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衣川泰典展「スクラップブックのような絵画Ⅱ」(2015.6.9~21)を終えて
衣川泰典展「スクラップブックのような絵画Ⅱ」(2015.6.9~21)を終えて

室内に大作を含む平面作品19点、庭に本のように見開きできるArtist Bookを展示。
京都市内では、5年ぶりの個展です。

≪展示リスト≫
1 記憶のかけらー逆光   
2 page#3
3 page#1
4 記憶のかけらー兄弟
5 スクラップブックのような絵画#22
6 スクラップブックのような絵画#23
7 スクラップブックのような絵画#25
8 記憶のかけらー兄弟
9 記憶のかけらー森の輪郭
10 記憶のかけらー森の入口
11 記憶のかけらー森の朝
12 記憶のかけらー車窓
13 空を見上げる
14 記憶のかけらー海岸
15 記憶のかけらー湖
16 夜道を歩く少年
17 スクラップブックのような絵画#24
18 スクラップブックのような絵画#26
19 記憶のかけらー部屋
20 untitled#33

展覧会入口 展覧会入口

記憶のかけらー逆光1 「記憶のかけらー逆光」
記憶の世界への入口か出口か? それとも現実への出入口か?
トンネルの境目を出たり入ったり、留まってみたりしたいです。

展覧会場1 展覧会場1
屋内の青と庭の緑をつなぐ赤い絵画に眼が止まります。

page#3(左側)と page#1  「page#3」(左側)と「page#1」
キャンバス地にアクリル絵の具の絵画。

展覧会場2
展覧会場2
 
記憶のかけらー兄弟 記憶のかけらー兄弟
「記憶のかけらー兄弟」の2点

展覧会場3 展覧会場3

空を見上げる
「空を見上げる」 撮影された写真を元に制作された絵画。

展覧会場4 展覧会場4
大き過ぎると思える大作を、広い板間ではなく、狭い和室の畳の上に立て掛けた設置方法は、大胆で効果的です。

夜道を歩く少年 「夜道を歩く少年」
幼い頃の恐怖感や不安感は大人になってからもよみがえり、記憶の中で繰り返します。

スクラップブックのような絵画#24  「スクラップブックのような絵画#23」
記憶をテーマに、見たことがあるような風景が描かれています。
思い出の写真を一枚一枚丁寧に見るように観賞すると、見覚えのある風景に出会います。鑑賞者は自分の記憶を作者の記憶に重ね合わせて、風景を共有します。

記憶のかけらー部屋 「記憶のかけらー部屋」
愛用の品々が集まっている特別な空間は、空気までもが全てを記憶しています。

untitled #33 「untitleed#33」
写真のコラージュ作品を綴じ合わせたアーティスト・ブック。
めくる時の重い手応えから、記憶が伝わってきます。

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当画廊で開催した展覧会を記録に残したいと思い、2008年にブログを立ち上げて、写真入り文章をインターネットに公開した回数が200回を越えました。ブログは、展覧会・山歩き・旅行・日々の4種類ですが、全て私の中でしっかり繋がっています。時々読み返すと、今の私とは違う私を見つけることがあります。記録とは違う、過去の曖昧な記憶の世界は魅力的です。
今回の衣川泰典展のお蔭で、記憶から生まれる新しい創造の世界のかけらを拾いました。

これからの衣川さんの作品展開を楽しみにしています。どうぞご活躍ください。 (三橋登美栄)
                                 
