FC2ブログ
第三回 一六一六展 (2019.3.19~24)を終えて
第三回 一六一六展 (2019.3.19~24)を終えて

2016年 京都造形芸術大学 陶芸コース卒業生の陶芸作品グループ展です。
今回は「ひびく」をテーマに13名の個性的な作品が展覧会場に並びました。

《出品者 13名》
石田元子 井星はるか 梅香恵美子 梅本泰子 落合利男 川本修 越野良一 谷口和久 中澤文恵 中島秀 中村晃 長瀬真弓 野田華子

 CIMG0115.jpg 展覧会場

 CIMG0117.jpg 中澤文恵

 CIMG0122.jpg 梅香恵美子
 
2019331.jpg 谷口和久「心地よい土の声」

 CIMG0113.jpg 展覧会場

 P3190091.jpg 越野良一

P3190095.jpg 落合利男「龍炎」
 
P3190101.jpg 中村 晃「自画像」
 
P3190103.jpg 川本 修「どしん どしん」
 
P3190161.jpg 川本 修「一六人一六色」
 
P3190110.jpg 川本 修「大地の刻」
 
CIMG0126.jpg 展覧会場
 
P3190114.jpg 野田華子
 
P3190120.jpg 井星はるか
 
P3240005.jpg 落合利男「ジョカリョーシカ」
 
P3190121.jpg 長瀬真弓「海鳴り」
 
P3190125.jpg 梅本泰子「響 ― サンドリヨン城」
 
P3190126.jpg 中島 秀
 
P3190131.jpg 中村 晃「オカリナ 縄文土笛 鳥・象の土笛 おっぱい土笛」
 
P3190139.jpg 梅香恵美子
   
P3190140.jpg 石田元子

P3190145.jpg 石田元子

CIMG0130.jpg 展覧会場
 
P3190147.jpg 中村 晃「自画像」
 
P3190155.jpg 谷口和久「心地よい大地の声」
 
P3190158.jpg 井星はるか

P3240012.jpg

「勝手にコメント」
1年前の第2回一六一六陶展の最終日。当日集まったメンバーで跡片付後、次回のテーマを決めることになり、いくつかの候補が上がった中で多数決によって最終的に「ひびく」に決まりました。
多数決とはいえ、この「ひびく」というテーマ。個人的には他のテーマを推していただけに、柄にもなく悩むことになりました。どのように表現すればよいのか、正にこのコトバの“響き”からどうイメージを膨らませて作品を作り上げれば良いのか、北海道に帰ってから格闘が始まりました。
ずっと以前に地元の山で採取した土や石がありましたが、使いこなす自信も無くそのままにしていました。でも造形大のスクーリングで学んだ「何でもやってみよう」というチャレンジ精神!?でゼロから作ることにしました。なかなか言うことを聞いてはくれない土でしたが、7割~8割の割合をベースにして、残りは卒制で使った粘土を混ぜてみました。釉薬は、砂鉄を含んだ黄色の石にホタテ貝の貝殻等を混ぜて作ってみました。
「ひびく」という言葉から、目には見えない他者との共感とか共鳴などの心の働き。他方、目に見える、いわば大地の物理的働きのひびくという二つの方向性を持った作品群を目指すことにしました。
今回このテーマで、どのくらい迫り表現できたのか分かりませんが、個性溢れる一六一六陶展のメンバーとの共感やこれからも共に刺激し合って行こうという気持ちを持つことができました。
個々人の作品の見せ方、ギャラリーに来られた方への説明話など、まだまだ考えて行く必要性も感じました。皆様お元気で!様々のご配慮をいただきつつ、会場を提供してくださったオーナー様に御礼申し上げます。来年のテーマは何でしょうか、楽しみにしつつ、またお会いましょう。 (川本 修)

…………………………………………………………………………………………..

