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ヴァンジ彫刻庭園美術館・朝霧高原 2012年6月14日~15日
ヴァンジ彫刻庭園美術館・朝霧高原 2012年6月14日~15日

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《14日》JR琵琶湖線膳所駅6:07発→京都駅(新幹線のぞみ204号)6:27発→名古屋駅7:03着(こだま632号に乗り換え)7:28発→三島駅9:19着(シャトルバスに乗り換え)9:40発→クレマチスガーデンバス停10:05着→ヴァンジ彫刻庭園美術館「庭をめぐれば」展10:10→IZU PHOTO MUSEUM「荒木経惟写真集展アラーキー」→南イタリア料理CIAO CIAO(昼食)11:50~12:30→クレマチスガーデンバス停13:35発→三島駅14:00着(JR東海道線に乗り換え)14:08発→富士駅14:36頃着(JR身延線に乗り換え)14:38発→富士宮駅14:56頃着(富士急静岡バスに乗り換え)15:10発→白糸の滝バス停15:40着→白糸の滝見学→権現橋バス停16:50発→休暇村富士17:06着→チェックイン→田貫湖畔散策17:30→入浴後夕食19:15~20:15 (宿泊)
《15日》朝食7:30~8:10→田貫湖畔散策8:30~9:30→休暇村富士9:50発→まかいの牧場10:00着→まかいの牧場12:00発→休暇村富士12:10着(昼食)→小田貫湿原13:30→田貫湖畔半周→自然体験ハウス15:10→休暇村富士(富士急静岡バス)16:05発→富士宮駅16:50頃着(JR身延線に乗り換え)17:09発→富士駅17:25頃着(タクシーに乗り換え)→新富士駅17:40着(新幹線こだま673号)18:12発→名古屋19:40着(新幹線のぞみ193号に乗り換え)→京都駅20:37着→帰宅
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ギャラリー揺は9月まで夏季休暇に入り、この機会に遠方の美術館探訪を楽しみます。「庭をめぐれば」のタイトルに魅かれて、ヴァンジ庭園美術館・開館10周年記念展に夫と行くことになりました。ここは、富士山麓の「クレマチスの丘」の中の1つの美術館で、イタリアの彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻を常設コレクションとし、それらが展示棟並びにクレマチスの咲く庭園の中で風景と調和しながら点在しています。

美術館前庭
ヴァンジ庭園美術館の広い前庭

壁をよじ登る男
ジュリアーノ・ヴァンジ「壁をよじ登る男」

海を見ている女のための習作
ジュリアーノ・ヴァンジ「海を見ている女のための習作」

テッセン
須田悦弘「テッセン」
「庭をめぐれば」の最初の作品です。今回は19組の日本人現代作家による60点を館内と庭に広がりを持って展示し「庭」と云う場の可能性を探る特別企画展です。

雑草
須田悦弘「雑草」
先ず作品の名札が目に入り、さて作品は何処にあるのかと捜すと、階段のガラス壁の角のすき間にひっそりと見つかりにくく展示してありました。でも一度目に着くと緑色が冴えて遠目にも本物の植物に見間違うほどの存在感がある作品です。

会場風景1
展示会場風景1

会場風景2
展示会場風景2

鳥を持った二重の像
イケムラレイコ「鳥を持った二重の像」
滋賀県立陶芸の森陶芸館・特別展「DOKIDOKI」で「うさぎヘッド」を観て以来イケムラレイコの作品は2度目です。この作品に対面した時も、やはり前回と同じ様な衝撃を受けましたが、「うさぎヘッド」には及びません。3度目の作品の出会いを期待しています。

鳥を持った二重の像部分
イケムラレイコ「鳥を持った二重の像」部分
2羽のハトの顔の違いが可愛いです。

時間の標本
植原亮輔と渡邉良重「時間の標本」 壁面の楕円形の部分(映像)が良かったです。

うさぎの柱M
イケムラレイコ「うさぎの柱M」部分

クレマチス
クレマチスと言われても、テッセンの名前が浮かんできます。
≪「テッセン」は「クレマチス」の仲間で、「テッセン」を「クレマチス」、「クレマチス」を「テッセン」と呼ぶこともあるが、本来「テッセン」は中国原産種に限られる。「テッセン」は蔓が針金(鉄線)のように強いことからついた名≫の説明文がありました。私の知っている品種改良する前のテッセンは花数が少なく、花弁は細く濃い紫色で、涼しげに咲いていました。

