美術作家 三橋登美栄
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太神山不動寺 2014.1.28
第377回「自然と語る会」に参加(13名) …………………………………………………………………………………………………….. JR膳所駅8:38→石山駅8:42(乗換)帝産バス アルプス登山口行き 石山駅8:55→アルプス登山口9:20→迎不動10:00→地蔵堂→泣不動11:10→二尊門11:30→不動寺11:45(昼食)→初不動採灯大護摩供→往路を戻る→アルプス登山口15:08→JR石山駅15:38→帰宅 …………………………………………………………………………………………………….. アルプス登山口(終点)でバスを降りて天神川を右手に見ながら舗装道路を歩き不動橋を渡って山道に入ります。 ![]() モチツツジの葉 ここはミツバツツジ、コバノミツバツツジ、モチツツジなどツツジ類が多く、春にはピンクの花が一面に咲きます。 ![]() 右手は御仏河原方向、左手は鎧ダム・不動寺方向の分岐点です。 ![]() 昨年の大雨のために荒れている所もあり通行止めの看板が立っています。 ![]() この道標を目印に舗装道路から右折して林道に入ります。 ![]() このコース最大の難所「七曲がり」を登ります。 ![]() 泣不動 ![]() 落ち葉をサクサクと踏みながら歩く山道は爽快で、心の奥まで軽やかになります。 ![]() 左側に制多迦童子(せいたかどうじ)、右側に矜羯羅童子(こんがらどうじ)のユニークな石像が立つ二尊門まで来ると、あと少し頑張れば不動寺なのでホッとします。 参考資料:(高野山霊宝館:http://www.reihokan.or.jp/syuzohin/hotoke/myo/hachi.html) 矜羯羅童子は不動明王の従者である八大童子の7番目で「15歳の童子で、頭には蓮華の冠を戴き、体は白く合掌した手には独鈷杵を持ち、天衣と袈裟で厳飾する」、制多迦童子は8番目で「肉身が紅蓮華(ぐれんげ)の赤色で、頭髪を五つに束ねる五髻(けい)とし、左手に縛日羅(ばざら)(金剛杵)を、右手に金剛棒を持つ」というのが 「聖無動尊一字出生八大童子秘要法品」に書かれているそうです。 ![]() 不動寺に到着して寺務所前の休憩所で昼食のお弁当を食べていると、10数名の山伏が2列に並び、法螺貝が鳴りだしました。今日は不動寺の年中行事の一つ「初不動採灯大護摩供」の日でした。 ……………………………………………………………………. 不動寺の年中行事 1月28日 初不動採灯大護摩供 正午より 2月節分 節分会採灯大護摩供 正午より 星祭 9月22日 本尊御開扉大会式 28日まで 9月24日 採灯大護摩供 午後1時より 9月26日 採灯大護摩供 午後1時より 本尊御閉扉 12月31日 除夜の鐘 ……………………………………………………………………. 不動寺は平安時代初期に園城寺(三井寺)が総本山の天台寺門宗(じもんしゅう)の開祖である智証大師円珍(814-891)が創建したといわれるお寺で、本堂は南北朝時代に再建され巨大な花崗岩の上に建っています。本尊は円珍作という不動明王。三井寺の教学は、特に顕教・密教・修験の三道融会ということを重視します。 修行法もこれら三道にそってそれぞれの行法があり、なかでも代表的なものは、 智証大師流の密教を体得する四度加行と大峯山系を抖そうする奥駈修行が挙げられます。 四度加行は、不動明王を本尊とする密教の行法で、十八道、護摩、胎蔵界、金剛界の四つをいい、これによって僧としての基礎が確立されます。ということで、ここは天台修験の場です。 (三井寺のWebサイト:http://www.shiga-miidera.or.jp/doctrine/eb/syugyo.htm) ![]() 不動明王石像前の広場には採灯(さいとう)護摩と言われる野外の護摩法要の準備が整っています。 ![]() 護摩法要の前に本堂で般若心経が唱えられます。 ![]() いよいよ、「初不動採灯大護摩供」の行事が始まりました。 ![]() 三井寺境内から持ち込まれた桧の小枝に火が点きます。 ![]() モクモクと立ち昇る白い煙は風に乗って広がりみんなを包み込みます。 ![]() ![]() 修験者や参拝者の今年一年の無病息災、家内安全などの願いを込めて護摩木がくべられます。 護摩法要をゆっくり拝観して寺務所の薪ストーブで暖まった後、往路の山道を下ります。 ![]() 七曲がりの途中、視界が開けたところで小休止。 ![]() ノリウツギ(自然のドライフラワー) ![]() ヤブツバキ ![]() ウメモドキ ![]() カナメモチ(要糯 バラ科常緑) ![]() カナメモチのアップ 関西以西の山地などに自生し庭木などにも使われます。春先の新芽が赤くて綺麗な木で、これから作られた園芸種「レッドロビン」は春先に真っ赤な若葉が美しく、垣根などでよく見かけます。「要」とは扇の骨材を根元で纏めて固定するもののことで昔はこのカナメモチの材が硬くて丈夫なためその「要」に使ったそうです。更に葉っぱや樹形が「糯の木(モチノキ)」)に似ているのでカナメモチと呼ばれます。アカメモチと呼ばれたものが転訛してカナメモチになったそうで、アカメモチはカナメモチの別名にもなっています。因みに「モチノキ」はモチノキ科の常緑で別種です。 ![]() 前日に大津市膳所秋葉台の茶臼山公園東側でカナメモチに似た高木を見つけました。帰宅後、調べたところナナミノキ(七実の木 モチノキ科モチノキ属 別名ナナメノキ)のようですが断定はできません。 参考資料:ナナミノキ≪日本の樹木(山と渓谷社)より≫ (七実の木 モチノキ科モチノキ属 別名ナナメノキ)常緑高木。雌雄別株。樹高10m。樹皮は灰褐色。葉は単葉で互生。葉身は長楕円形または倒披針形。長さ7~12cm。幅2.5cm~5cm。しなやかな革質。葉先は尾状の尖鋭頭。葉縁は低い鋸歯。本年枝の葉脈に散条花序を出し、花は薄紫色。直径5mm。果実は核果。楕円形で長さ約1cm。多数の実がびっしりとつき、赤く熟す。 今年はあちらこちらの赤い実が目につきます。赤い実を食べる小鳥でなくても豊作の冬は嬉しいです。 スポンサーサイト
01/30 00:40 | 山歩き ベルクール 2014.1.23
同じ星座の3人(槙江さん・RYOちゃん・私)の誕生日祝い食事会にフレンチレストラン・ベルクールのランチを予約しました。 ![]() スタッフ2人に迎えられ、店の中央には薄いピンクのボケが大きな壺に飾られ、ピンクのバラが生けられた奥のテーブル席に案内されました。 美しいお皿を前にランチメニュー ①ワイン又はスープ ②前菜を1種 ③主菜を1種 ④チーズ又はデザート ⑤コーヒー又は紅茶の中からそれぞれが選んだ結果、①番意外は三人とも同じ料理を注文する事になりました。 ![]() ベーコン、ハコベ、オリーブオイルなどが入ったジャガイモのポタージュスープは、一口頂いてから慌てて撮影。 ![]() 前菜 “ニースに行きたい”詰め物をした兵庫県産の若イカのソテーと真鰯のマリネ (食感を残したラタトウユとバジルの乳化ソースにパプリカはフランスパンにもよく合います。) ![]() 主菜 三元豚フィレ肉の香草パン粉焼きとバラ肉の煮込み (蜂蜜のソースと金柑のコンフィは口の中に甘酸っぱい美味しさが広がります。) ![]() デザート “ファールブルトン” ブルターニュの伝統菓子をスフレ仕立てに塩キャラメルのアイスクリームを添えて (ボリュームのある熱いスフレと冷たいアイスクリームを交互に頂きお腹いっぱいになります。) ![]() コーヒーと一口マドレーヌ(オレンジ風味)と黒胡麻コップに突き刺したマンゴーの香りのダンテル ≪ダンテル(仏)とは「レース模様」という意味で、薄く焼き上げた生地にたくさん穴ができて、網目模様になります。≫ 落ち着いてくつろげるレストランでのランチも終りかけた頃、隣の席に多種のチーズがワゴンに乗って運ばれて来ました。基本的にここはワインと一緒にお料理を楽しむお店なので、ワインを美味しく頂けるようにお料理の味をアレンジし、主菜の後にチーズを楽しみ、デザートの後に食後酒とコーヒーを頂くフランス式食事の時間を過ごすための要素が揃っているそうです。 十分満足できるランチコースをご馳走さまでした。