「展覧会を終えて」
1年ぶりに一六一六展の方々に再会し、昨年の作品を思い出しながら、搬入・展示の様子を拝見しました。それぞれの陶作品からは、思いを込めて制作された熱意が伝わってきました。2年目の親しさも加わって話題は広がり、共に楽しい1週間を過ごさせて頂きました。来年もまた当画廊で良い展覧会を。と応援したくなる素敵なグループ展でした。ありがとうございました。(揺 三橋登美栄)
スポンサーサイト
03/30 20:17 | 展覧会
京都造形芸術大学 通信教育部 陶芸 大学院生展 (2019.3.12~17)を終えて
京都造形芸術大学 通信教育部 陶芸 大学院生展 (2019.3.12~17)を終えて

《出品者 12名》
教授・清水六兵衞、青木一浩、井澤正憲、奥村由未、片岡和男、佐々木敬、
繁友孝一、高澤直樹、谷口文子、田村早織、松浦大、横山幸子(50音順)

当画廊で3回目の清水六兵衞先生と陶芸分野大学院生11名の展覧会です。

CIMG0087.jpg  展覧会場

P3150004.jpg 作品「陶デッサン 海芋」
カラー(和名:海芋「かいう」)を土で表現しました。カラーの花弁の白を磁土の焼締めで表現し、芯の黄色を下絵具で強調しました。磁土の成形性に苦慮しましたが、磁土の白色には満足しています。 (佐々木敬)

P3150009.jpg 作品「祈りⅠ」
スカスカ感を出すことによって、人間の不安感や儚さや危うさを表現したかった。定型句の川柳を20年以上してきた私にとって、文字は重要で必然性のあるものです。その定型句を土で表現したらどうなるか。文字は一文字でも意味があるが、まとまれば言葉になる。それはまた違う意味を持ち始める。その文字や言葉が平面ではなく、フォルムを持つとまた違う力を持ち始める。既成のものをばらして再び構成しなおすと、そこは前のものとは違う新しい何かが現れる。(谷口文子)

P3150013.jpg 作品「炎(ほむら)立つ」
炎が上に向かって燃える様子をイメージして制作しました。5つの炎を作りましたが、5つとも下から同時に作っていきましたが、難しかったです。(青木一浩)

P3150018.jpg 作品「古代祭祀の秘儀」
古代人の素朴なアニミズム的感情を表現した。(繁友幸一)

P3150019.jpg 作品「祈りⅡ」 (谷口文子)

P3150024.jpg  作品「flow 3」
磁土の態とその翳りの形(奥村由未)

P3150025.jpg 作品「月車」
メルヘンの造形(繁友孝一)

P3150030.jpg 作品「王国への旅」
切り取られた時間と空間を表現(井澤正憲)

P3150049.jpg  作品「Penetrating Figure 1」
二つの形の空間を介した関わり方、そこにはある種の緊張感が存在する。(教授・清水六兵衞)

P3150055.jpg 作品「黒い2つの球体」
感情移入を拒絶しています。(繁友孝一)

CIMG0091.jpg  展覧会場

P3150077.jpg  作品「flow 4」
磁土の態とその翳りの形(奥村由未)

 P3150036.jpg 作品「皿」
成型・釉薬調合・窯焚きと、いずれもおろそかにできないため青磁作品としてはまだまだ未熟です。
今年一年の研究成果としてご覧いただければ幸いです。(高澤直樹)

 P3150044.jpg 作品「桔梗鉢、蒔絵箱、五角ねじれ花入」
丸みのある五角形の側面を45°ねじった鉢。箱側面を45°ねじりました。側面をねじり折り返しました。(片岡和男)

P3150032.jpg 作品「土喰(つちじき)Ⅰ、Ⅱ」
命を生み 命を育み 土に還す。今後は地元の土を頂いて作陶したいと考えている。(横山幸子)

P3150060.jpg 作品「DOGU No2」
祈りを込めて、土をこねる。過酷な火の試練をのりこえた者だけが魂を得るのだ。(田村早織)