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京都新聞2015年6月13日朝刊(美術欄)掲載記事  掲載写真は省略
「作品を通して分かち合う記憶」
衣川泰典展
京都を拠点とする若手作家(そろそろ中堅と呼ぶべきか)の衣川泰典が、京都市内では5年ぶりの個展を開催中だ。
 本展の作品は、彼が撮影した写真を元に構成した絵画である。描かれているのは、都市とそこを行きかう人々、公園で遊ぶ子どもたち、自動車で移動中に車窓から見た情景など。それらに共通するのは、ごく一般的な一場面だということ。作者のメッセージを込めるのではなく、誰にでもありがちな一瞬を不作為にちりばめている。
 たとえば、和室の奥に立てかけられた大作(画像)には、約40の場面が描かれている。それらは場所も日時もばらばらだが、見る側は何となく各場面を結び付けて物語を見つけ出そうとする。あるいは世間を俯瞰しているような気分になり、地上にある無数のエピソードを共感とともに分かち合う気持ちになる、作品は作家個人の記憶であると同時に、同時代の人々の共通的な記憶でもあり、その普遍性や日常をいとおしむ感覚が説得力となっているのだ。
 衣川は以前から同様の作品を発表していたが、旧作では印刷物のコラージュと色彩を併用していた。絵画に移行したのは約2年前。新作では、キャンバスの裏目を用いて絵具のにじみを生かしており、テーマと技術の相性が明らかに良い。作品の説得力が増したのはそのためだろう。
 なお、元イメージの写真をコラージュした本型の立体作品が屋外に展示されている。こちらも忘れずに鑑賞してほしい。(小吹隆文・美術ライター)

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最後に衣川さんからの文章を掲載させていただきます。

揺での個展の話を頂いたのが2年ぐらい前のことだったと思います。気付けば、展覧会の作品にはその2年の間に出会った様々な風景を描いていました。描かれた風景には京都で出会った風景が中心となりますが、様々な地域の風景も混在しています。初めて出会った知らない土地の風景でも、なぜか懐かしい気持ちを抱いたことを覚えています。このように感じる感覚には日本人としてのDNAに染み込んだ何かと日常に眼にする風景の中の普遍的なものとが共振した瞬間だったのかもしれません。
今展では絵画作品とスクラップブックの作品を展示し、絵画とアーティストブックにより現実的な空間との関係性を探る展覧会となり、今後の創作活動にも繫がることと思います。梅雨の季節で雨の日もありましたが、ご高覧頂けた皆様と、貴重な機会を頂けたギャラリーに感謝します。 (衣川泰典)

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06/21 22:52 | 展覧会
group87/75/66展(2015.5.19~31)を終えて
group87/75/66展(2015.5.19~31)を終えて

奇妙な名前のグループ展
このギャラリー揺で昨年5月、今回と同じメンバーの3人展が開かれた。タイトルは「group86/74/65」だった。今度のタイトルは「group87/75/66」になった。二桁のそれぞれの数字が「1」ずつ増えたのだ。二桁の数字はそれぞれ出品作家の年齢で、前回から1年経ったから「1」ずつ増えた。人はみな1年経てばトシの数が[1]増える。
あたりまえの数字を並べただけだが、グループ展のタイトルとしては奇妙に感じられるかもしれない。こんな名称の美術展はこれまでに無かったから。あるいは奇をてらったと思われるかもしれない。だがわざとらしい奇ではない。ただ年齢という事実の数字を並べただけだから。
三つの二桁の数字は三人の作家がほぼ一世代ずつ離れていることを示している。展示された作品を目にしてそのことを感じられるだろうか。年齢は人間のさまざまな活動の中で影響をもたらすだろう。影響がはっきり目に見えるのはスポーツである。世間的にはまだ若いのに野球選手はOBになり力士は引退する。年寄という名称になったりする。ところが美術の作家OBとか引退とか聞くことはまずない。
今回の三人の作家にとって、87 75 66 は単なる数字の羅列であるということをご覧頂けると、この奇異なタイトルが生きてくる。(高橋 亨)

≪展示作品≫
林 康夫
1 記憶と記録A   
2 記憶と記録B
3 記憶と記録C
4 方韻
5 余話
6 波型の如く3

中馬泰文
イ MEMORANDUM‘15.WINDOW a
ロ MEMORANDUM‘15.WINDOW b
ハ MEMORANDUM‘15.WINDOW c
ニ MEMORANDUM‘15.WINDOW d
ホ MEMOEANDUM‘15.WINDOW e