明日咲く花
草間弥生「明日咲く花」に食べられそうな鑑賞者。

隣接する建物・IZU PHOTO MUSEUM「荒木経惟写真集展アラーキー」を観てから、ピッツェリア&トラットリアCIAO CIAOで「旬のいろいろな野菜を使った自家製タリオリーニ」(卵入りの練り粉を伸ばして、幅1~2mmに細長く切り分けたパスタ)と「ピザ マルゲリータ」と生ビールでランチです。
バスの時間待ちに、ミュージアムショップNOHARAでWAVE出版の本「まいにち植物」に共感して購入しました。クレマチスの丘は、この他に井上靖文学館、カフェレストラン、フラワーショップなどがあり、花と芸術に包まれて豊かな自然が溢れる庭を散策できる贅沢な空間です。(ベルナール・ビュッフェ美術館は改修工事のため休館中)

白糸の滝
白糸の滝
富士山の雪解け水が、高さ20m、幅200mの湾曲した溶岩壁から湧き出し、大小数百の滝となって流れ落ちています。その様は白糸の名の通り幾筋もの絹糸のようで優美な景観です。

ユキノシタ
ユキノシタ(ユキノシタ科)
清流が流れる日陰に群生する多年草。花弁は5枚で、上の3枚は短く赤の斑点模様があり、2枚が白色で長く、特徴的な形をしています。名前の由来は白い花弁が下を向き「雪の舌」のように見えるからという説や雪の下でも生きていて、春になれば成長するからという説などがあります。古くから薬にも使われ、若葉は天ぷらやおひたしにもできます。

富士山
富士山
休暇村富士の部屋の窓からも富士山が見えるのですが、雲がかかりなかなか全体の姿は現れません。

休暇村富士
田貫湖から眺める休暇村富士

逆さ富士
田貫湖にうっすら映る逆さ富士。(ブログでは映っていませんか?)

夕焼けの富士
夕焼けの富士山

ミヤマイボタ
ミヤマイボタ

カナダガン
カナダガン(カモ科)
野性のカナダガンを見るのは初めてで、とても驚きました。只今調査中の「31A」の首輪を付けられているのが母親鳥です。因みに父親鳥は「30A」の首輪が付いていました。
以下、ネット検索資料です。
≪カナダで繁殖してアメリカで越冬するなど北米大陸のガンで10亜種以上が存在する。かつて公開された映画「グース」に登場していたのがカナダガンで、親を亡くしたカナダガンの群を繁殖地から越冬地のアメリカ南部までエンジン付きハングライダーで誘導するというものだった。日本に飛来する亜種はシジュウカラガンと ヒメシジュウカラガンと言われており、これとは別の亜種が富士山の河口湖を中心に繁殖している。シジュウカラガン及びヒメシジュウカラガンはごく少数が日本に飛来するだけで極めて珍しく、他の亜種は飼育されていたものが野生化した籠脱け個体のことが大部分とされている。
シジュウカラガンは毎年数羽が宮城県の伊豆沼周辺に飛来して越冬し、首と胸の境界線に白線があることで識別される。 ヒメシジュウカラガンはシジュウカラガンより小型で首にはシジュウカラガンのような白線は見られないそうだ。≫

カナダガンと幼鳥
幼鳥2羽を子育て中の母親鳥
1m以上近寄ると、親鳥は大きく口を開けて、「ハーッ、ハーッ!」と威嚇音を出して私を睨みます。
我が子を守る母鳥は立派です。

富士桜
富士桜(豆桜のこと)

ヤマフリ
ヤマユリの蕾

ツバメ
警戒心の少ないツバメは、近寄っても逃げません。

まかいの牧場
まかいの牧場(馬飼野牧場で、魔界ではありません。)

ヒツジ
ヒツジが草を食べる音は、草むしりのような音です。

乳牛
乳牛(ジャージー種のおとなしい母牛 ジャスミンちゃん5才)で乳搾りを体験します。
牛の乳の搾り方は
 1 親指と人さし指で乳首のつけ根をしっかりにぎります。
 2 中指、くすり指、小指の順に上から下へ指を一本づつ折るようにして搾ります。
≪家畜牛の歴史≫
牛は今から8000年位前にヨーロッパ原牛オーロックを西アジアで家畜化されたと考えられ、人が牛乳を飲み始めたのは5000年位前のことです。日本では、飛鳥時代に乳牛が渡ってきましたが、一般の人がミルクを飲むようになったのは明治時代以降のことです。
牛は乳牛と肉牛がいて、この牧場の乳牛はホルスタインとジャージーです。
白黒模様ホルスタインは、体重は700kgもあり、乳量も多く、日本のほとんどがこのミルクです。小柄で茶色のジャージーの乳量は少ないですが、コクがあり、バターやクリームによく使われます。