  P3150062.jpg P3150078.jpg 作品「our sun」
私たちは太陽の熱と光のおかげで存在している。太陽の美しい輝きとエネルギー(爆発現象「太陽フレア」)を表現したかった。(松浦大)

P3150067.jpg 作品「土喰(つちじき)Ⅰ」横山幸子
土をいただき 土と戯れ 土に感謝

P3150072.jpg 作品「flow 5」
磁土の態とその翳りの形(奥村由未)

P3150069.jpg 作品「六瓢息災の宴」
自宅の庭で育てたひょうたんは、驚くほど生命のエネルギーにあふれ、みずみずしく輝いていた。収穫した途端、時間とともに失われてしまうこの輝きを作品にとどめたいと思い、生命力を取り込んだ新しい瓢箪の器を模索している。そのような器が作れたら、両親の健康、長寿を願う『無病(六瓢)息災の宴』を催したい。(田村早織)

CIMG0109.jpg

京都造形芸術大学ギャルリ・オーブでの大学院修了制作展と同時開催で、多くの方々にご覧頂き大盛会だったことを嬉しく思っています。(ギャラリー揺 三橋登美栄)
03/19 10:01 | 展覧会
宮本ルリ子展(2018.10.23~11.4)を終えて
宮本ルリ子展(2018.10.23~11.4)を終えて

当画廊で初めての宮本ルリ子展「日本と中国の協同制作 2018」

≪京を創る 黒谷 金戒光明寺≫(1998年)で宮本さんの作品「Time Less Rosary」を拝見。チラシに『3000年にこの珠を手にした方ご連絡下さい。』と記載されていたので、セラミックスの人工石ころ「珠」を夫と1個ずつ持ち帰りました。 黒谷の境内に設置された数珠の全形を思い浮かべながら、「珠」は当画廊の棚で文鎮として役立っています。あと980年余り先に『それらを再び一つにします。これは、現実と夢・幻想と真実が交錯する、時を超えた旅物語なのです。』ともチラシに記載されていました。20年も前の私の記憶が、今ここに蘇ってきました。

≪展示作品≫
1 「無題」     
2 「王墓」 数か所の古墳付近の土 | 秦始皇帝陵遺址付近の土
3 「空海」 高野山の土、小石 | 清龍時の土、灰
4 「京」 御所付近の土、植物 | 西安(長安)の土、灰
5 「日中戦争 第二次世界大戦」 広島・長崎の土、川砂、植物 | 南京の土、小石
6 「海」 海砂、海水、貝
7 「印章」 全ての収集、提供品を焼着付けた印章 富村陶芸村と信楽の陶器粉も含有

PA250022.jpg 展覧会場(昼間)

PA250024.jpg 展覧会場(夕方)

PA250049.jpg 展覧会場(夜間)

PA250057.jpg 作品「王墓」

PA250059.jpg 作品「空海」

PA210081.jpg 作品「京」

PA250064.jpg 作品「日中戦争 第二次世界大戦」

PA250065.jpg 作品「海」

PA250067.jpg 作品「無題」

PA250050.jpg 展覧会場 室内から庭を望む(夜間)

PA250013.jpg 作品「印章」 
 
PA280088.jpg 宮本ルリ子さん   

宮本ルリ子 略歴
1963 岡山県に生まれる
1985 大阪芸術大学工芸科卒業
1987 多摩美術大学大学院美術研究科終了
1987~89 青年海外協力隊参加(陶磁器隊員としてフィリピンのパンガシナン州立大学にて2年間活動)
1990 財団法人滋賀県陶芸の森 創作研究科 指導員(2002年主査)
2003年 財団法人滋賀県陶芸の森 退職 独立
個展、グループ展多数、国内外で活躍中

……………………………………………………………

京都新聞2018年10月27日朝刊(美術欄)掲載記事
宮本ルリ子展(揺=銀閣寺前町 4日まで 月休)日本と中国の協同制作で、両国各地の土や砂、海水などを信楽透土に焼き込み、見開きの本に見立てて歴史的なつながりや両国の関係を表現。下からの光でほのかに関連のモチーフが透けて見え、長い年月にわたる交流や蓄積が思われる。(加須屋明子・京都市立芸術大教授)

