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田上山・大谷河原 2010年7月5日(月)
田上山・大谷河原 2010年7月5日(月)

「自然と語る会」 第306回「田上山・大谷河原」に参加しました。参加者16名
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JR膳所駅8:44発→石山駅8:47着 帝産バス・アルプス登山口行き石山駅8:55発→アルプス登山口9:20着→御仏河原→大谷河原(昼食)→来た道を引き返す→アルプス登山口14:55発→帰路
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帝産バス終点のアルプス登山口より歩き始め、富川道から登り始めます。

akushiba
アクシバ(ツツジ科アクシバ属)の花。秋には実が赤く熟します。

kakiran
カキラン(ラン科カキラン属) 和名の柿欄は花の色からです。

mosengoke
モウセンゴケ(モウセンゴケ科モウセンゴケ属)
日当たりのよい湿地に生える食虫植物。葉の表面には多数の紅紫色の腺毛が生えています。腺毛は粘着し、小さい虫はこれに触れると動けなくなり、腺毛から分泌する液で消化されます。葉の間から15~20cmの花茎をだしその先に白い花をつけます。和名は毛氈苔で一面に毛が生えた葉を毛氈に、小形であるのを苔にたとえたものです。

sakaki
サカキ(ツバキ科サカキ属)の花。
神社にもよく植えられ、枝を神事に使います。白い花は下向きに1~4個開き、花弁は5個。果実は直径4~8mmの球形で黒く熟します。

urajiro
雨上がりに、一面の緑のウラジロ群生は目に鮮やかです。

entei
御仏堰堤(高さ4.3m、堤長9.6mの滋賀県最古の明治20年<推定>に造られた空石積み堰堤)を右手に見ながら進みます。 

tonbo
ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉)の雄。 
日本一小さなトンボとして知られ、世界的にも最小の部類に属します。成虫の体長は雄で20mm、雌で18mmほどで極めて小さいです。雄は成熟すると鮮やかな赤色となり、雌は茶褐色です。日当たりがよく、ごく浅い水域が広がっているような環境を好み、5~9月に出現します。
hitujigusa
大谷河原に到着。池にはヒツジグサが咲き涼しげに感じて、木陰に座り昼食と休息を取って元気を取り戻します。

hikinokasa
ヒキノカサ(キンポウゲ科キンポウゲ属) 高さ10~30cmになる多年草。
この写真では午後に開きかけたばかりの華奢な花(径1.2~1.7cm)に見えますが、本には鮮やかな黄色い花が群生して咲いている写真が載っています。和名は蛙の傘で、カエルのいそうな場所に生え、花を傘にたとえたものです。

obatonboso
オオバトンボソウ(ラン科ツレサギソウ属)を見て、蒸し暑さを振り払いながら、来た道を下山しました。 

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07/31 08:38 | 山歩き
Sweden & Denmark の旅 2010.6.21~7.1
Sweden & Denmarkの旅  2010年6月21日~7月1日(11日間)

6.21 膳所→大津→関西空港→OSAKA/KANNSAI→AMSTERDAM/SCHIPHOL→STOCKHOLM/ARLANDA First Hotel AMARANTEN(3泊)
6.22 Skansen
6.23  Gamla StanなどStocholm市街観光 
6.24 フェリーでGotlandへ移動 Hamn Hotellet(2泊)
6.25 Visby市街を自転車で観光
6.26 GotlandからStockholmに戻るFirst Hotel AMARANTEN(2回目1泊)
6.27 列車でCopenhagenに移動 Norlandia Star Hotel(3泊)
6.28  Copenhagen市街観光
6.29 Louisiana Muscum for Modern Kunst
6.30 COPENHAGEN/KASTRUP KL1126→AMSTERDAM/SCHIPHOL KL867
7.01 →OSAKA/KANNSAI→京都→帰宅