01/23 21:49 | 日々 立木観音 袴腰山 2014.1.13
第376回「自然と語る会 」に参加(22名) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ JR膳所駅8:48→石山駅8:52(乗り換え)京阪バス9:09→南郷9:24→立木観音10:30→立木山頂上(305.6m) 11:00→袴腰山見晴台11:40(昼食)→袴腰山頂上(390.7m) 12:45→登山口→京阪バス南郷1丁目→石山駅(乗り換え)→JR膳所駅→帰宅 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 京阪バス停「南郷」で下車、立木観音道(北口参道)から歩き始めます。 ![]() 昨年9月の集中豪雨の被害は大きく、あちこちらに土砂崩れが見られます。 ![]() タマミズキ(モチノキ科) 実は秋に紅く熟しますが、雌雄異株で雄株には実はつきません。冬に葉が落ちた後も実は枝に残り、木全体に紅い花が咲いたように見えます。木全体の姿がミズキ科のミズキに似ていることからタマミズキの和名があります。タマミズキは枝や葉は互生、ミズキは対生なので全然違うのですが、やはりなんとなく雰囲気は似ています。 ![]() 木々の間から見える瀬田川。 ![]() 大勢の参拝客で賑わう立木観音境内。本堂を抜けて奥の院(右手)に登っていく途中に参拝者が迷い込まないように簡単な木の柵があります。これをまたいで立木山へ向かう道に入ります。 ![]() ミヤマシキミ(深山樒 ミカン科) 常緑低木で樒と同じく有毒でミヤマシキミの赤くなった実はとくに有毒。悪しき実の意味のアがとれて「シキミ」という名がついたとも言われています。 ![]() 立木山三角点 ![]() しばらく雑木林の中の道が続いて展望は望めません。 ![]() 木の幹の鋭い傷跡は、熊の爪研ぎ跡ではなくて鹿の角研ぎ跡だそうです。 ≪参考資料:角研ぎ(ウィキペディアより)≫ シカの角は皮膚に包まれて発達し、内部で硬化し、最後に皮膚が破れて完成する。その際にシカは角を樹木の幹に当て、こするようにして皮膚を剥ぎ取り、また角の表面を磨く。これをシカの角研ぎという。カモシカの場合は皮膚がはがれたりはしないが、やはり先端を磨くことは大事であるらしく、同様に樹木にこすり付ける。こすり付けられた樹木は、当然樹皮がはがれ、普通は下から上に削り落としたような傷がつく。 ![]() 袴腰山見晴台からの眺望。左側に森のように見えるのは石山寺近くの伽藍(がらん)山です。 昼食はオニギリ弁当と熱いお湯を注ぐ即席カップめん「あったかおそうめん」で温まりましたが、食後は身体がどんどん冷え込んできます。歩き始めたら暖かくなるので、ゆっくり休憩することなく出発。 ![]() 平坦な所に「袴腰山頂はここ 標高390.7m」と記された木の杭が立っていて、三角点はありません。 ![]() ヒイロタケ(緋色茸 コルク質の担子菌類サルノコシカケ科) 春~秋にかけて広葉樹の倒木、枯れ枝上に発生。傘径6~7cm、傘、管孔の色も朱紅色。老菌になると褪色して、白っぽくなり、ごく普通に見られます。これとよく似たキノコにシュタケがあります。シュタケは北方系のキノコで、管孔がヒイロタケのように緻密でなく、大きいので区別はつくそうです。 ![]() 麓近くまで降りて、大きな鉄塔の下を通り抜けて、送電線を見上げて歩きます。 ![]() 湖南変電所は喜撰山発電所からの275kv湖南線や、栗東変電所からの275kv栗東線(旧新北陸幹線の一部)が到着して、77kvに降圧されて大津や草津などに供給している重要な拠点だそうです。 