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内田恭子展「なかのそと」(2013.11.5~17)を終えて
内田恭子展「なかのそと」(2013.11.5~17)を終えて

タイトル「なかのそと」は室内に居ても屋外に居るような空間で、
「そとのなか」は庭なのに石畳が敷かれた室内の畳の間のような空間だそうです。

<展示作品>
玄関展示棚に「お花」3点、「星くず」2点
玄関と洗面所に「シンデレラ」各1点、
板間に「花男」3点、「白人間ーめぐるー」3点、「壺頭」2点、
畳の間に「うずくまる」1点、「Been」1点、「Course」1点、「なかのなか 白人間」30点、
庭に「そとのなか 白人間」13点
手びねり陶作品総計63点をインスタレーション展示。

作品「るみ」
作品「るみ」 前庭のハナミズキ根元に佇み遥か遠くを望む「白人間」

作品「花男」
作品「花男」 花束を手にする三人の男性。

室内展示
室内展示

作品「壺頭」
作品「壺頭」の中を覗くと、キラキラ光る空洞です。
頭を酷使するのは止めて、時々は何も考えずに頭を空っぽにしてみたくなります。

ところで、医学の進歩によりコンピューター断層写真などで脳を解剖学的に見ることは可能ですが、最も知りたい思考内容や感情などの精神面を見ることは不可能です。
生物界の中で、ヒトは他の動物に比べて例外的に大きな脳を持ち、頭脳の思考から複雑な社会生活を営み、美術作家達は不可視な自分の考えを基に形を生み出すことに挑戦して制作します。
その作品を見ることは作家の頭の中を覗くことになり、作品観賞はいつもワクワクします。

和室展示
和室展示
様々なポーズの白人間は「男性ですか?女性ですか?」の質問が多かったです。
どちらかに決めなくてもよさそうです。

庭展示
庭展示

作品「みるみ」
作品「 みるみ」3人連なる白人間

作品「きく」
作品「きく」

作品「おきく」
作品「おきく」

作品「るみ」
作品「るみ」

内田さん
内田さん
花男にお花をアレンジされる内田さん
今後のご活躍を楽しみにしています。

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京都新聞2013年11月9日朝刊(美術欄)掲載記事
内田恭子展
顔のない「白人間」が、さまざまなポーズでたたずむインスタレーション。
(沢田眉香子・著述業)

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小吹隆文 ツイート11月8日掲載ギャラリー揺の「内田恭子展」
陶芸。人間の様々なポーズをモチーフにした小立体など。
一つの塊にまで単純化された作品を見ていると、お餅が網の上で膨れるシーンを連想した。

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最後は内田恭子さんの文章で締めくくらせていただきます。

自分のアトリエを構え、10年を迎えようとしています。
ありがたいことに、年々様々な場所で展示する機会が増え、展覧会が決まると必ず展示する場所を見て空気を感じるようにしています。
今回、住居空間という日常にどこまでとけ込むことができるかなど考えながら展覧会を構成していきました。制作中に色々なアイデアが浮かんでは消え…の繰り返しで一体どうなるのかと心配になりましたが、思っていた以上に馴染んだ空間になり、会期中はゆっくりとした貴重な時間を過ごすことができました。またご高覧いただいた方々ともこの時間を共有できたことを嬉しく思います。
慌ただしい日々に、この空間のことをちょこっと思い出してみたいと思います。

この展覧会を行うにあたりたくさんの方々に助けて頂きました。ありがとうございました。      内田恭子
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11/16 22:23 | 展覧会
白井千尋展(2013.10.22~11.3)を終えて
白井千尋展(2013.10.22~11.3)を終えて

入口
展覧会場入口 
展示作品リスト(サイズ単位 mm )
1 misty 55×55×290 楡材・マンガンカルサイト    
2 trees bear fruit 70×80×420 梅材
3 a persimmon 35×150×30 黒柿材・セプタリア
4 thin grass 25×25× 290 黒檀材・カーネリアン・桐材板
5 lost article 20×20×120 唐鼠黐材・カーネリアン

misty
作品「misty」
これは花弁?萼弁?それとも葉? この植物名は?と疑問が広がります。過去に何処かで見た植物名を思い出しても見当が付かないのは実際には存在しない空想植物だからでした。本物の植物より確かな存在感に魅了される作品です。

trees bear fruit
作品「trees bear fruit」
一つの木材から制作された一木造りと言えば仏像を思い起こします。一木造りは一度削ってしまったら修正は不可能で、細部の破綻が全体に及ぶ可能性があります。こうした制作者と用材の緊張関係が作品に深い精神性と優れた造形性をもたらします。木目の流れを生かして彫り進み、余分な物を削ぎ落として最後に残った究極のフォルムの作品です。

a persimmon 1
作品「a persimmon」

a persimmon 2
作品「a persimmon」部分
木と石の組み合わせが気になったのですが、柿の蔕の先までも細部に亘る仕事に目を奪われ感動するのは、素材の異なる物との組み合わせを納得させる技術の確かな作品です。

床の間
床の間

thin grass
作品「thin grass」
桐材板(うす墨彩色)の柾目を背景に黒檀材の木目に沿って彫られた一枚の葉と一本の花茎が佇む緊張感は床の間の一幅の仏画のようです。

lost article
作品「lost article」
思わず踏んでしまいそうな石畳に、小鳥が落としていったかのような作品。
庭の落ち葉や、ハナミズキの赤い実と一緒に自然界の美しさに繋がります。

白井さん
白井千尋さんの今後のご活躍を楽しみにしています。

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山本亜希展「南蛮で逢いましょう」(アートライフみつはしで毎年開催)と白井千尋展を同時開催いたしました。この計画は一年前に山本亜希さんからご提案頂き実現いたしました。会期中はお二人に共通の来廊者で賑わって、2つの展覧会を一緒に見られて良かったと大好評でした。
今後もこのような2会場繋がった展覧会を計画中です。 ありがとうございました。

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小吹隆文 ツイート10月29日掲載
ギャラリー揺の「白井千尋展」。
植物をモチーフにした小立体。画廊空間にわずか5点の小品が控えめに展示されている。
よほどの自信・確信がないと、こんな展示は行えない。技量の高さは間違いなし。
(小吹隆文・美術ライター)

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11/03 22:01 | 展覧会
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