木村秀樹
A Charcoal/Trinity 2
B Charcoal/Trinity 3
C Charcoal/Assorted, Chair
D Charcoal/Assorted, Steps
E Charcoal/Assorted, A Couple of Dice

展覧会場1 展覧会場1

展覧会場2 展覧会場2

林康夫氏 林康夫氏

余話 方韻 作品「余話」(左)と「方韻」

展覧会場3
作品「記憶と記録A」(左) 「記憶と記録C」(中央) 「記憶と記録B」

波型の如く 3 作品「波型の如く 3」

このところ、私には増えた数字と関連したか身体的問題が目立ちはじめ、仕事の上に影響すること夥しくなりました。数字は数字と聞き流し、気楽に見送ってきた側面がありました。しかし、それにも限界があることとなって、もはや本来の?数と共生する他無し、と、残念乍ら思うに至りました。
今年は敗戦70年の節目の年、思えば「あの日」急に頭の向きが変わってしまいました。以来こん日まで、足は同じ土を踏んでいるのに、頭と足の間、つなぎ目はどうなっているのだろう。今回継ぎ目が気になってのイメージでもあります。(林 康夫 Hayashi Yasuo)

展覧会場4 展覧会場3

中馬泰文氏 中馬泰文氏

中馬泰文版画作品2点
作品「MEMORANDUM 15.WINDOW a」(上) と 「MEMORANDUM 15.WINDOW e」

中馬泰文版画作品 作品「「MEMORANDUM 15.WINDOW b」

中馬泰文版画作品 作品「「MEMORANDUM 15.WINDOW d」

わたしの原風景にはいつも「風」がある。
その風に身を委ねている自分がいる。
気象学的には地球上の大気の流れを言い、気流とは分けられている。
五感で感じるものだが、視覚的には対象物というか、自然界の動き、あるいはその軌跡でそれと分かるもの。
流れの急なるものは、時に恐ろしい破壊をもたらし、
穏やかな流れは人に安堵と静寂を与える。
今回は限定された空間(memorandum)上に「風」をおこそうという試みである。
天地左右回転も可能なこの空間は、展示に際してもユニット形式あるために自由に構成できる。
そういう自由な空間に「風」の自在性を表現できるか。
「風のかたち」をどこまで捉えることができるか。(中馬泰文 Chuma Yasufumi)

木村秀樹氏 木村秀樹氏

木村秀樹版画作品
作品「Charcoal/Trinity 2」 と 「Charcoal/Trinity 3」

木村秀樹作品 作品「Charcoal/Assorted, Chair」
 
木村秀樹作品 作品「Charcoal/Assorted, Steps」

木村秀樹作品 作品「Charcoal/Assorted, A Couple of Dice」

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集合写真
最終日に記念撮影。(左から中馬氏、林氏、木村氏)

2005年に開廊したギャラリー揺は、お蔭様で10周年を迎えることができました。
それぞれの展覧会中は、様々な作品と共に過ごしながら作品との対話を楽しんでいます。
やっと10代に入った揺は、この先の20代を目指しています。
「group87/75/66」展と共に、毎年・毎回、新たな気持ちでギャラリー運営を続けたいと思っています。(三橋実 登美栄)
06/15 01:06 | 展覧会
瓜生山・比叡山 2015.5.25
瓜生山・比叡山 2015.5.25
第405回「自然と語る会」(参加者14名)
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JR琵琶湖線膳所駅8:14→京都駅8:26(京都市営バス5番に乗換え)→北白川別当町下車→日本バプテスト病院→京都トレイル登山口9:45→地龍大明神→白幽子巌居之跡→瓜生山山頂(標高301m)→途中で昼食11:55→一本杉14:15→平子谷→穴太駅16:31→京阪膳所→帰宅
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バプテスト病院 バブテスト病院駐車場.
日本バプテスト病院右横の駐車場の奥から、瓜生山に登ります。