ジーッ、ジーッと耳触りな音は変電所に設置されている変圧器が振動している音です。振動数は周波数に比例します。1秒間に50または60ヘルツで振動しています。このため都会では防音建屋に収容する場合もあり、電柱に設置してあるものも振動音を発生しているのだそうです。 ![]() サンシュユ(山茱萸 ミズキ目ミズキ科)の実 落葉小高木でハルコガネバナ、アキサンゴ、ヤマグミとも呼ばれています。果肉は長さ1.4cm程の楕円形。野鳥の気分で赤い実を食べてみると刺激的な濃い味でした。 《参考資料:ウィキペディアより》 晩秋に付ける紅色楕円形の実は渋くて生食には向かない。内部にある種子を取り除き乾燥させた果肉(正確には偽果)は生薬に利用され、「サンシュユ」の名で日本薬局方に収録されており、強精薬、止血、解熱作用がある。 南郷の町まで下り、滋賀県職業能力開発協会前の無人販売所でサトイモの親芋と干し柿を買って、南郷市民センター前の京阪バス停「南郷一丁目」より乗車し、帰路に着きました。 今日は2014年最初の活動で、立木山に登って下りて、袴腰山に登って下りるのですが、毎回、登り坂になると心臓がフーフー、ヒーヒーと悲鳴を上げるので一番後ろからゆっくり付いて行きます。下り坂になると先程の苦しさは嘘のように忘れてまた次の山に行きたくなるので嬉しいです。今日もスローペースの私にお付き合い頂いてありがとうございました。
01/19 10:46 | 山歩き 孫達と冬休み(2013.12.25~2014.1.2)
「冬休みに山科から大文字山登りは如何?」と横浜の娘からメールが届いたので、事前(12月25日)に夫と下見に出かけることにしました。JR膳所駅10:21→山科駅→山科毘沙門天→山科聖天までは順調です。 ![]() 山科聖天 ![]() 山科聖天の横の空き地で、落ち葉焚きの煙が上がっている様子は『垣根の垣根の曲がり角 たき火だたき火だ落ち葉焚き あたろうかあたろうよ 北風ピープー吹いている』 童謡「たき火」の光景でした。 この辺りの川は9月の集中豪雨の時に大量の土砂が流れたようで、木々や石が散乱し、予定コースの山道入口には通行禁止の立札があり先に進めません。下見に来て良かったです。以前に登った七福思案処経由で大文字山へ行く道を諦めて、南禅寺・蹴上・日向大神宮方向の道を選び、新しく立てられた小さな標識を頼りに、すれ違う人達に如意ヶ岳頂上の方向を尋ねながら、無事に山頂に到着。少し靄がかかり見晴らしは悪くて残念ですが、ここまで来ればもう迷うこともなく大文字火床へは簡単なので安心しました。 ![]() 大の字二画目の頂点では、先程の靄は消えて愛宕山までも良く見えて素晴らしい眺望です。家族と登る日もどうぞ良い天気でありますように!! ![]() 12月31日 夜明け前の暗さと寒さにビックリしながら6時半に起床。今朝の日の出は7;05で素晴らしい朝日を見ました。(マンション5F自宅玄関前より撮影7:24) 今日は3世代8人(息子家族4人と娘家族3人と私)で大晦日の大文字山登りです。 下見よりも1時間早いスタートでJR膳所駅9:25に乗車して下見と同じコースを歩きます。 小学1年生の孫には、少々きつい坂道もあり、時にはフラフラしながらも登り切りました。頂上では寒い風に吹かれて震えながら、オニギリに温かいカップスープで少し落ち着きました。 ![]() 京都市街をバックに大文字山火床で記念撮影 ![]() 約4時間の山歩きを終えて夫が待つ銀閣寺の家に全員無事に到着。 休憩のあと、姪家族も一緒にゲームやカードが始まると、急に賑やかに盛り上がって笑顔が広がります。「楽しかったよ~!!」の思い出はみんなの心の宝物です。 ![]() お正月も元気な孫達とトランプ(大富豪が人気!)、ゲーム、組体操、料理のお手伝いなど盛り沢山に疲れるまでフル回転。そして楽しい6日間はあっという間に過ぎ去ってしまいました。 次の夏休みにはどんな遊びが流行っているのか楽しみに再会の日を待っています。
01/17 21:22 | 日々 |