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金沢  2010年3月19日
金沢  2010年3月19日
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JR京都駅発9:11→(特急サンダーバード7号富山行 往復11,960)→金沢駅着11:14
金沢駅→(北陸鉄道バス200)→広坂 金沢21世紀美術館→兼六園→帰路・金沢駅発16:01→(特急サンダーバード)京都駅着18:08
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金沢21世紀美術館を訪れるのは2度目。肌寒い平日にも関わらず、会場は若いカップルやグループ等多くの来館者で賑わっています。
今日の企画展覧会はオラファー・エリアソン「あなたが出会うとき」Olafur Eliasson [Your chance encounter]です。
オラファー・エリアソン(1967年、デンマーク生まれ)はコペンハーゲンとベルリンを拠点に活躍している現代美術作家で、色、光、鏡、あるいは霧等の自然現象を駆使して人間の知覚の仕組みを問う作品で知られています。その多くは科学的仕組みを問うものではなく、見る人を取り巻く環境の中に新しい発見や体験をする機会/chanceとなるものです。今展ではSANAAの創出した美術館の建築を大胆に捉え、空間に深く関わるサイト・スペシフィックな作品を中心に紹介されています。
館内は撮影禁止なので写真を載せられませんが、印象に残った作品の一つを紹介します。
作品「水の彩るあなたの水平線 2009」
展示室の中央に水が浅く張られた丸いテーブルがあり、その中央にランプが設置されています。壁に投射されて波打つ光は、近づくと虹色です。人との関係性に重点を置いた作品で、鑑賞者がこの展示室入り口を通過する時の重力で水面が動くように仕掛けられ、波打つ光が現れます。もう一度入口に戻り私の重力で生まれる光の水平線を彩りました。

エリアソンの言葉「気候などの自然もまた文化であり、そのように見ることこそ責任のある現代人のあり方ではないでしょうか。100年後に、まだ人間が自然について語ることができるとすれば、私の試みは成功したといえます。」の意味を大切にしたいです。

すぐ近くの「兼六園」に立ち寄ります。
もともと兼六園は金沢城の外郭として城に属した庭で、江戸時代の代表的な林泉回遊式大庭園の特徴をそのまま今に残しています。

mayabeni

梅林の大方は満開を過ぎていましたが、「麻耶紅」は遅咲きです。
neagarimatu

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「根上松」(ネアガリノマツ)は13代藩主前田斉泰(1822―1866)が稚松を高い盛土にお手植えし除々に土を除いて根をあらわしたものと伝えられています。

yukituri

「唐崎松」(カラサキノマツ)は13代藩主前田斉泰(1822―1866)が松の名所唐崎から種子を取り寄せて実生から育てた黒松です。
「雪吊り」は北陸特有の重い雪から樹木の枝折れを防ぐ造園管理技術で、11月1日に作業を始め、冬の訪れを告げる風物詩です。雪吊りには、りんご吊り、幹吊り、しぼり等の種類があります。

kotojitoro

「徽軫灯籠と虹橋」
この灯籠は琴の糸を支える琴柱の形をしていることから徽軫灯籠と呼ばれています。
手前の橋(写っていません)は虹橋。別名琴橋ともいわれます。

グローバルに多様化する21世紀美術の作品を観てから、タイムスリップして江戸時代の庭園を散策すると、エリアソンの「まだ人間が自然について語ることができるとすれば・・・」の言葉から、今後100年間の変化は想像の域を超えるのでしょうか?

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03/26 16:35 | 展覧会
井上 唯 展
ギャラリー揺 シリーズ企画「移行」1 
井上唯展「いまここに存在することの不確かさ」(2010.2.23~3.7)を終えて

working 1

作品「(家型)」に入って展示作業中の井上唯さん

玄関
 1 (壊れかけの梯子) a broken ladder [蜜蝋 / bee wax] 
板間
2 (水面鏡) a pool[アルミ / aluminum]
3 (梯子) a ladder[金糸 / gold thread]
4 (下階段) steps[蜜蝋、水、和紙、スチレンボード、シナベニア合板 / 
bee wax, water, Japanese paper, board, wood]
和室
5 (家型) home[リネン、金糸、真鍮棒 / linen, gold thread, brass]

6 (上階段) steps[蜜蝋、和紙、スチレンボード / bee wax, Japanese paper, board]


朝の淡い空気、真昼の太陽光線、夕暮れの冷たい雨、と様々に移り変わる空間で「水面鏡」は、移行し続ける実像を屈折して映し出します。そこに居合わせた者が、不思議を見つけて、階段や梯子を使ってここではない何処かへ行ってみたくなれば、作品に繋がり、作家が設えた処に近づくのだと思います。

mizukagami

庭の緑が映り込む「(水面鏡)」

steps 1

蜜蝋に初挑戦! 会期中に何度もやり直し、上から水を乗せて完成の「(下階段)」

steps 2

ここではない何処かへ行く「(上階段)」

home

リネンと金糸の「(家型)」

home 2

一本の細い糸を針で編んでいくことで線が面になります。様々な形の多数の面を繋ぎながら編んでいくことで、家型の面が広がり、一続きの織りの面(側面と屋根面)と繋ぎ合せて立体の家型になります。果てしない時間経過を重ねて編み進める作業の中で、過去を振り返るように小さな糸端を見つけると、元は一本の細い糸だったスタート時点に意識が戻るような作品です。和室に浮かぶ家型は掴めない不安を包み込んで、時折、幻の夢より透明に「(家型)」は視線から消え去ります。