京都トレイル標識
京都一周トレイルは、伏見稲荷の時以来二回目です。

地龍大明神 白幽子巌居之跡
     地龍大明神          白幽子巌居之跡

オオバノトンボソウ
オオバノトンボソウの蕾

瓜生山山頂
「瓜生山山頂」の案内板が立っている開けた台地が山頂。かつてこの山頂には北白川:瓜生山城・勝軍地蔵山城とも呼ばれる「山城」がありました。大永7年(1527)細川高国が築城。曲輪や平地など城郭を示す遺構などが残存しています。

NHK
NHKの建物横を通ります。

ガーデンミュージアム
左側にガーデンミュージアムを見ながら、長いアップダウンの山道を進みます。

一本杉
ぐるりと周囲を見渡せる眺望の良い一本杉に到着。

比叡平 案内板写真
一本杉からの眺望:比叡平方向   一本杉からの眺望:京都市内方向の写真説明

琵琶湖方面
一本杉からの眺望:琵琶湖方向

長い階段
長い階段を降りて、平子谷に向かいます。

モチツツジ フタリシズカ
     モチツツジ          フタリシズカ

コバンノキ クリンソウ
     コバンノキ           クリンソウ

ウツギ クジャクシダ
       ウツギ             クジャクシダ

コゴメウツギ
コゴメウツギ

琵琶湖
野添第一号墳から眺める琵琶湖

平子谷ではクリンソウなど可憐な山野草を観察して穴太に到着しました。
結構急なアップダウンが続く比叡アルプスを元気に歩けたので嬉しいです。
06/07 22:06 | 山歩き
前田朋子・国谷隆志展
ギャラリー揺10周年記念シリーズ企画(2015.5.5~17)
RESONANCE3 を終えて
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木々の青葉が美しい季節を迎え、揺の庭に共鳴した前田朋子と国谷隆志のRESONANCE3展です。
シンプルな展示から発信されるメッセージは多岐にわたります。
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≪展示作品≫

前田朋子
1 萌黄色   
2 紅掛空色 
3 ディアスキン
4 銀の葉
5 銀の葉
6 銀の葉

国谷隆志
A Mirror Site (1170)
B Mirror Site (3840)
C Untitled (Right―Left)

萌黄色
作品「萌黄色」
萌黄色は、緑色を表す代表的な伝統色名で、萌葱また萌木とも書かれることがあります。春になって萌え出でた若葉のような冴えた黄緑色で、私の好きな色の一つです。

会場入口
展覧会場入口               
銀の葉
揺の庭の落ち葉から生まれた作品「銀の葉」(銀粘土)

会場風景1
会場風景1

会場風景2
会場風景2

ディアスキン
作品「ディアスキン」 (小鹿の毛皮の写真をフォト紙にインクジェットプリント。)
木々の緑、ネオン菅の赤、撮影者の黒い影など、共存する全てを包み込んで、鑑賞者に未知の世界を提示します。

ディアスキンのアップ
ディアスキンのアップ
毛並みの一本一本から、以前は生命体であった命の証を示し、生命の輪廻転生に気づきます。

緑と緑
作品「Mirror Site(1170)」緑と緑
新緑を取り込んだ鏡の緑は、庭の木々よりも鮮やかな緑を感じ、虚像が自然を越える作品です。
緑と赤 右
           緑と赤                       作品「Untitled-Right」

和服の前田さん
艶やかな和服姿の前田さん(左)

映り込み
作品「Mirror Site(3840)」 作品に映り込んだ庭は奥行き加わって広がり、内と外が交差します。

夕陽 左
夕陽の木洩れ日に無数の太陽が映し出されます。        作品「Untitled-Left」

会場風景3
会場風景3
作品「Mirror Site(3840)」にネオン菅の赤が映り込みます。鑑賞者の立ち位置で見え方は様々に変化します。日々の私達と同じように移り変わる作品です。

