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御在所岳 2015.4.27
御在所岳 2015.4.27
第403回「自然と語る会」(参加者15名)
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JR膳所駅7:22→石山駅7:26(貸切りバス石山駅北口7:30)→瀬田東IC→名神高速→草津田上JCT→道の駅「あいの土山」8:30トイレ休憩→R477(鈴鹿スカイライン)→武平トンネル出入口すぐの駐車場9:30→武平峠875m→鎌ケ岳→御在所岳頂上手前で昼食11:40→御在所岳頂上1,212m 12:30→国見峠13:30→国見岳を目指す→眺望の良い所で休憩後、往路を引き返す→ロープウェイ山上駅で休憩→ロープウェイで下山→駐車場から貸切りバスに乗車16:15→R477→土山IC→石山駅北口着18:10→膳所駅→帰宅
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武平峠map
武平トンネルを出てすぐの駐車場でバスを下車、武平峠を目指します。

尾根道
いきなりの険しい山道では、深呼吸して喘ぎながら、ゆっくり登ります。

ガレ場
石がゴロゴロのガレ場は、悪路で急な上り坂。

シロモジシロモジ

アカヤシオ1アカヤシオ1                 
アカヤシオ2アカヤシオ2

岩登り
アカヤシオの優しい花を愛でた後は、険しい岩登りに挑戦。

鎌ヶ岳鎌ヶ岳

アカヤシオ3 ロープウエイ乗場へ
アカヤシオ3           ロープウェイ乗場の方向へ
タテヤマリンドウ あずま屋で昼食
タテヤマリンドウ         あずま屋で昼食

アカヤシオ4
濃い花色のアカヤシオ

ショウジョウバカマ ヒメイチゲ
ショウジョウバカマ       ヒメイチゲ
バイカオウレン 国見峠
バイカオウレン         国見峠
 
山並み

裏登山道の標識
裏登山道の標識が立つ登山口に出てきました。

map
地図を見ながら歩いて来た道をチェック。

ロープウェイからの眺め
ロープウェイから見下ろす深い谷の眺めは素晴らしいです。

御池岳登山は、予想通り厳しいコースでしたが、全員無事に完歩して「楽しかったね~ッ!」と十分満足した表情で帰路につきました。今日もありがとうございました。
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05/28 23:52 | 山歩き
鷲津民子・森口ゆたか 2人展を終えて
ギャラリー揺10周年記念シリーズ企画(2015.4.14~26)
RESONANCE2「ガラスの靴とはしばみの木」展(鷲津民子・森口ゆたか)を終えて

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心の痛みとその再生
人は、どのような環境、境遇にあっても、生まれてきた限り、生命の祝福を受けるべきだと考えます。

                                   鷲津民子 森口ゆたか
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グリム童話の「灰かぶり」は私達がよく知っている「シンデレラ姫」のお話です。
≪毎日、継母と姉たちにいじめられる灰かぶり。彼女はハシバミの小枝を亡くなった本当のお母さんのお墓にさして大泣きします。ほおをつたわる彼女の涙がその小枝に落ちると、その枝はみるみるうちに見事な大木に成長しました。 その後、灰かぶりが毎日3回その木の下で泣きながらお祈りをすると、そのたびにどこからか白い小鳥がやってきて彼女の願いをかなえてくれるようになったのです。こうして舞踏会に行くための素敵なドレスや黄金の靴も手にいれることができました。≫

展覧会場1
インスタレーション|森口ゆたか
「灰かぶり」からの引用文章「目玉を一つずつ、つつき出しました。」がプロジェクターからゆっくり映し出されて、静かに消えていきます。 

展覧会場2
「かかとを、少しきってごらん」
なにをしたって、おまえは、だめなんだ 撮影|鰺坂兼充
「なにをしたって、おまえは、だめなんだ」
ガラス玉 撮影|鰺坂兼充
無数のガラス玉が輝いています。淡い青磁色のガラス玉と、光を取りこんで美しい影を落とす蓄光ガラス玉が散らばっているのは、ガラスの靴を示唆しています。

