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足尾谷 2009年9月7日(月)
「自然と語る会」 第291回「足尾谷」に参加しました。 参加者13名。
JR膳所駅am8:09発→ 山科駅am8:17着 JR湖西線山科駅8:21発→堅田駅8:40着 
江若バス(細川行)堅田8:45発→坂下9:22着(江若バス運賃860円)→
足尾谷→ツボクリ谷出合→来た道を戻り足尾谷橋→バス停平(だいら)pm3:59発→ 堅田着(江若バス運賃760円)JR堅田→大津京→京阪皇子山→京阪膳所



楢枯れ
写真右上山肌の赤色はミズナラ、コナラが枯れている所です。
薪や炭の生産が少なくなって楢や樫の木などが切られなくなると太い木が増えて
カシナガキクイムシがはびこってくるらしいです。楢や樫の木を伐採した後に出てくる新芽は20年から30年でまた伐採でき、そのサイクルで経過する山は楢枯れがおきにくいそうです。薪や炭の需要が激減した現在楢枯れ対策問題が起こっています。

バス停坂下から旧国道を安曇川沿いに5分ほど上流に向かって戻り、足尾谷橋(あしびだにはし)手前で右折して林道に入ります。まだ暑さが残り汗ばむ気温ですが、渓流沿いの林道は、涼しくて気持ち良いです。





ベニバナボロギク(紅花襤褸菊) キク科 アフリカ原産
森林伐採跡地や山火事の跡などに生育し、数年間群落を形成した後、次第に消えていくそうです。
名の由来は、花の色が紅色のボロギクから。ボロの、名の由来は、襤褸(ぼろ)からで、花後の冠毛(かんもう)・綿毛をボロに見立ててです。



ヒヨドリバナ(鵯花) キク科フジバカマ属
和名は,鵯の鳴く頃に花が咲くということですが,8 月ころから咲きます。
ヒヨドリソウが好きな「アサギマダラが2頭、飛んでた!」ようですが、残念ながら私は見ていません。



キタヤマブシ(北山附子) キンポウゲ科 トリカブト属
トリカブトの一種で、京都北山から名付けられたキタヤマブシは、比良山系などに分布しています。亜種が多く、滋賀県内にも御池岳周辺にはカワチブシ、伊吹山や鈴鹿の霊仙山にはイブキトリカブトが分布します。違いはほとんどわかりません。ぶし=ぶす=付子でトリカブトの根から取れる猛毒のことです。



クジャクシダ(孔雀羊歯) ホウライシダ科
山地に生え、クジャクの羽のように掌状に分枝して、それぞれに単羽状に羽片を8~13対つけます。春さきの芽吹きのときには、紅色を帯びます。



フサザクラの株立ち
切られた枝から無数の新芽が伸びていました。



関電中村発電所の小さなダムがあり、その沢の右端に階段状に工夫して狭い水路があります。「魚類が産卵のために遡上しやすいように作られた魚道」と聞きました。



傾いた2本柱の橋(電信柱?)が架けてあり、これを渡ると登山道に入ります。
足尾谷の沢沿いを右に左にと渡りながら進んでいきます。



「く」の字橋は朽ちかけた木の板が壊れそうでちょっと恐いです。手摺代わりのロープを握って慎重に渡ります。



コウヤノマンネングサ(高野之万年苔)コウヤノマンネングサ科 俗称マンネンゴケ
山地の林のなかの腐葉土上に生え、川沿いの林のようなやや湿気の多いところを好みます。大型の優美なコケなので「苔の王様」の風格があります。

足尾谷からツボクリ谷を登って京都府最高峰の皆子山(971.5m)に行けるそうですが今日はいきません。ツボクリ谷分岐の道標近くでオニギリ弁当の昼食です。食後はゆっくり休憩タイム。それぞれ勝手気ままに木漏れ日の中で自由時間を過ごします。



アカバナ(赤花) アカバナ科
花が終わったあと、茎や葉が赤く色づくことからこの名があります。山野の水湿地に生える高さ30~40cmの多年。


バス停平に着いて「杣の道」でティータイム、葛川でカワガラス、カワセミ、キセキレイを見て、バスの時間待ちをします。最終便のバスが来ましたが、かなり混んでいて詰め合わせてもらって我々グループ全員乗車しましたが、登山シーズンで満員の時は江若バスの人が「次の京都バスに乗ってください。」と言って通過するそうです。次のバスにも乗れなかったらどうするのでしょう?今日は無事堅田駅に到着してJR堅田駅より家に向かいます。