国谷さんと前田さん
庭のベンチでくつろぐ国谷さんと前田さん

庭の緑
庭と作品が共鳴する展覧会のお蔭で、見慣れた庭がいつもと違った表情を持っていることに気づかされました。

前田さんも国谷さんも、それぞれに様々な展覧会に向かって制作を続けられることと思います。
お二人の今後のご活躍を楽しみにしています。     (三橋登美栄)
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京都新聞2015年5月9日朝刊(美術欄)掲載記事
前田朋子・国谷隆志展
触覚に訴えるなまめかしい前田の写真と国谷のクールなネオン管作品の競作 (沢田眉香子・著述業)
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最後はお二人からの文章で締めくくらせて頂きます。


~展覧会を終えて~
新緑の心地よい季節の中、作品が展示された空間には
風が流れ込み、庭の敷石のうえにはゆらゆらと木影が映りこみます。
ハナミズキが花開き、庭に置かれた銀の葉の作品が、日差しを浴びて白く光を放ち
全身で季節を感じるような空間で、ゆったりとした時間の流れに作品が取り込まれるようでした。
表皮だけになったそれらは、自然の光を浴びながら、
さっきまで呼吸をしていたものが静止しているような
ひっそりと呼吸をしながら、静かに死に向かっているようにもみえました。
京都駅から、バスに揺られて訪れた二年前の5月に訪れた美しい庭、
環境や鑑賞者まで作品に取り込む国谷氏の作品にインスピレーションを受けたと思います。
ギャラリー揺との出会いに感謝します      (前田朋子)

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展覧会を終えて

この展覧会は2年前に前田さんよりお誘い頂きました。
お誘いがあった2年前は、「まだ2年あるのでゆっくり考えればよいか。」と思っていたのですが、
月日が経つのは早いもので「もう時間ないやん。」という有様でしたがなんとか展覧会を終えることができました。
展覧会の搬出後、和室と美しい庭のある空間でお茶を点てて頂きました。
お茶を飲み終えた後、2年前からの区切りがついた気がしました。 (国谷隆志)


06/04 20:30 | 展覧会
ヒマラヤトレッキング
ヒマラヤトレッキング

昨年末の「自然と語る会」例会で、人見和代さんが「ヒマラヤ高山植物と幻の花ブルーポピートレッキングツアーに参加しよう」と言われて「本気で?」とビックリしました。ヒマラヤトレッキングなんて私にはとても無理!と思いながらも行ってみたい気持ちが少しずつ膨らみ、心の準備が始まりました。

2015年1月26日 ヒマラヤトレッキングの説明会(参加者7名)
武藤美智子さんのマンションの最上階会議室(JR大津京駅近く 38階建 ファーストタワー大津マリー)
 
説明会 浅原明男氏
ヒマラヤトレッキング・ガイドの浅原明男さんから丁寧な説明を受けました。ネパール・ランタン谷の高山植物や、一面に咲き乱れる花園の映像がプロジェクターから映し出されます。私にはとても無理と思っていたはずのヒマラヤなのに、まだ見ぬブルーポピーや高山植物がどんどん私に近寄ってきます。シェルパと一緒に荷物を運ぶロバにも出会いたくなります。
高山病など心配事は山積みですが、「今年なら行ける!」と、ツアーに参加する決心をしました。

2月2日 
ヒマラヤトレッキングに備えて、最低でも1週間に1回のトレーニングが必要ということで早速開始。
第1回トレーニング 参加者5名(浅原さん、人見さん、山﨑さん、武藤さん、三橋)
今日のコースはJR山科駅→大文字山→銀閣寺界隈です。