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6月21日
夫と「北欧へ個人旅行」の出発日。5:00起床、朝食抜きで、家を出る頃には運よく雨も上り、JR膳所駅5:58発→大津駅(はるか3号自由席4号車)6:11発→関西空港駅7:42着。両替所でスウェーデン・クローナSweden Kronaとデンマーク・クローネDenmark Kroneに少し両替、KLM航空チェックインカウンターでツアー団体客と一緒に長く待ち、荷物を預けて出国、免税店で化粧品を購入、やっと遅い朝食(がんこのねぎとろ丼)です。搭乗ゲートには9:40に到着して予定通りOSAKA/KANSAI INT KL868便10:50発に搭乗。飛行機はほぼ満席で中程のトイレ前2列席に落ち着き、ほとんど揺れることも無く楽にAMSTERDAM/SCHIPHOL に現地時間15:10に到着(サマータイム時差マイナス7時間・所要時間11:55) 乗り継ぎでAMSTERDAM/SCHIPHOL KL1117便17:00発に乗るために移動後ゲートで搭乗待ちですが、なんとゲートを間違って待っていました。乗り遅れては大変!と慌ててゲートC06を捜し直し無事、間に合いヤレヤレです。

gate
北欧に個人で行く日本人は少ないせいか、待合所は外国人ばかりで、この飛行機から異国の文化圏に乗り込む気分です。この飛行場はとても広くて遠くの滑走路まで行くために飛行機が動き始めてから離陸するまでに20分以上もかかりました。STOCKHOLM/ARLANDA に19:00到着。(所要時間2時間)再度両替後、空港と市内を結んでいるエアーポート・コーチFlygbussarnaと呼ばれるバスでストックホルム中央駅に隣接するシティ・ターミナルCity Terminalenに到着します。夕陽に美しく輝くストックホルムの市街ですが、まだまだ明るいとはいっても夜の8時過ぎなのでインフォメーション、キオスクなど主な店は閉まっていてホテルへの行き方を尋ねることもできず、タクシーの運転手さんに教えてもらって、ホテルまで10分くらい歩いて行きました。

lobby
今夜から3連泊のホテルにチェックイン。落ち着いた雰囲気のロビーです。
まだまだ明るいので20:30から市街散策に出かけます。

utugi
ホテルの近くに珍しい色の花が咲いているので近寄って見ると、花の形はタニウツギにそっくりで日本でもよく見る空木の仲間です。ここで見慣れた植物に出会うと嬉しくなります。植物種の差は動物種(人類種)の差より少なく感じるのは草花への愛着でしょうか?否、知識不足のせいでしょう。ようやく薄暗くなりかける22:30頃ホテルに戻ります。すっかり暮れるのは23:00頃でした。
6月22日(火)
Stockholmは“北欧のベネチア”とも称される水の都で、バルト海とメーラレン湖に囲まれた大小14の島々からなります。古いものと新しいものが調和をもって同居し、自然と文化が渾然一体となった街は魅力的です。
7:00起床、8:00朝食、8:40にホテルを出発して市バスでSkansenに出かけます。市バスはすべてワンマンバスでチケットは運転手からは買うことができないので、事前にキオスクでリターンチケット(2人で120SEK)を購入してから乗車します。
Skansenの説明を少し。
ストックホルムのユールゴーデン島に位置するスカンセンは1891年にオープンした世界最古の野外博物館です。スウェーデンが他のヨーロッパ諸国と同様に急激な工業化によって古い伝統を失ってゆくのを嘆いた創設者のハッセリウスHasseliusが、スウェーデンの全国各地から約150棟の伝統的な建物を移築したもので、1500年代の農家、豪族の邸宅、教会、ガラス工房、雑貨店などの建物が見られます。内部ではその地方の衣装を着けた人が、糸を紡ぎ、織物など、古き良き時代の仕事ぶりを実演しています。内部には、動物園や水族館もあります。

sukansen entrance
Skansenの正面入り口で市バスを下車。 10時の開場を待つ家族連れで賑わっていました。近場なら我が家の孫達とも一緒に来たいところです。(入場料:2人で228SEK)
入館後、左手の長いエスカレーターで昇り切った所から「古い町並み」を見て回ります。

kusayane1
この建物は靴屋さんの自宅で軒先には靴の看板が架かり、屋根の上には草が生えています。これは人工的に屋根の骨組みの上にシラカバの木の皮を敷き、その上に土を入れて草を葺いています。草の根が水分を吸い取って柱などが腐らないように工夫されています。
次にパン屋、薬種商、印刷屋、創設者ハッセリウスの家等を見て廻ります。