ガマズミ
ガマズミ

カナダガン4羽
カナダガン 成鳥4羽

田貫湖畔
田貫湖畔
田貫湖は広大な朝霧高原の一角に位置し、東西2km、南北1km、周囲4kmの人造湖です。湖面には霊峰富士はもちろん伝説を秘めた天子ヶ岳を映します。その昔、吉野長者の伝説から長者ヶ池と呼ばれたり、沼の形が狸に似ているため狸沼と呼ばれていました。また、一説には富士浅間の神主、田貫治郎がこの地に閑居したので田貫の名が冠せられたともいい、現在では田貫湖と呼ばれています。

小田貫湿原
小田貫湿原(富士箱根伊豆国立公園)
小田貫湿原は田貫湖の北側に位置し1周約900m、標高約700mの県内でも珍しい高知の湿原です。湿原特有の植物や20種類以上のトンボなど多くの生きもので知られています。

ニワセキショウ
ニワセキショウ

富士山は見え隠れしながら、スッキリしない天気でしたが、梅雨の合間なのに、雨に降られることも無くあちこちを散策し、富士山麓の自然の中でリフレッシュできた1泊2日の旅でした。
さて、次は何処の美術館へ行きますか?

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06/18 15:05 | 旅行
音波山 2012年6月11日
音波山 2012年6月11日

「自然と語る会」 第346回「余呉トレイル・音波山」に参加しました。(参加者16名)
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JR膳所駅7:22発→石山駅7:26着 石山駅北口チャーターバス7:30出発→瀬田東IC→神田PA(休憩)→木ノ本IC→椿坂峠(ブナの巨木)9:40着→ベルク余呉スキー場の駐車場→音波山(872.6m)登山開始10:20→音波山中腹で昼食12:10→往路を戻る→ベルク余呉スキー場の駐車場14:30発→木ノ本IC→米原JC→多賀SA(休憩)16:00発→石山駅16:50着→帰宅
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1ブナの巨木
椿坂峠で、「余呉トレイル椿井嶺⇔大黒山」と手書きの小さい道標が立つ登山口から、急な坂道を登るとすぐにブナの巨木があります。樹齢は不明でも知る人ぞ知るこの大木は緑に囲まれ、デコボコの幹はユーモラスで、優しいお爺さんのような印象でした。また見に来たくなる樹です。

余呉ベルクスキー場
椿坂峠から遠くない余呉ベルクスキー場の立て看板が音波山登山口の目印です。音波山は昨年の10月以来2度目です。福井県今庄町と滋賀県余呉町の県境の稜線上にあり、中央分水嶺・余呉トレイルの1つの山として紹介されています。

ツルアジサイ
スキー場駐車場の前の樹を登るツルアジサイ

アカツメクサ
スキー場駐車場の周辺に群生するアカツメクサ

タニウツギ
その近くには、優しいピンクのタニウツギ

コアジサイ
コアジサイ

木の階段
関西電力の巡視路の急階段は、雨に濡れて滑りやすく足元に注意しながら登ります。

道を遮る枝
豪雪で有名なこの地方の木々の枝は、雪の重みに耐えて撓っていますが、耐えきれず折れている枝もあり、登山道を遮っています。特にこの冬の積雪量が多かったせいでしょうか、昨年の秋に登った時はこのようなことはなかったです。

ササユリ
蕾が膨らみ始めているササユリ

シロニガナ
珍しいシロニガナが沢山咲いています。

アマドコロ
アマドコロ

カンアオイ
カンアオイ
茎や葉に芳香があり、葉はハート形で、根元に柿のヘタのような茶色っぽい花が咲きます。冬も枯れないことから「寒葵」です。

ホオジロ
樹の天辺で、澄んだ声でさえずるホオジロ

 ヤマツツジ
ヤマツツジ

 タンナサワツタギ1
タンナサワフタギ1

 山並1
展望が開けると、ベルク余呉スキー場のゲレンデが見えます。

 蛾
蛾の名前は分かりません。

 ツクバネウツギ
ツクバネウツギ

 電波塔
関西電力の電波塔(マイクロウェーブ用通信施設)の盛り上がった処に四等三角点があるそうです

 ブナ林
ブナ林の辺りから不思議な音が鳴り響いたそうです。熊でしたか?