和室展示1
インスタレーション|鷲津民子
石膏で作られたさまざまな形状の小立体は種子や植物がおかれています。

和室展示2

和室展示3 撮影|鰺坂兼充
グリム童話の「灰かぶり」には、ハシバミという植物が出てきます。このハシバミの若枝には、不幸な娘の運命を逆転させる大切な役割があります。ドイツの庭には、ニワトコの木と同じくらいハシバミの木が植えられ、親しまれてきました。ドイツだけではなく、ヨーロッパでは、8000年も前からハシバミの実(ヘーゼルナッツ)は栄養源として大切にされています。ハシバミは「知識・知恵」の象徴とされ、その枝には不思議な力があると信じられていました。古くから、Y字型をしたハシバミの枝は、水脈や鉱脈を掘り当てるための占い棒として用いられ、それはまた、財宝や泥棒、逃げた家畜を捜す時に、さらに旅人が道に迷った時にも使われました。泉に落ちたハシバミの実を食べると、詩的な霊感を授かるという伝承すらあります。またハシバミの枝は魔法の杖にもなりました。 神話では、ヘルメスはアポロから授かったこのハシバミの杖で、 人々の心や体の病を癒したといいます。

馴染みの薄い「榛の木」と思っていましたが、ヨーロッパ原産のハシバミの近縁種「ツノハシバミ」は日本にも生息していて、その実は栗のような味がするそうです。なるほど、双方の花はとてもよく似ています。
何処かでハシバミの小枝を手に入れて、挿し木をして成長したら、その枝で魔法が使えるお婆さんになれるかな? 私の成りたい将来像のひとつです。

鷲津さんと森口さん
鷲津さん(左)と森口さんはお互いを「ユッタン」「お姉ちゃん」と呼び合う仲良しコンビ。

この展覧会までに、何度も二人で話し合われ、共鳴のテーマを見つけ、準備、インスタレーションの設置をして開催期間を迎えられました。開催してしまえば早く感じるもので、あっという間に2週間は過ぎ最終日を迎えて、搬出作業が始まります。

搬出日
展覧会終了後、白いフィルムを剥がす作業中に、「灰かぶり」の恐い文章がクッキリ現れてきました。
この不思議な光景は、この展覧会に込められた意味をしっかり受け止めた、大切な瞬間でした。

鷲津さんも森口さんも、それぞれに様々な展覧会に向かって制作を続けられることと思います。
お二人の今後のご活躍を楽しみにしています。     (三橋登美栄)

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鷲津民子さんの記録映像を以下アドレスよりご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=ay3o95_ELbE&feature=youtu.be
(制作 鰺坂兼光)

森口ゆたかさんの記録映像を以下アドレスよりご覧ください。
http://yutakamoriguchi.info/portfolio/2015kyoto/index.html
(制作 鰺坂兼光)


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京都新聞2015年4月18日朝刊(美術欄)掲載記事

森口ゆたか・鷲津民子展
白い布の上で光るガラス玉、石こうの小さな立体上に置かれた種子や植物。グリム童話「灰かぶり姫」に着想したインスタレーション競作。(沢田眉香子・著述業)
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「シッタカブリアンの午睡」掲載記事(写真省略)

鷲津さんからDMを送っていただきそのデザインに心誘われながらも最終日のそれも滑り込みの来廊者になりました。
他のギャラリーで拝見していた森口さんのフリーフォームな表現法と、詩的な色合いの濃い展示にとても惹かれていましたので直接作家さんにお会いできたことがうれしかったです。
また鷲津さんの個展を見る度に心が穏やかに揺さぶられる作風にいつも感服させられていましたからこのお二人のコラボレーションにはひと際興味をかき立てられました。
「心の痛みとその再生」とあります。
以前に鷲津さんとお話しさせていただく機会に互いの親子関係=親子観についての或る種のシンパシーのようなものを(僕が勝手にですが…)感じとりながら常々、ひとにはいろんな事象が、それも予期せぬ形で関わってくるものだと改めて思い知らされました。
僕自身の出自も含めて「なさぬ仲」という関係性は他人から見ると様々な憶測と同情と憐憫をかいながらも当事者にどこまで添えるのかというと、やはり“そのひと”にしかわからない焦燥感、諦め、苛立ちといった感情の浮き沈みの中に他者が立ち入ることの難しさを感じます。
題材はグリム童話の「灰かぶり」です。実にタイムリーではありますが、エンターテイメントとしての「シンデレラ」は、それはそれとして、原作は限りなく残酷であり、子どもに読ませる本ではないとまで言わしめるほどに、これもまた「痛み」を強要する一種のハラスメントな内容になっています。未だにディズニーが原作であると思っておられる人もいるようです。
物語の中の様々な痛みの文言、フレーズがガラス戸に見えています。一面白い床にころがる大小のガラス玉の上に投射された文字が浮かんでは消えていきます。その痛みはやがて、いつか癒されるときが来てそんなこともあったと回想できる日が訪れるであろう、希望的観測も含めた効果が見てとれます。そしてガラス玉がその言葉を優しく緩和させてくれます。
隣の部屋ではさまざまな種子がこれもまたさまざまな形状の台座と共に、びっしりと敷き詰められています。
「灰かぶり」には「ハシバミ」という木が登場します。検索しますと、ハシバミについては相当な蘊蓄が詰まっていて、日本では馴染み薄いこの樹木が、ヨーロッパでは様々な意味を含んでいることがわかります。
さて、灰かぶりの中でもこのハシバミのおかげで娘の運命が逆転するという緩やかなそして“痛い”ジェットコースターストーリーの中で重要な役割を果たします。
鷲津さんは物語の中で見事な大木に育ったハシバミを種子にシンボライズされてオブジェを制作しました。
通常ですと庭や外光をふんだんに利用した展示がこのギャラリーの特徴ですが今回は趣を変えて暗室と陽の光の「陰陽」、「災厄と救済」、「祈りと欲」といった相反するテーマがスムーズにグラデーションされたとても繊細かつ知的な空間に反映されていました。   (Category : 現代美術シッタカぶり)