雪道 大文字山山頂
   雪道を登ります      大文字山山頂で集合写真

大文字山火床
大文字山火床から雪化粧した京都市街を眺めます。

大豊神社のロウバイ 猫ダンゴ
大豊神社のロウバイを見て、哲学の道を散策して猫ダンゴに出会ってから、お食事処「おめん」で名物うどんを食べて楽しい時間を過ごしました。「皆さんの歩き方を見せてもらいました。」と言われる浅原さんですが、実は私達の繋がり方や会話の内容を聞かれていたようです。私達はどんな格好で歩いて、何を喋っていたのか恥ずかしくなりましたが、誠実で心配りが上手な浅原さんの引率ツアーは、信頼して付いて行けそうです。

3月28日 
ヒマラヤツアーの参加者が3名では少ないので、井出照子さんにお声掛けして私達4名になりました。今回のツアーは関東の方2人を合わせて総勢6名です。(ネパールで展覧会を開かれるアーティストだそうです。)
ギャラリー揺で私の展覧会作品を観て頂きながら、井出さんに浅原さんと人見さんを紹介しました。
「三橋登美栄&パブロ・エスカンデ展を終えて」もご覧ください。
http://artgallerytomie.blog.fc2.com/blog-entry-193.html

4月14日 
第2回トレーニング 参加者2名(井出さん、三橋)
今日は短いコースでギャラリー揺→銀閣寺→大文字山火床→銀閣寺です。
雨天決行で、傘をさして雨に煙る幻想的な風景を楽しんだのですがリュックの中まで濡れました。「雨天のトレーニングは良い勉強になりました」と井出さんのコメントです。

4月20日 
ヒマラヤへ出発前の準備を兼ねたランチパーティーを三橋自宅で開催。
参加者6名(浅原さん、井出さん、人見さん、武藤さん、三橋夫婦)
浅原さんと私以外は、みんなお酒に強く、話が弾み、もうすでにネパールに居る気分になりました。

4月25日 
第3回トレーニング 参加者4名(井出さん、人見さん、武藤さん、三橋)
湖南アルプスの泣不動堰堤、鎧堰堤、堂山を眺めて往路を戻るコースです。

地図
迎え不動を越した処で地図をチェック。

登山者カード投函箱 天神川を渡る
登山者カード投函箱のすぐ上手から、天神川を渡って、堂山方向へ向かいます。

泣不動堰堤 滝
      泣不動堰堤            滝

コバノミツバツツジ
コバノミツバツツジ

鎧堰堤 河原
鎧堰堤と鎧堰堤の上です。ダム完成当時は水が満々としたダム湖で阿弥陀池と呼ばれていたようですが、花崗岩の風化で砂礫と化した土砂が池に流れ込み堆砂して、河原になったようです。
コバノミツバツツジ 標識
   コバノミツバツツジ    堂山、新免への標識を左折
 
堂山
堂山を展望                     
展望
ぐるりと展望が開けます。

コバノミツバツツジを眺めながらの心地よい帰り道に、突然井出照子さんの携帯にご主人から連絡が入りました。

≪ネパール中部で午前11時56分(日本時間 午後3時11分)ごろ、
マグニチュード(M)7.9の強い地震が発生。≫


地震の詳しい被害状況など想像できない私は「ネパールに行くのは3ヶ月くらい先やから、大丈夫やわ」と言ったのですが、井出さんは「ネパールは日本と違って、そんなに早く復興できんわ!」と暗い表情でした。

5月8日 京都新聞朝刊・第2社会面「大津の男性被害調査へ」の大きな記事が目に留まります。
「停電が続く被害地に太陽光発電ライトを届けようと渡航前に寄付を募っている浅原さん」
浅原さん本人の写真入り記事を読みました。日毎に被害の拡大が報道されて驚くばかりです。少しでも協力できればと思い、浅原さん宛てに寄付をして私の気持ちを落ち着かせました。

