています。ガイドさんがレーザーポインターを使って、オリオン座、おうし座のアルデバラン、ふたご座などを説明してくれます。反射望遠鏡を覗くと月が白く輝き、クレーターまで鮮明に見えました。
≪月の説明≫
月はみずから光を放っているわけではなく、太陽からの光を反射して輝いています。そして、月は地球のまわりを公転しているため、太陽の光に照らされている部分が地球からは変化して見えます。こうして月の形が変化して見えることを「月の満ち欠け」と呼んでいます。月の満ち欠けは地球から見た太陽と月の位置関係が変わることによって起こるため、月の形とその見え方には関係があります。太陽と同じ方向にあって見ることができないのが新月。しだいに右側に明るい部分が見えはじめ、新月を1日目としてから3日目が三日月です。三日月は夕方、太陽が沈んで間もない頃に西の空低いところに見ることができます。新月から7日前後には半月(上弦の月)となり夕方の南の空に見え、14日前後には満月となり日没とともに東の空から昇って一晩中見ることができます。満月を過ぎると月はしだいに右から欠けていき、21日前後に半月(下弦の月)となって明け方の南の空に見えます。そして月はさらに欠けて細くなり、約29.5日後、新月へと戻るのです。
月 
月齢22日 下弦の月(10cm反射望遠鏡を使って撮影)
「上弦の月」のように見えますが、天体望遠鏡から観察した月は「上下左右反対の倒立像」です。

上弦の月は満月に向かう時の半月で、下弦の月は満月が欠けてきて新月に向かう時の半月です。普通、三日月の時はそう呼ばず、半月の時に使う言葉です。弦月(こげつ)とも言いますし、弓張月とも言います。満月に向かう時が先なので上弦であり、満月から欠ける時が後だから下弦(かげん)とも言われています。

シリウス 夜明け前の薄明
東の空に青白く光り輝く1等星は、おおいぬ座のα座シリウスです。(写真中央より少し上右寄り)
 
三方岩岳山頂 雲海
  三方岩岳山頂到着            雲海
集合写真 集合写真
日の出前 日の出前
 
日の出 日の出

ミヤマママコナ ミヤマママコナ

頂上の人達 頂上で朝日を見ている人達

月
2時間半前に駐車場で観察した月をもう一度見上げました。
天体望遠鏡なしの撮影なので、「下弦の月」の向きに写っています。

ミヤマホツツジ ミマヤホツツジ
イワショウブ イワショウブ イワショウブ
リョウブ オオカメノキ
      リョウブ              オオカメノキ
雲海
下山時の雲海
ナナカマド ヤマアジサイ
     ナナカマド         ヤマアジサイ
ゴゼンタチバナ ミヤマアキノキリンソウ
    ゴゼンタチバナ     ミヤマアキノキリンソウ
イワショウブ オオカニコウモリ
    イワショウブ           オオカニコウモリ
 
オオバギボウシ カライトソウ
    オオバギボウシ         カライトソウ
三方岩岳駐車場 ウメバチソウ ウメバチソウ
駐車場にバスとパトロール車とガイドの車が待っています。  
    
ふくべの大滝 ハギ 
                                           ハギ
瓢箪(ふくべ)大滝は国見谷の断崖より86m直下する豪壮な蛇谷随一の大滝で、水しぶきが道路を覆うことがあるそうです。
 
姥ヶ滝
姥ヶ滝 標高790m
親谷の滝と呼ばれていましたが、滝のほとりに仙女の庵があり何時も白髪をくしけずっている姿に見えたので姥ヶ滝と呼ばれるようになったそうです。
クサボタン ツリフネソウ
     クサボタン           ツリフネソウ
猿乃浄土の湯 飲泉所
中宮温泉の「猿乃浄土の湯」の奥にある秘湯の宿「にしやま旅館」で朝食(温泉粥)と入浴。旅館の前の飲泉所で源泉を飲みました。

金沢駅
交通渋滞の中11時半に金沢駅に戻ってきて、ナイトツアーは終了。
 
近江町市場
近江町市場  自宅用お土産に「みやむら」の炭火焼鰻蒲焼を購入。
   
口福 市場海鮮丼
近江町市場2F「口福」で昼食(待ち時間:約1時間)お待たせしました「市場海鮮丼」です。

彫刻
金沢・まちなか彫刻作品・国際コンペティション2004優秀賞 
Corpus Minor #1 Janne Kristian Virkkunen
これは金沢市が金沢21世紀美術館開館を記念して実施された国際コンペであり、21世紀美術館とJR金沢駅東口を結ぶ通り沿いの4ヶ所に入選作を設置して、まちなかの魅力を高めようというものです。