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最後の締めくくりはお二人の文章です。

Resonance2「ガラスの靴とはしばみの木」を終えて
今回はResonance(共鳴)というコラボレーション企画でしたので、
ふたりが何をどのように共鳴できるのか、何度も話し合いました。
そのなかで、展覧会のテーマとした「心の痛みとその再生」が生まれました。
ひとの心の痛みに対して、アートにはなにができるのか?を、私達ふたりも
自問自答しながら制作をしました。ご覧いただいた多くの方々から、様々な
ご感想をいただきました。それらの言葉を糧に、これからもお互いに制作を
続けてゆく所存です。お忙しいなか、お越しいただいた方々に、心よりお礼
申し上げます。    (鷲津 民子・森口 ゆたか)


05/28 16:48 | 展覧会
藤倉山・鍋倉山 2015.4.9
藤倉山・鍋倉山 2015.4.9
第402回「自然と語る会」(参加者10名)
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JR琵琶湖線膳所駅7:53→石山駅7:56(青春18切符を受取って再乗車8:10)→山科駅8:20(湖西線に乗換え8:28)→敦賀9:50(北陸線に乗換え9:53)→今庄10:09→新羅神社(シンラジンジャ)→燧ヶ城跡(ヒウチガジョウシ)→途中の鉄塔(602m)12:25で昼食→藤倉山頂上517.1m→脚が痛くなり往路を引き返す→今庄駅18:22→敦賀駅18:49→石山駅20:27(青春18切符を受取って再乗車20:37)→膳所駅20:40→帰宅
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森羅神社
今庄駅から近世の宿場町・今庄宿の街道を歩き森羅神社に到着。鳥居をくぐって石段を登ります。

カタクリ ヤマエンゴグサ
神社の裏山の斜面はカタクリやヤマエンゴグサが群生しています。
ミズバショウ チャルメルソウ
ミズバショウ           チャルメルソウ

ハイキングコース入口
神社の左奥に「藤倉山ハイキングコース入口」の標識と「愛宕山登山道」の石碑があります。
スミレサイシン クロモジ
スミレサイシン          クロモジ
大木 カタクリ
大木にカタクリが着生。

今庄の町並み
今庄の町並みに沿ってJR北陸線「特急サンダーバード」が走ります。

オオカメノキ 山道
オオカメノキ           山道
タムシバ 燧ヶ城址
タムシバ             燧ヶ城跡
キンキマメザクラ ギフチョウ2頭
キンキマメザクラ        ギフチョウ2頭
鉄塔の下 イカリソウ
手作り弁当を広げます。    イカリソウ

山並み
遠くの山並みを眺めながらの昼食タイムは自然に包まれているようでとても幸せな気分。

雪景色
突然の雪景色に驚きながら、滑らないように用心して進みます。

雪山
遠くに輝く雪山の美しいこと!

藤倉山山頂
藤倉山頂上を過ぎた辺りから私の右脚が痛くなり、谷口氏の提案でグループとは別れて、近道から下山することになりました。

雪景色
近道と思われる「下の宮コース」から降りる予定でしたが、斜面の雪は滑りやすくて危険なので引き返し、往路を下山しました。

新緑
爽やかな新緑

白花カタクリ
数万株に一株かと言われるくらい珍しい白花カタクリ

北善酒造
街道沿いにある創業享保元年という北善酒造。《越前地酒・聖の御代(ひじりのみよ)》

本陣跡
今庄宿本陣跡
今庄宿では享保3年(1718)に後藤家が福井藩の本陣を仰せつけられた。建坪約百坪、部屋数も二十を数えた。明治11年10月の明治天皇北陸巡幸の斎には行在所となったが、その後、後藤家は移住し、建物は取り除かれ現在は記念公園になっています。
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約2か月ぶりに語る会の活動に参加したところ、やはり予想通り体力が落ちていていました。私の脚痛の為にグループは二つに分かれて、他の元気な4人は鎌倉山から八十八ケ所弘法寺の方向に出発。近道を選んだ私達6人でしたが、スピードダウンして今庄駅到着時間は大幅に遅れ、18:22発の電車に乗りやっと帰宅の途に就きました。今日も語る会の皆さんに大変ご迷惑をおかけして申し訳ないことです。次回は元気に歩けるように日々のトレーニングに励みたいです。お世話になりました。