……………………………………………………………

ギャラリー揺 展を終えて

本展は掃き清められた庭に落ち葉が舞う、少しひんやりとした空気と静寂の中での展示となりました。午後5時近くになるとうす暗がりの中で、信楽透器がぼんやりと発光して、和の空間が作品を引き立ててくれました。

「日本と中国の協同制作」は2013年にアメリカ人のキャサリン・サンドナスさんと取り組んだ「日本とアメリカの協同制作」を発展したものとなりました。歴史的な場から収集した土などを信楽透土に焼き込み、歴史を通しての断片を共有した作品です。思い返せば、先の作品では2011年の東日本大震災が大きく影響していて、原子力は作品を構成する骨格の一つでもありました。

今回の作品を制作することになったきっかけは、2017年に中国西安から北に車で1時間程度行ったところにある富平陶芸村(富楽国際陶芸博物館群)から滞在制作依頼があったことです。ここは中国初の現代陶芸をテーマとする陶芸博物館で、私は建築予定の日本館に展示する作品制作のため行くことになりました。中国での協同制作を意識したのはこの依頼を受け入れた時からです。「日本館」ということもありますが、協同制作がもっと広がっても良いのではないかと感じたからです。富平は西安(長安)に近い場所ということもあり日本との歴史的な繋がりを考えました。それが「空海」「京」というテーマの作品になりました。また、秦始皇帝陵、兵馬俑坑が近くにあったことから、お互いの国の代表的なやきもの文化である兵馬俑と埴輪の「戦士」のイメージを使った作品が生まれました。

二つの国を考える時、未解決な部分があるからこそどうしても外せなかった場所が「南京」です。中国のアーティストとがっぷり四つに組んで制作できた訳ではないのですが、南京在住の現代陶芸作家の陸斌氏や李雨花氏の協力のもと彼らの学生たちが土の収集に協力をしてくれ完成させることができました。

富平でつくったものは全て寄贈しなくてはならなかったため、現地の土を素焼きして国内に持ち帰り、今回の展覧会用に再制作をしました。また、新たに「海」というタイトルで海水、海砂、貝を使った新作を加えています。現在の日中関係を見つめて海域をテーマとした作品です。

展示を見に来てくださった全盲の知人が作品を触って、その感想を伝えてくれました。『実は私の両親も幼いころ親に連れられて中国に住んでいて、そのころの話を聞いたことがありました。日本の侵略戦争は他人事でないだけに、日本と中国のことは考えずにそっとしておきたい気持ちがありました。宮本さんの繊細な陶の本に触れて私の心の結界が揺らぎ始めた気がしました。大切な作品に触らせていただき、本当にありがとうございました。』

前作時には福島いわき市在住の方が、海砂と花、貝といった提供物と共にメッセージを添えてくださっていました。そこには『復興途上のいわきの思いを、亡くなった方々の御霊と共に是非作品に移入してください。』とありました。そんな思いが今回の作品にも込められていればと願っていたので心に染みる言葉でした。

振り返ってみれば、この作品を構成する大きな骨格は「争い」と「共鳴」だったのではないかと思っています。「共鳴」という表現が適切であるかどうかはわかりませんが、「争い」が領域を侵す、侵されるといった分離感から生じるとしたら、共鳴には境界が揺らいでなくなっていくイメージがあります。「結界が揺らぐ」とは、自分を守るために周りと区別するその境が揺らぐことです。そして、それは個が開かれないと起こらないものではないのかと、ギャラリー揺での空間は内面を静寂に誘い、微妙な揺らぎをもたらすことのできる場であったと感じています。(宮本ルリ子)

……………………………………………………………

光を通す信楽透土を使った宮本さんの作品は、時間によって天候によって絶えず変化し続けて、見る者に何かを訴える強いメッセージを感じました。「日本と中国の歴史的な場の断片を共有することは、何を意味するのでしょうか。」と鑑賞者に問われた展覧会です。