S. chcrch
セグローラ教会Seglora Kyrkaは、スウェーデンで一番人気のある木造教会です。1729年に建立され、スカンセンには1916年に移築されました。多くのストックホルムっ子が結婚式を挙げるのも、このセグローラ教会です。現在も使用されているパイプオルガンは、もちろん当時からのオリジナルで、美しい手書きの装飾が施されています。教会に入った時に丁度、足継ぎに乗ったロングスカートの美しい女性が静かに蝋燭を取り替える最中で、18世紀にタイムスリップできる光景です。

kusayane2

kusayane2back
これは農家でしょうか? 前庭にはアイリス、デルフィニューム、白い小花が咲いています。屋根から顔を出す小窓が印象的な建物で、日当たりが良い方の屋根の草は枯れかけていましたが、裏側の屋根は草が元気に茂って綺麗な緑に覆われていました。
日本から持って来た日本語の案内地図を頼りに歩いて捜しますが見つけにくいです。丘の上にある案内所で英語の案内書(75SEK)を購入しましたが、すぐには参考にならず帰国してからゆっくり読むことにします。英語やスウェーデン語の地図の字は細かくて見にくく、歩き疲れて昼食タイムにしました。さてレストランでメニューを見ますが、日本のように料理のサンプルや写真は無く、スウェーデン語の文字ばかりでさっぱり内容が分かりません。仕方なくショーケース内の飲み物とケーキのようなのを「これ!」と頼んで食べました。横で食事する人たちのご馳走を見ながら「あれを食べたかったのに!」と悔いが残るランチでした。

kintting
どこの建物に入った時だか、その頃の服装を着た女性が実際に当時のセーターを棒針で編む実演中です。

prop
植物の苗を栽培している所で見つけた金属のらせん状の植物支柱が面白いです。

kusayane3
白い小花が風に揺れる草の屋根。屋根の上のガーデニングです。

stone cottage
石造りの小屋Stone Cottage(南スウェーデン)は斜面を利用して、建物の後半分は地中。

school
初期の学校(西ヨートランド地方)とは小学校です。内部には家庭的な校長室や教室があり、立派な机と椅子が並んでいました。

water tower
給水塔(高さ30m)は閉鎖中で入れません。

solder cottage
兵士の家Solder’s Cottage(スモーランド地方)
Skansenを訪れることになった経過を少し。
今年12月にギャラリー揺で開く個展は植物をモチーフに決めて制作準備を始め、大津市立図書館で見た大型本「ヨーロッパの家 イギリス・アイルランド・北欧 ?」の中に“伝統的な家などを野外展示するスカンセン”の説明で、「兵士の家」の小さな写真を見て、とても気に入り、『草の生えた屋根』が記憶に残ってから実際に見たいと思い始めました。「日本でも草の生えてる屋根ならある」と聞き、「草の屋根を見るためにわざわざスカンセンまでいくの?」と驚かれながらも、本で見た写真は美しいイメージに修正しているかもしれないし、夏のスウェーデンでは草は枯れているかもしれないし等と不安な思いを胸に、館内周遊の最後、陽も傾きかける夕方にやっと「兵士の家」に辿り着きます。
一目で「これ!This is it!」と感じる“Solder’s Cottage”でした。屋根の草はよく伸びてしっかり緑、庭の芝生は軟らかく優しい緑、玄関回りには植物が植えられて花々が咲いています。この建物は1800年代のもので、伝統的な赤色に塗られた板壁に白い窓枠、No.91 Solderの白いlicense-sign、外回りの木の柵や木の扉等は、ほぼ想像に近い風景で、日本から21時間もかけて来て良かったと納得しました。残念ながら建物の内部を見る事はできませんでしたが、この記憶が色褪せて消えないように、私の裡で昇華させ、作品創りに繋がればとても嬉しいです。いつの日か、野外博物館のような移築の建物ではなく、建築当時のままの建物が時間を超えて植物に覆われ自然に帰って行く様子を見られる機会が来ればもっと嬉しいです。それは時代を超え、国を超えて今に繋がる現実を意識するキッカケを私に教えてくれるものだと思います。