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09/10 00:26 | 山歩き
比叡山 2009年8月26日(水)
「自然と語る会」 第290回「比叡山」に参加しました。
京阪坂本駅am9:00集合 参加者19名
京阪膳所駅で湖都古都・おおつ1dayきっぷ(一日乗り放題)大人500円を購入して坂本駅まで乗車。 ケーブル大人往復1,570円を割引額1,260円で購入(1dayきっぷの特典)

今日のコースはケーブル坂本駅→ケーブル延暦寺駅→大講堂→戒壇院→弁慶水→バス停比叡山頂→大比叡山頂→浄土院→大講堂→ケーブル延暦寺駅→ケーブル坂本駅

オオミズアオ
比叡山中学校近くの生垣で薄青白色の大きな蛾を発見。風の動きが見えそうな流線型の美しいフォルムに目が止まり、蛾を好まないのに写真撮影しました。インターネット検索で『オオミズアオ(大水青蛾)ヤママユ科 はねは細長く、後ろばねは尾状に伸び、雄ではとくに長い。薄い青色の地に白鱗を散布』が一番近い説明でした。

これから乗車する比叡山鉄道の説明を少し、、、
ケーブル坂本駅から延暦寺駅間を日本最長の2025mを11分で結び、ケーブルには珍しい途中駅が2ヶ所、橋梁7ヶ所、トンネル2ヶ所があり、変化に富む車窓からは登るにつれて素晴らしい琵琶湖が大きく広がります。でも今日は残念ながら白く霞んであまりよく見えません。ケーブルを終点で降りて延暦寺方向に歩き始めたところで、途中から右手の細い道(行者道のようです)を通って根本中堂にでました。山道に入り植物観察が始まりますが、この季節は忘れ咲き、返り咲きの花が多いので小さかったり色変わりしたりしています。

ヤマジノホトトギス

ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)ユリ科
ホトトギスは花びらが斜めに開くが、ヤマジノホトトギスは花びらが水平に開きます。

アブラチャン 1

アブラチャン 2

アブラチャン(油瀝青)の実 クスノキ科
実からとった油を灯火に使ったため、「アブラチャン」の名前がつけられました。「瀝青」(れきせい)・天然アスファルトのことを「チャン」と呼びます。

クサアジサイ

クサアジサイ ユキノシタ科
アジサイに似た草から、「クサアジサイ」の名前ががつけられました。

クマシデの果穂

クマシデの果穂 
5~10cmの果穂でこの一枚一枚の苞の付け根に小さな実がついて秋になったら風に吹かれて飛んでいきます。 

マルミノヤマゴボウ

杉林に生えるマルミノヤマゴボウ(丸実の山牛蒡)ヤマゴボウ科 赤い穂が直立します。

毬栗

正午前に大比叡頂上848.3m 1等三角点にタッチしてから、たわわに青い毬栗がついた栗の木の近くで手弁当の昼食です。

ブッドレア

ブッドレア(Buddleja)和名フサフジウツギ(房藤空木) フジウツギ科
英名butterfly bushのとおり香りに惹かれてチョウがよく群がります。
イングランドやスコットランドの鉄道線路沿いに群生して咲きとても見事です。

ノリウツギ

ノリウツギ(糊空木) ユキノシタ科
幹の髄は中空となり、またその樹皮から和紙を漉くのに使う糊をとるのでノリウツギの名があります。

ボタンヅル

ボタンヅル(牡丹蔓) キンポウゲ科 1回3出複葉 牡丹の葉に似ています。

マムシグサの実

マムシグサ(蝮草)の実のアップ サトイモ科  秋が深まると実が赤く色づきます。

ウワバミソウ

ウワバミソウ(蟒蛇草) イラクサ科 (ミズ)
山地の湿った斜面に群生する柔らかな多年草。東北ではミズナと呼び、山菜として利用されるそうです。蛇のいそうなところに生えることからつけられた名前です。

浄土院

浄土院 (緊張して?アングルが傾きました)
延暦寺開祖である伝教大師最澄の御廟。
比叡山中で最も清浄な聖域で、常に掃き清められて辺りは静寂で厳粛な気持ちになります。現在は12年間籠山の僧侶(侍真)が大使に使えるごとくに奉仕し、大使に供えたお下がりをいただき、一日3度の勤行礼拝の他は勉学と掃除に没頭されています。

浄土院右横の道

浄土院右手の細い道(写真の右上が浄土院境内)

今日は観察した植物のカレンダーをめくり、秋の気配を感じながら比叡の山中を歩きました。

09/03 21:36 | 山歩き
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