5月11日
今日は浅原さんのネパール渡航日です。

その後連絡はありませんがインターネット検索で、現地の被害者達をネパール語で取材中の浅原さんを動画で見ました。ネパールのランタン谷の様子を見に行きたくても交通機関が寸断されていて、まだ到着できないようでした。でも、日に焼けて元気そうに見えたので少し安心しましたが、大きい余震もあり夜もゆっくり寝られず、睡眠不足だそうです。
どうぞ、お気を付けて救助活動をお続けください。

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ヒマラヤトレッキングを楽しみにしていた4人ですが、今年の7月15日出発はとても無理そうなので、残念ながらツアーをキャンセルしました。

それにしても、現在ネパールで活動中の浅原さんやネパールの被害者のことがとても心配で気掛かりです。

06/04 17:30 | 山歩き
赤坂山 2015.4.7
赤坂山 2015.4.7
第404回「自然と語る会」(参加者10名)
…………………………………………………………………………………
JR琵琶湖線膳所駅7:17→山科駅7:24(湖西線に乗換え7:29)→マキノ駅8:40(コミュニティーバスに乗換え9:06)→マキノ高原温泉さらさ9:24→赤坂山登山口→ブナの木平→栗柄峠の手前で昼食12:30→栗柄峠を越えて人見さんと合流→石仏→赤坂山山頂823.8m→大塚841m→寒風14:30→マキノ高原温泉さらさ→温泉館で夕食→高原温泉さらさ19:21→マキノ駅(JR湖西線に乗換え19:41)→山科駅→膳所駅→21:40頃 帰宅
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水田JR湖西線から眺める水田は田植えの準備が整っています。

マキノ高原 赤坂山登山口
マキノ高原温泉さらさ駅バス停で下車して、マキノ高原登山口から登ります。
登山開始
よく整備された階段が続きます。
 
オトコヨウゾメ レンゲツツジ
オトコヨウゾメ             レンゲツツジ
イカリソウ1 tomie
イカリソウとイカリソウを撮影している私(撮影:大西久夫氏)

あずま屋
ブナの木平のあずま屋

アオダモ アオダモのアップ
     アオダモ            アオダモの花      
イワカガミ1 イワカガミ2
    イワカガミ1           イワカガミ2
ユキグニミツバツツジ
ユキグニミツバツツジ
イワカガミ3 イワカガミ4
     イワカガミ3           イワカガミ4
オオバキスミレ カタクリ
      オオバキスミレ         カタクリ
オオカメノキ オオカメノキのアップ
     オオカメノキ         オオカメノキの花 
                     
石仏
石仏を右に見ながら赤坂山山頂に向かいます。
赤坂山山頂 山頂の地図
     赤坂山山頂        山頂の手書き地図 
赤坂山(あかさかやま)は、滋賀県高島市と福井県三方郡美浜町の県境にあり、関西百名山の一つです。花の山として有名で、イワカガミ、ツツジ、スミレ、カタクリなども自生しているなど自然の姿を保つ緑豊かな山です。景観が良く、尾根沿いに縦走する高島トレイルと共によく知られ尾根沿いを越える峠としては黒河峠や粟柄越などがあります。
琵琶湖方面
山頂からの眺望 琵琶湖方面

山道2
アップダウンが続く歩きやすい山道を、爽やかな風に吹かれて歩きます。
寒風 イワウチワ
       寒風             イワウチワ

ブナ林
ブナ林

イワカガミ5 山道3
      イワカガミ5      両斜面に群生するイワカガミ
イワカガミ 赤と白
イワカガミ 赤と白

トリガタハンショウズル タニウツギ
  トリガタハンショウヅル        タニウツギ

トビ
地面に降りているトビを見るのは初めてです。

マキノ駅行きのコミュニティーバスの回数が少ないこともあり、マキノ高原温泉さらさ・温泉館でゆっくり夕食を頂いてから、帰途につきました。皆さん大変お疲れ様でした。
06/01 01:00 | 山歩き
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