元住居空間のギャラリー揺は花が良く映り、展覧会中に草花を生けるのは私の楽しみの一つです。でも今回は、家型の作品を邪魔しない植物が見つからず、思い切って一輪の花もない会場を試みました。日常的に「必ず必要と思い込んでいたのに、実は不要」と気づく良い機会でした。今まで沢山の作品に邪魔していたことを、反省しています。

working 2

最終日まで針を手に編む作業が続きます。

以下、井上唯さんのコメントです。
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『なにかがそこにあることで、今まで意識にのぼってこなかったようなことにふと気付く瞬間がある。いまここにある世界が、目に見えるレベルでも見えないレベルでもどんどん変化しているということを思う。
 光や空気、風といった自然界の現象と、モノと、人とが、囁き合い、触れ合いながら変わり続けていくさまを見ていると、その変化のむこうに、私たちとは関係なく動いている世界の本質、ルールがあるように感じられる。そこでは、静かに、しかし確かに、こことは違う時間が流れ、そして全てが繋がっているのだと思う。
そうした空間の囁きに耳を澄まし、見えない世界の存在に思いを馳せる、感覚のスイッチがはいるような場をつくりたい。
輪郭も存在も曖昧で、あるようでないようで、でもやっぱりあるのかなと思うような、そんな気配や佇まいといった、カタチの外側にあるものを生み出したいと思う。
流動しつづける世界の一端を垣間見たい。』        井上 唯
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井上唯さんは、大阪産業大学 工学部 建築・環境デザイン学科の職場を今年の3月で退職して、4月からは作家一本の生活が始まるそうです。普通、制作が続けば疲れてくるのですが、「一時的に身体は疲れるけれど、もっと大きいスパンで捉えると、自分の身体から出した以上のものが、新たに入ってくるのを感じます。」と言われる井上さんの今後が楽しみです。


03/11 21:57 | 展覧会
比叡山  2010年3月8日
比叡山  2010年3 月8日

「自然と語る会」 第300回「比叡山 大宮谷林道」に参加しました。参加者18名
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京阪電車膳所駅発8:31→坂本駅着8:53→大宮谷林道→横川中堂11:20頃(昼食)→元三大師堂→飯室谷→安楽律院14:10頃→飯室不動堂→西教寺→坂本駅着16:50→膳所駅→帰宅17:30頃
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前日からの雨に洗われて里坊の穴太衆積み石垣が美しいです。その上の寄せ垣のシキミの花が満開です。残念なことに花の写真が無いので文章で説明します。
シキミ(樒)の花は淡黄白色でシキミ科の常緑高木です。かつてはモクレン科に分類されていました。植物全体にアニサチンなどの有毒物質を含み、特に果実に多く、食べれば死亡する可能性がある程度に有毒です。実がマタタビの「虫えい」とよく似ているので間違って売られたり、落ちた実をシイノミと間違って食べて事故をおこすこともありました。シキミの実は植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。昔、土葬だった頃は遺体を動物に掘られないようにするために、墓地にシキミを植える習慣がありました。現在は、仏事に用いるため寺院に植栽されます。シキミの語源は、実の形から「敷き実」、あるいは有毒なので「悪しき実」からといわれています。日本特有の香木とされますが、『真俗仏事論』2には供物儀を引いて、「樒の実はもと天竺より来れり。本邦へは鑑真和上の請来なり。その形天竺無熱池の青蓮華に似たり、故に之を取りて仏に供す。」とあり、一説に鑑真がもたらしたとも言われます。

omiyadanirindo

川を右手に見ながら大宮谷林道の緩やかな坂道を登ります。

sugibayasi

今日もグループの後ろ姿を目印に、一番後からついて行きます。

mansaku

マンサクの黄色い花が遠くに見えます。

saruogase

サルオガセ(猿麻ガセ)は花の咲かない植物で、苔に近い仲間の地衣類に属し、長く木の枝から垂れ下がります。きりも(霧藻)とも呼ばれ、水分と光合成だけで成長し、栄養を一切他から取ることはないので、まるで仙人のようです。

iwanasi

イワナシのピンクの蕾がまだ寒そうです。

ouren

白く可憐なオウレンの花です。

baikaouren

バイカオウレンの花のアップです。
白い花弁のようにみえるのは萼、小さい黄緑色の5個が花弁、沢山の白色の点々が雄しべ、中心の黄緑色1個が雌しべです。

rituin

安楽律院
境内立看板は『安楽谷は横川飯室谷の別所である。恵心僧都なども隠棲したところであったが、江戸中期に妙立、霊空らがきびしい戒律主義を唱導し、その一門を安楽律とよびここに住した。律院はおしくも放火でほとんど失った。ここは比叡山を愛した藤原定家の碑 爪塚などがある。』との説明です。

koke

安楽律院境内の珍しい苔です。

imurohudodo

飯室不動堂
ここは酒井雄哉さん(大阿闍梨)が居られるところです。回峰行には3流派があって東塔無動寺谷の玉泉坊流、西塔無動寺谷の石泉坊流、そしてここ横川飯室谷の恵光坊流とがあるらしいですが、石泉坊流は今は途絶えてないそうです。無動寺と飯室では回峰行も歩くコースが全く違うそうですが、堂入りは無動寺谷で行うということです。
 西教寺前を通って坂本駅へ向かう途中、個人宅前で新鮮野菜を売っているのを見つけて、ミズナをレジ袋一杯100円で買います。今日は手足の指先がしびれるくらい寒い一日だったので、帰宅後に一番に入浴して、夕食はハリハリ鍋で暖まって、ゆっくり過ごしました。


03/10 21:12 | 山歩き
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