kusa
夕陽を背に、屋根の草は自然の美しい力を蓄えています。
北欧とはいえ、夏の日差しは強く久々に日焼けしました。(スカンセン滞在時間約7時間)

6月23日(水)
7:00起床、8:00朝食、9:00にホテルを出発して、途中から夫と別行動になり、1人でストックホルム市街観光に出かけます。ホテルから川沿いの気持ちいい道を20分位歩き、石畳を踏みしめて歩く旧市街/ガムラ・スタン大広場に到着しました。

guard change
王宮西の中庭で衛兵の交替式を見ます。以前にロンドン/バッキンガム宮殿でとても華やかな衛兵交替式を見たことを思い出しました。王宮ミュージアムDe Kungliga Slotten The Royal Palace of Sweden 3カ所見学券(140SEK)を購入。衛兵の交替式中に王宮博物館に入館したので空いていました。

antik museum
グスタフ3世のアンティーク博物館の入口は目立たず何度も通り過ごしてから入館。

1人の観光で暇になると女性はshoppingに向かいます。ECCOの歩きやすそうなサンダル(799SEK)を購入。気に入った買い物が出来てルンルンと帰る途中、ホテル近くの橋の上で別行動の夫と再会して、一緒に夕食タイム。

goat cheese
ホテルのレストランで、黒ビートのソテー、山羊のチーズ、バルサミコソースかけサラダに、私は小海老&アムール貝&魚のケチャップソースかけ、夫はハンバーグ&ポテトを注文します。(609SEK)山羊のチーズは最高に美味しくて満足の味ですが、他の料理は分量が多いこともあり沢山残しました。

6月24日(木)
6:30起床、7:00朝食、2泊分の着替えを持って、スーツケースはホテルに預けて(26日に再びこのホテルに宿泊)8:10にホテルを出発。今日はゴットランドへの移動日です。Train Station ストックホルム8:45発→途中Vasterhaningeで乗り換え→ニネスハンNyuashawn に9:55着。フェリーターミナルで、ビズビーVisby行き10:55発のチケットを予約しますが満席、12:55発も満席、やっと14:45発に乗船(2人で702SEK)しました。(乗船待約6時間) 
ゴットランドGotland島はストックホルムの南、バルト海に浮かぶ面積3140平方kmのスウェーデン最大の島です。島の中心都市ヴィスビィが勃興したのはヴァイキングの時代。12世紀から15世紀には、ハンザ同盟の貿易港として繁栄し、ヨーロッパ各地を結ぶ中継地としての役割を果たしました。島の各地に残る92もの教会をはじめ、おびただしい遺跡や廃墟は、往時の豊かな文化を偲ばせるものです。特に全周35kmの城壁に囲まれたヴィスビィ市街は、中世ハンザ都市の特徴をよく伝える町並みとしてユネスコの世界遺産に登録されています。
Visby18:00(所要時間3時間15分)に到着して、港のすぐ近くのHamn Hotelletにチェックイン。早速、子ども用レンタサイクルを2日間借りて18:30にホテルを出発。さっそうと乗りたいところですが、硬いサドルなので、すぐにお尻が痛くなり、坂道が多くて、自転車を押して歩く事もしばしばです。

castle wall 1
明日の下見を兼ねて近くの城壁に沿って走り、途中のレストランで夕食にしました。その時に老人?が自転車で坂道を下って来て転倒し、しばらく起き上がれずに、十数分後に救急車に乗せられて病院行きとなりました。用心深くなりカーブの下り坂では自転車から降りて歩きます。
6月25日(金)
7:00起床、8:00朝食、9:15ホテルを出発。
昨夜から夫は風邪で咳と鼻水がひどいのですが寝てはいられません。今日も気持ちは元気に自転車でVisby観光に出発。