歴史は私たちに何を教えてくれるのでしょうか。
歴史上には多くの失敗が登場します。失敗のたびに人間は何かを学び、修正してきました。それを未来に繋げるのが今の私たちの使命だと思います。

歴史学では史料を提示し、さらにその史料が信頼できるものなのかを判断します。現代の時事問題に対しても「この報道の根拠は何なのか」「その根拠は信頼できるのか」といった批判的な姿勢が大切です。例えば「尖閣諸島は文献的にも日本固有の領土である」という主張していますが、「それはいつの時代の、何という文献の情報で、それは誰によって書かれたのか」とか「近隣諸国に伝わる文献には何が書かれているのか」という発想を政治思想に関わらず、中立的に考えることが重要だそうです。

考える機会を与えられたこの展覧会をきっかけに、「知らなかったとか、無関心だった」で終わらせずに、今ここに展開しているこの状況を把握して、新しい認識を生み出したいものです。

宮本さんが当画廊を「争いの結界が揺らぐ」空間にできる場であると感じてくださったことを嬉しく思います。良い展覧会をありがとうございました。(三橋登美栄)


11/14 15:08 | 展覧会
新井九紀子展(2018.10.16~21)を終えて
新井九紀子展(2018.10.16~21)を終えて

当画廊で初めての新井九紀子展「ことばの肖像。」
たぶん2年位前に夫が新井さんにお声かけてしたご縁で、開催させていただきました。
夫が企画した最後の展覧会です。

≪展示作品≫
1 未生への透視図 58.0×58.0cm パネル 2016年  
2 遊行 弐 39.1×64.5cm パネル 2018年 西行和歌
3 秋篠月清集 68.4×51.5cm パネル 2018年 藤原良経「秋篠月清集」
4 遊行 壱 31.7×44.0cm パネル2018年 西行和歌
5 麗はしき距離 15.0×25.0cm 額 2017年 吉田一穂「母」
6 霧のにほひ 63.0×19.0cm パネル 2018年
7 星宿 103.0×7.5cm パネル 2018年
8 意識ある蛋白質 75.0×42.5cm パネル2017年 宮沢賢治「青森挽歌」
9 アリス狩り 68.4×51.8cm パネル2018年「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル
10 銀河の序 11.5×24.0cm 額 2016年 芭蕉「銀河の序」
11 たとえば 66.0×51.5cm パネル 2018年
12 水中花 64.0×66.5cm アクリル 2006年 伊東静雄「水中花」
(「水中花」は恩田陸著「六月の夜と昼のあわいに」の装丁になる)

PA160004.jpg ギャラリー揺 受付

PA160005 (2) 作品「未生への透視図」

PA190008.jpg  展覧会場

PA210061.jpg  作品「游行 弐」

PA190033.jpg 作品「秋篠月清集」

PA210066.jpg 作品「游行 壱」

CIMG9932.jpg  展覧会場

PA190057.jpg  作品「水中花」

PA210067 (2)  作品「麗はしき距離」

PA190052.jpg 庭石に本

PA190027.jpg 新井九紀子氏

PA210070.jpg 木漏れ日に本
……………………………………………………………
新井九紀子 略歴
1996〜2018 個展20回(京都・東京・ロンドン)
1994 二人展(ウィーン)
2002 日・仏現代作家展(東京・パリ)
2003 吉原治良賞コンクール展(大阪)
     さかいでARTグランプリ賞展(坂出)
2004 プリンツ21グランプリ賞展(東京)
     日本アートアカデミー賞展(東京・大阪・福岡)
2005 サロン・ドトンヌ展(パリ) サリュ展(パリ)
2007〜 書と非書の際展