05/13 13:02 | 山歩き
三橋登美栄 & パブロ・エスカンデ展を終えて
ギャラリー揺10周年記念シリーズ企画 RESONANCE 1
三橋登美栄 &パブロ・エスカンデ展ー響く色 描く音ー(2015.3.24~4.5)を終えて

絵画から音楽が創作されたり、音楽が絵画に影響を与えたりします。クレーやカンディンスキーの抽象絵画作品からは音楽が聴こえてきます。パブロ・エスカンデの手書きの楽譜からは「響く色」が伝わってきます。揺での私の個展は5回目ですが、音楽からインスピレーションを得て、絵画制作するのは今回が初めてです。音楽を聴きながら新鮮な気持ちで制作しました。
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≪展示作品≫
1 牡羊座 (F3号)   
2 春の音 3(SM号) 
3 春の音4 (SM号)
4 天文時計 (F4号)
5 教会暦  (A3号)
6 砂に埋もれる犬3 (F20号)
7 砂に埋もれる犬2 (F10号)
8 砂に埋もれる犬1 (F10号)
9 春の音1 (ポストカードサイズ)
10 春の音2(SM号) 
11 Amana & her mother’s dream (P15号)
12 空の青3 (SM号)
13 空の青1 (0号)
14 空の青2 (SM号)
15 Amanas dream 1 (F8号)
16 Amanas dream 2 (F10号)
17 空の青4 (SM号)

展示風景1
展覧会場1

春の音2 空の青2
    作品「春の音1」       作品「春の音4」

砂に埋もれる犬3
作品「砂に埋もれる犬3」
ゴヤが70歳代(1820年頃)に描いた作品「砂に埋もれる犬」を観てパブロ・エスカンデが作曲。
その曲を聴いて三橋登美栄が「砂に流されることなく未来に向かう気持ち」を制作。

展示風景2
展覧会場2

420展示風景3
展覧会場3

Amana&her mother's dream
作品「Amana & her mother's dream」
2年前の春、パブロの長女「甘奈」の誕生をきっかけに、音楽と絵画のコラボレーションを思いつき、パプロに声を掛けて実現した展覧会です。「甘奈の夢」は、私達みんなの夢に重なります。

甘奈ちゃん
展覧会中に2歳の誕生日(4月2日)を迎えた甘奈。

Amana's dream
作品「Amana’s dream 2」
ハーモニウムの新曲「Amana’s dream」が生まれ、その曲から絵画作品「Amana’s dream 2」を制作。

空の青1 空の青2
   作品「空の青 1」         作品「空の青 2」
カンディンスキーの絵「空の青」(1940年)を観てパブロが作曲、その曲を聴いて「自由でキママな未来」を登美栄が制作。

ハーモニウム演奏
ハーモニウム演奏日(3月28日)
ハーモニウム演奏は4月4日と5日も開催して多くの方々に聴いて頂きました。
ライブ演奏のない時はCDからパブロのオリジナル曲が流れます。

来画者
演奏終了後に、珍しい楽器・ハーモニウムを弾いて楽しむ来廊者の方々。

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I always thought that when different arts mix together and combine their powers, they become even stronger, to bring a feeling, a message to people; and in a way they complement each other to the ultimate goal of "touching" the public in a different, broader way. The most known and maybe most successful of these art mixtures is Opera. Also Art Songs are a refine combination of poetry and music.
When Tomie asked me to join the "Resonance 1" project (a collaboration between music and paintings) I had the possibility to experiment this "communion" again, which I already experienced several times before: the exposition Partita in 2008, Setsuko in 2010, and later in 2011 when Izumi Tateno asked me to compose a piece of around 20 min. for piano 3 hands. Since he gave me complete freedom in choosing the form and content of the piece, I decided to put music to 4 very different paintings (by M. Escher, Rousseau, Goya and Kandinsky).
Interesting was that this 4 pieces ("Four Musical Paintings" as I named it) inspired Tomie-san to create her own version of the same works; so that the paintings became music and that music became paintings again.
While "Plastic Arts" once made, generally, remains in the space, music is a transitory art , it passes quickly and disappears immediately once the sounds fade out. So it means that the listener enjoys music only as it is sounding and passing in time. The whole "Musical Piece of Art" can be appreciated only after is performed as a total composition (or a part of a composition).
This combination between paintings and music can be very interesting and not yet so much exploited.
I am definitely going to write more compositions following this path...
During the exposition somebody gave me this suitable Zen phrase by Daitoh-Kokushi:

"You really attain enlightenment when you look by ears and hear by eyes"
Pablo Escande
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異なる分野の芸術が交わる時、またこれらの持つ力が合わさる時、伝えたい感情やメッセージはもっと強くなる、人々の心を動かすという究極の目的に向かって可能性が広がる、と私は信じています。この芸術の融合という意味で成功した例のひとつにオペラがあります。また歌曲も詩と音楽が融合された素晴らしい芸術といえます。

登美栄からプロジェクト「Resonance」のためのコラボレーション(音楽と絵画)を依頼されて、この融合を試みる機会を再び得る事が出来ました。2008年に染織作家とのコラボレーション、2010年に三橋節子の絵画とのコラボレーション、そして2011年には左手のピアニスト舘野泉氏の委嘱により、4つの絵画(エッシャー、ルソー、ゴヤ、カンディンスキー)を音楽で描写しました。この作品が登美栄にインスピレーションを与え、新しい独自の絵画が生まれました。絵画が音楽となり、その音楽がまた絵画へと繋がったのは興味深いことだと思います。

形を成す芸術というのは一般的に空間に残りますが、音楽は一時的な芸術であり、音と共に消えていってしまいます。聴き手はその一時を楽しんでいるのです。音楽的芸術作品は、演奏があって初めて評価されるものです。絵画と音楽の組み合わせはとても興味深い主題ですが、実際はまだそれほど行われていません。私はこの組み合わせにもっと取り組んで行きたいと思っています。
展覧会中に訪れてくださった方が、大燈国師の句を贈ってくださいました。

「耳にみて眼にきくならば疑わじ おのずからなる軒の玉水」

パブロ・エスカンデ      (翻訳 三橋桜子)
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≪付録≫
「耳にみて眼にきくならば疑わじ おのずからなる軒の玉水」について、

鈴木大拙著「大拙 禅を語る」からの抜粋引用です。
≪初期仏教徒は、ブッダの悟りの体験をいわゆる「八正道(はっしょうどう)」として解釈しました。
第一の「正見(しょうけん)」は、ものごとを「そのまま」に、「あるがまま」に、「そのとおり」に見ることです。大乗仏教で説かれる「見る」は、目で見ることではありません。これを、目ではなく”耳で見る”のです。耳で見て、目で聞く。そうすれば正しく見ることができる。正しく、真実に、正確に聞くことができるのです。
日本にはこんな話が伝わっています。たぶん500〜600年前のことですが、京都に一人の禅匠がいて、「正見」をテーマにした短い詩を残しました。31文字のものです。この禅僧(大燈国師)の残した詩は、こんな和歌です。

「耳に見て 目に聞くならば疑わじ おのずからなる軒の玉水」
耳で見る、目で聞く。もしそれができるならば、軒から落ちる水の音がどんなにか自然に響くことだろう、というのです。≫
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音が描く抽象絵画を耳で観て、絵の動きや響きを目で聴きます。心の深いところで記憶と重なり感動に変われば嬉しいです。

パブロとその家族の多大な協力によりコラボレーション展を開催し、充実した2週間を過ごすことができて、とても感謝しています。ご来廊の方々からは貴重なご意見を頂戴いたしました。
また次回も新たな気持ちで制作を続けたいと思っています。         三橋登美栄

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京都新聞2015年(平成27年)4月4日朝刊(美術欄・アートスクエア・催し)掲載記事
ギャラリー揺(京都市左京区銀閣寺前町)が開廊10年を迎え、記念シリーズ企画を行っている。《掲載写真は省略》 画家三橋登美栄が、アルゼンチン出身の作曲家パブロ・エスカンデの作品を聴いたイメージから絵画を制作。会場に音楽が流れる中、抽象と具象、音と色彩、造形が響き合う空間を作る。5日まで。無料。4日午後5時、5日午後4時にパブロがハーモニウム演奏を行う。

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※「2歳の誕生日を迎えた甘奈 」の写真のみ三橋登美栄撮影、それ以外の写真は全て表恒匡氏の撮影です。


05/06 09:25 | 展覧会
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