v.church
サンタ・マリア大聖堂Domkyrka Santa Maria
1225年創建のこの聖堂は、ハンザ同盟の繁栄していた頃建てられました。城壁内に17あった教会のうち、唯一今でも活動を続けています。白い塔の上部は黒く特徴のあるもので、ヴィスビィの象徴的な建物です。大聖堂の脇に階段があり、上り切った高台から、赤い瓦の家並みの中に教会の廃墟が点々とするヴィスビィの市街を一望しました。宮崎駿のアニメ映画「魔女の宅急便」はここをモデルにしたそうです。

candle
教会内部の燭台

ivy
小さな広場前、木戸の周りに自由に茂る伸びやかな蔦の動きが美しいです。

bicycle
教会の廃墟前に私の子ども用レンタサイクル。

summer festival
今日は夏至祭で頭に花輪をのせた女性も見られ、コンサートやフォークダンスなどのイヴェントも開催されるようで、短い夏に太陽をしっかり浴びようと顔も腕も背中も肌を出して陽に焼いて真っ赤になった人達が続々と集まってきます。日傘はもちろん、帽子をかぶる人も見かけません。
parade
フォークダンスグループのパレードに出会います。

castle wall 2
城壁に沿ってセリ科の白い花が咲いています。

日焼けと疲れで、16:30に一度ホテルに戻り1時間程昼寝をしてから17:50に再出発。
夕食は夕陽を浴びながら中国人レストランで中華にしました。
6月26日(土)
7:00起床、8:00朝食、9:00前に2泊したホテルのチェックアウト後、港のロッカーに荷物を預けて、出港までの3時間は火薬塔、図書館や大学辺りの散策と美術館に行きました。

family
こちらでは乳母車を押して子守りをしているのは、ほとんど男性です。

objet
ゴットランド美術館Gotland Konstmuseum
一昨日は時間外、昨日は定休日で入れず、今日やっと入館できました。
地下1階、地上3階の建物内の主な展示品は遺跡、教会の遺品、古い絵画、科学館のような品々です。作品ではありませんが気に入ったのは植物の種で作ったモビール風オブジェで天井に留めてありました。

ヴィスビィ12:55発→ニネスハン15:55着後→電車でVasterhaningeで乗り換え→ストックホルム(所要時間約50分)に戻ります。
明日の準備で、デンマーク・コペンハーゲン行きの切符の買い方に戸惑って、近くの女性に声をかけたところ日本語が返ってきました。彼女は合気道に興味があり、日本に行ったこともあるスウェーデン人で、親切に教えてもらい、別れ際には丁寧に日本風に頭を下げてお辞儀をされたので、私も慌ててお辞儀をしたのは嬉しい思い出です。
First Hotel AMARANTEN(2回目1泊)に再びチェックインして、荷物を置いてから、夫に誘われて地下鉄駅の環境美術を見に行きます。ホテルすぐ横の地下鉄Radhoset駅から一駅乗ってCentralen駅で下車して地下のアートを見ます。

subway
ストックホルム市内に伸びる全長108kmの地下鉄線は数カ所で深く入り組む湾や海峡の下をくぐらねばなりません。駅は数十メートルもエスカレーターで下がった所にあります。堅い岩盤をくり抜いて造られたプラットホームの壁面はコンクリートが吹きつけられ、コンペで選ばれた芸術家たちの壁画や彫刻で飾られており、プラットホーム全体が美術館のようです。日本人作家の作品もあるそうです。
6月27日(日)
6:15起床、7:00朝食、8:00過ぎチェックアウトしてホテルを出発。
ストックホルム中央駅/アーランダ・エクスプレス・トレインArland Express Trainのチケットを購入。Stockholm C10:21発→Koebenhavn H15:33着。2人で2等(2302SEK)より1等(2268SEK)の方が安いので、1等車両でコペンハーゲンに行きました。(所要時間約5時間) スウェーデンでは1等の方が2等よりランクが下でしょうか?
車内はゆったり大きい座席の2列席と1列席で、ガラスで仕切られた特別室もあります。コーヒー、紅茶等の飲み物は無料、軽食は有料ですが座席まで持って来てくれます。窓の外は、なだらかな起伏に、時々樹々が茂り、遠くには馬の放牧、近くには野生のデルフィニュームの紫の花やセリ科の白い花がよく咲いています。時々ゆっくりと自転車で移動する人影が見え、自動車の走っている台数も少なく、のんびりした風景が続きます。考えればスウェーデンの人口は919万人、これから行くデンマークの人口は544万人と日本に比べて驚くくらい人口は少なく、自然の中でゆったりと落ち着いた暮らしが営まれている印象を受けますが、長い冬の厳しさは想像できません。