金沢駅
金沢駅 兼六園口(旧東口) (鼓門・もてなしドーム)
噴水 噴水時計
金沢駅東口に噴水時計が設置されています。時刻や「いいね金沢」「ようこそ金沢へ」「WELCOME」「KANAZAWA」などの文字が噴水で表示されます。

帰路も青春18切符を使って金沢駅を15:00に乗車して膳所駅に19:40に到着(敦賀駅と石山駅で乗換え)。約4時間半の列車の旅は終了しました。お蔭様で青春18切符の旅に慣れてきたようです。
今回のナイトツアーでは、三方岩岳で薄明の雲海、日の出の雲海、下山時の雲海、それぞれに幻想的な雲海に出会えたのが、最高の思い出です。天気に恵まれたラッキーな「星空&サンライズツアー」を十分に楽しみました。


09/10 18:40 | 山歩き
貴船 2015.9.3
貴船 2015.9.3
第410回「自然と語る会」(参加者10名+途中参加1名)
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JR膳所駅8:10発→山科駅8:18着(京都市営地下鉄に乗換え8:32発)→京阪三条駅9:04発→出町柳駅(叡山電鉄に乗換え9:20発)→貴船口駅9:48着→貴船川に沿ってウオーキング開始→大西さんが自家用車で遅刻参加→貴船の川床辺りを散策→貴船神社境内龍船閣で昼食11:20~12:10(大西さんは昼食前に早退)→奥宮12:30着→往路を戻る→貴船口駅13:30着・叡山電鉄13:41発→出町柳駅14:09着(京阪に乗換え14:21発)→京阪三条(地下鉄に乗換え14:34発)→山科駅(JR琵琶湖線に乗換え14:56発)→膳所駅15:03着→帰宅
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貴船川 貴船川

マルバマンネングサ ベニバナボロギク
  マルバマンネングサ      ベニバナボロギク     
ハグロソウ クサギ
     ハグロソウ             クサギ
ハグロソウの説明
ハグロソウ(葉黒草)は、キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草です。日本を初め、中国、朝鮮半島南部、台湾に分布します。日本では関東以西から九州にかけて自生する在来種です。名の由来は、葉が黒っぽく暗緑色である事から、あるいは花の斑紋をお歯黒に見立てたとの説があります。山地の木陰に自生します。茎は四角形で毛があり、まばらに枝分かれして草丈20~50cmになります。葉は対生します。楕円形から披針形で、長さ2~10cm、幅10~25mm。暗緑色で全縁、先端は尖ります。花期は8月から10月で、枝先や葉腋から花柄を出し、2枚の苞の間から紅紫色の花を出します。花弁内側には赤褐色の斑紋があります。
マツカゼソウ アカソ
     マツカゼソウ           アカソ
スズムシバナ スズムシバナ
青紫色の一日花を咲かせるスズムシバナ(鈴虫花)は秋の訪れを告げます。
日本から朝鮮半島、中国にかけて分布し、国内では近畿以西の林地の樹陰に自生します。キツネノマゴ科イセハナビ属の多年草。スズムシが鳴くころに花が咲くことから、この名が付いたといわれています。草丈は30~60cmほどで、四角形の茎が直立します。9~10月頃、茎の先に直径3cmぐらいの青紫色の花を横向きに付けます。花の先は5つに分かれラッパ状に開きます。朝開いて夕方までに散ってしまう一日花。葉は幅の広い卵形で縁はギザギザしています。虫にはやわらかくておいしいのか、虫食い状態の葉っぱが目立ちます。滋賀や徳島、京都、兵庫など西日本8府県では絶滅危惧種に指定されています。スズムシバナはかつてスズムシソウと呼ばれていました。だが、ラン科に同じ名前の植物があることから、混同を避けるためにスズムシバナに改められたといいます。ラン科のスズムシソウは5~6月頃、暗い紫色がかった褐色の花を付けます。名前はその花姿がスズムシの羽根に見えることに由来し、スズムシランとも呼ばれます。
 
 
ツユクサ キツネノマゴ
     ツユクサ            キツネノマゴ
鞍馬寺への標識 貴船神社
    鞍馬寺への標識        貴船神社
カツラ カツラ(御神木)
少し前から小雨が降りだしたこともあって貴船神社境内の龍船閣に上がり雨宿りをしながら、手持ちのお弁当を広げて昼食を頂きました。
奥宮 クラマゴケ
             奥宮                          クラマゴケ

ヤマシャクヤク
帰り道に、ある川床料理店の玄関先に地植しているヤマシャクヤクの実を観察しました。年配のオーナーから種を2個頂いたので大切に蒔いてみます。3年待つと花が咲くそうです。

植物達は小雨に濡れて、楓の葉は新緑の時期かと思うくらいに鮮やかな緑に輝いていました。雨模様の中での自然の美しさを見直しながら、少し早目に帰宅の途に就きました。
09/10 16:28 | 山歩き
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