 ギンリョウソウ
ギンリョウソウ

 林

 山並2
展望の開けている中腹の鉄塔の下で昼食にします。

 ヤマツツジの葉
ヤマツツジの葉の虫コブは白い花弁のように見えます。食べられると聞き、シャリシャリとした食感を楽しんで、昼食後のデザートになりました。サラダに入れても似合いそうです。
食後の休憩を取って、来た道を戻ります。

 ツクバネ
ツクバネ

 タンナサワフタギ2
タンナサワフタギ2

急な坂道では滑らないように気をつけていたのですが、登り坂では木切れに引っ掛かって1回転び、下り坂では、濡れた土に足を取られて2回も転びました。何度転んでも楽しい山歩きでした。
今日もお世話になりありがとうございました。


06/13 11:16 | 山歩き
Restaurant SODOH東山京都 2012年6月8日
  Restaurant SODOH東山京都 2012年6月8日


SODOH玄関
ここは、日本画家・竹内栖鳳の邸宅「東山艸堂(そうどう)」をRestaurant 、Party、Weddingの3会場に改装されたTHE SODOH HIGASHIYAMA KYOTOです。

レストラン広間
100年を超える歴史が刻み込まれた柱や梁を眺めながらランチが始まります。

サングリア
イタリアンにはサングリア(白ワインにレモン味)が良いと注文しましたが、甘いです。

パン
チャバッタはドイツで人気のあるイタリアパンでオリーブを練り込んでいます。

サラダ
季節のサラダ
ロメインレタス(ラグビーボール状の珍しい形のレタス)、カリフラワー、ブロッコリー、紅芯大根、グレープフルーツ

黒鯛ソテー
黒鯛のソテー エストランゴンソース(トマト味)茄子、ルッコラ

デザート
ベルギー産ビターチョコレートケーキ シャーベット

紅茶
最後に紅茶を頂いてランチコースは終了ですが、これ以外に3コースあります。お隣りの席は私達夫婦より少し年上のご夫妻でしたが、その他の数グループは全員女性で賑わっていました。食後は八坂の塔が望める庭をお散歩していますと、丁度結婚式を終えた方々が大勢庭に出て来られました。6月に結婚した花嫁さんは幸せになれるというジューン・ブライドですね。小学生の頃に「お嫁さんに出会うと、その日はいいことがある」と本気で信じて一緒に喜んだ同級生のことが懐かしくなりました。

06/10 10:20 | 日々
森 太三 展(2012.5.22~6.3)を終えて
ギャラリー揺 シリーズ企画「still expecting」3
森 太三 展(2012.5.22~6.3)を終えて

―海を眺める―“see the sea”
展示作品(平面4点 室内と庭にインスタレーション)
1 木々 雨と霧 64(平面)
2 木々 雨と霧 60(平面)
3 木々 雨と霧 59(平面)
4 木々 雨と霧 44(平面)
5 海を眺める(室内インスタレーション)
6 風景を重ねる(庭インスタレーション)

会場風景1
白に近いブルーの石膏片3000個以上が広がると、床面に海景が現れます。

棚展示
平面作品 4点

畳展示2
海岸で小石を拾っては捨て、捨てては拾い、を繰り返して時間の経つのも忘れた日の記憶が甦りますが、ここは永遠に続く幻の海岸のようです。

畳展示の影
夕陽を受けて影が長く伸びる頃になると、畳の目は砂浜に、石膏片は貝殻に変わります

板間展示
木目の波間に漂う石膏片は水面と化し、ガラス戸に映って庭の大海まで広がるようです。

庭展示
雨に濡れる庭で、石膏片が集まる島々は、海に浮かび見え隠れします。

ガラスに映る庭
庭のインスタレーションと木々の緑がガラス戸に映り込み、室内のインスタレーションに重なり合って、現実と虚像のレイヤー世界が複雑に現れるようです。

会場風景夕方
夕方にかけて暗くなると、石膏片は命を吹き込まれた生命体に見えます。

畳風景夕暮れ
日が暮れて辺りが暗くなると、眺めていた海は見えなくなり石膏片は海底に沈みます。
作家は、手作業で石膏片を一個一個ヤスリで磨き続けて、制作する時間に向き合うことで、様々な感情はやがて達成感に置き換えられ、搬入日の設置作業終了時にインスタレーション作品は完結します。

鑑賞者のイマジネーションを駆り立てて止まない森太三展は、2週間で搬出されて消失していまいますが、しっかり記憶に残る印象深い展覧会でした。

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京都新聞2012年5月26日(美術欄)掲載記事
森太三展
白い小さな不定形の無数の破片が、画廊に置かれたインスタレーション。庭には、こんもりと破片が積み上げられていたりもするが、一つ一つを眺めていると、それぞれのかたちに愛着を感じ、穏やかな心持となる。(森口まどか・美術評論家)
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06/06 22:59 | 展覧会
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