station
自転車を止めている大きな菩提樹のすぐ近くにExpress列車はゆっくり停車しました。
手前に見えるコンクリートはNORRKOPING駅のプラットホームで、まるで公園の中のようです。
何のチェックも無く国境を越えてデンマークに入り、バルト海には、大型ヨットが白く点々と浮かび、遠くには風力発電のプロペラが見えます。

insulator
終着駅近くになり列車のスピードが落ちた時に、電線に透明の緑の碍子が見えました。
間もなくコペンハーゲン中央駅Kobenhavens Hovedbanegardに到着。駅のすぐ近くのホテル/Noriandia Star Hotelを見つけてチェックイン後、コペンハーゲンの街に出かけます。
市街のメインストリートでは広い自転車専用道路か完備されていて、車のように早いスピードで駆け抜けて行きました。

canal
運河沿いにカラフルな木造家屋が並ぶニューハウンは記念撮影スポットとしても有名です。

restaurant
夕食はレストラン/ニューハウン・ファーゲクロNyhavns Faergekroにしました。
1765年建造の建物を利用した老舗のレストランですが、店内に客は誰もいなくて、みんな屋外のテラス席で陽を浴びて食事をします。 私達も外でToday’s Courseを注文しました。大皿に皮がパリパリの骨付きチキンソテー、ポテト、アスパラガス、ディル、イタリアンパセリとコーヒー又はカプチーノです。(500DKK)
6月28日(日)
7:00起床、8:00朝食、9:00ホテルを出発。

desing center
デンマーク・デザインセンターDansk Desing Centerに行きます。
デンマーク人デザイナー、ヘニング・ラーセンHenning Larsenのデザインしたガラス張りの建物が目印です。展示内容はデンマークをはじめとする世界のデザインに関する企画展が中心で、テーマも家具や建築、広告など幅広いです。ショップで気に入ったランチボックスと山用品クッションを購入しました。

mayor office
1905年に完成した、6代目にあたるコペンハーゲン市庁舎は、中世デンマーク様式と北イタリアのルネッサンス様式を取り入れた堂々たるたたずまいの建物です。静かな中庭は小憩にお勧めです。

view
市庁舎はコペンハーゲンで最も高い105.6mの塔をもっており、コペンハーゲン市街を見渡すことができる絶景のスポットとしても知られています。14:00のガイドツア-を申し込み塔の上まで階段で上がって、チボリ公園や赤い家並みを眺めました。

royal cope
ロイヤル・コペンハーゲンRoyal Copenhagen 
創業1775年、ルネッサンス様式の外観が目印です。伝統的なデザインから若手デザイナーによる最新作まで、超一流が並ぶ店内は優雅な雰囲気です。1階は置物やギフト商品、2階には伝統的ブルーフルーテッドのカップ&ソーサー、ディナーセットのフローラダニカやテーブルウエアがあります。

royal cafe
店舗の中庭にはThe Royal Café があります。ショッピングはしませんでしたが、室内でお茶とチョコケーキ&ベリーケーキを食べて休憩しました。

public square
サッカーW杯の中継を大画面で観戦をする大勢の人達で賑わう市庁舎前広場です。
帰国後,25日付京都新聞を読んで、見出し「デンマーク国民ぼうぜん」[コペンハーゲン共同]24日、日本に敗れたデンマークの首都コペンハーゲンでは、市庁舎前のパブリックビュー(PV)に集結した約1万5千人のサポーターが茫然とした表情を浮かべた。・・・云々の記事を読みました。その時には暴力騒ぎがあったようで、この場に居合わせなくて良かったです。そろそろ旅の疲れが出る頃か、ホテルに戻る頃から私も風邪気味で水鼻が止まらなくなりました。
6月29日(火)
7:30起床、8:00朝食、9:00ホテルを出発。今日は郊外のルイジアナ美術館Louisiana Museum Modernc Kunst まで出かけます。コペンハーゲンから北に延びる海岸線はデンマークのリビエラ海岸と言われていて、この地域にあるフムレベックHumlebaekに、ヨーロッパでも高い評価を受けているルイジアナ美術館があります。コペンハーゲン中央駅からヘルシンオアHelsingor 行き普通列車でフムレベック駅下車後、閑静な住宅街を徒歩15分位で到着。

museum enterance
11時のオープンを待つ人達で賑わうルイジアナ美術館入り口。(入館料2人で190DKK)
1958年にオープンしたこの美術館は1950年以降の現代美術コレクションと展示が有名で、建物はいくつかのパートに分かれていて、それぞれをガラス張りの通路で連結している回廊式になっています。アンディ・ウォーホル、シンディ・シャーマン、ジャコメッティー、フランシス・ベーコン等の作品を興味深く見ました。

yayoi kusama
日本人作家草間弥生の作品です。
他には、杉本博史の写真作品、庭に関根伸夫の立体作品が展示されています。

guntheiz uecker
Guntheiz Ueckerは釘の作品です。

lunch
芝生の向こうにオーレスン海峡が見える居心地の良いレストランでゆっくり昼食タイム。

calder
広い庭園にはアレクサンダー・カルダーAlexander Calderの作品。

henry moore
ヘンリー・ムーアHenry Mooreの彫刻をバックにランチタイムの人達。

flower shop
美術館からの帰り道、Humlebaek駅手前の花屋さんで多肉植物2鉢買いました。名前はHonne Pihl Blomsterです。オーナーは「日本でも育ちますよ。」と言ってくれました。楽しみです。
ここからもう少し足をのばしてクロンボー城Kronborg Slotにも行きました。シェクスピア「ハムレット」の舞台となった城です。

crossing
ヘルシオア駅から楽しい踏切を渡って、徒歩約20分でクロンボー城に到着。

castle
ほぼ四角型の城で、北棟は王の住居、西棟は王妃の住居でデンマーク・ルネッサンス様式。東棟は王族の部屋や厨房、南棟は教会Kirkenで内部装飾はフレデリック2世時代のものです。城内には、国内最大の規模をもつ航海博物館Sofartsmuseetもあります。
6月30日(水)
6:30起床、7:00朝食、8:00チェックアウト後ホテルを出発。

station square
駐輪自転車の広がるコペンハーゲン駅前ともお別れ。
国鉄でコペンハーゲン・カストロップ国際空港に行き、機械で搭乗券チェックSelf Service Cheek-inを済ませてからカウンターに行き、荷物を預けてBaggage drop COPENHAGEN/KASTRUP KL1126便 10:50発に搭乗→

airport
コペンハーゲンの空港さようなら!連日天気に恵まれた楽しい旅も今日で終わり!
AMSTERDAM/SCHIPHOL 12:15着
乗り換えてAMSTERDAM/SCHIPHOL KL867便 13:55発→
7月1日(木) 
OSAKA/KANNSAI 8:05着(所要時間11:10)→京都10:02着→帰宅。旅行中はよく動く夫に誘われて予定以上にあちこち観光しました。『お疲れさま!』&『感謝しています!』
帰国する度に、出発前と違う日本を感じる新鮮さが楽しくて、また何処かへ行きたくなっています。
※ 日本語文章の中に英語、スウェーデン語、デンマーク語表記が入り交っています。

07/16 23:47 | 旅行
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