作品集「ことばの肖像」vol.1 ~ 5 発刊

……………………………………………………………
京都新聞2018年10月20日朝刊(美術欄)掲載記事
新井九紀子展(揺=銀閣寺前町 21日まで)墨と和紙を素材に、詩や句、文学の言葉を着想とした書画。抽象絵画のような画面に文字は見えないが、繊細な線や墨の濃淡を通じ、言葉の気配が立ち上がる。 (平田剛志・美術評論家)
……………………………………………………………
新聞記事は他、朝日新聞10月4日、読売新聞10月13日にも紹介される。
……………………………………………………………
ギャラリー揺と三橋實さん
個展会場にそっと現れて、黙って作品をご覧になり、三橋実と署名して帰られるということが何度かあって、2016年にギャラリー揺でも展覧会をしていただけないかとの打診の手紙をいただいて、2018年にということになった。2017年の展には病を押して観に来て下さったのだが、今年(2018)ギャラリー揺での展には三橋實さんは彼岸にあつて、直接お話しすることが出来なくなっていた。それでも、会期中自然と一体化したようなギャラリー揺の空間にいると、閑かな三橋實さんの眼差しを不思議と感じるのであった。小林秀雄風に言えば逝った人は確固として胸に在るからだろう。
そのような縁があって、いまおひとりで画廊を継続してられる登美栄さんとは話しが弾んだ。登美栄さんの心に残る本として「abさんご」を上げられ、未読だったのでお借りした。その中の文に、死者が帰ってくる時のしるべにつるす灯り入れは「たましいぐらいに半透明に、たましいぐらいの涼しさをゆれたゆたわせた.」という文を読む。
詩人や作家たちによって紡がれた言葉の美しさに魅かれて作品を創っている私はここにまた魂を震撼させることばに出逢ったのである。(新井九紀子)
……………………………………………………………
心に響く言葉を選んで思索を重ね、和紙の上に文字ではない形象が表れる瞬間、またその形象が表れる前を追体験したくなりました。伝統的な書道から距離を置いて、文字からの束縛を解き、現代美術への移行。厳しくて自由な異次元に向かわれる新井さんの強さに脱帽です。秋の夜長に、今展の作品に引用された「銀河の序」か「六月の夜と昼のあわいに」を読んでみたいと思っています。(三橋登美栄)


11/05 12:48 | 展覧会
野田直子展(2018.10.2~14)を終えて
野田直子展(2018.10.2~14)を終えて

アートライフみつはしで野田直子展を2回開催された後を引き継いで、ギャラリー揺での第一回野田直子展を開催させて頂きました。日本の伝統的な作品というよりは、カラフルで現代的な楽焼きの器を中心にアクセサリーなども含めて100点を超える展示になりました。

≪楽焼きについて≫
大学を卒業後 自宅の庭に楽焼きの窯を作りました。楽焼き焼成の工程を説明します。
最初は窯が湿っているので30分ほど新聞紙や小枝で窯を温めてやる(それを“あぶり”という)それが終わったら 私の場合300℃まで薪でたいて 灯油バーナーに交換する。
つまみ出しの場合 2回目より 次に入れる作品をあらかじめ窯の上で温めておいて待機させる。温まったものは 熱い窯中へ直接入れても ハジク(爆発する)ことがない。
800℃になったら フタを開けて 作品をやっとこでつまみ出して おがくずをしきつめた入れ物の中に入れて更におがくずをかけてやって火がついた時点でフタをして還元状態にしていぶす。
出し終わったら 次に窯の上側に温めてある作品を これまた手早く窯の中に入れる。これを4度繰り返す。(一度800℃まで温度が上がっていたら2回目、3回目は すぐに温度が上がるので 効率がよい)(野田直子)

≪展示作品≫
茶碗 17個、壁かけ 5個、花入れ5個、船6個、豆皿6組、平皿1組、菱型皿3個、プレート1個、タタラ花入れ2個、ブローチ24個、ペンダント6個、勾玉ネックレス8個、ポストカードスタンド15個、名刺立て2個、馬3個、建物3個

PA020018.jpg 花入れ

PA020019.jpg 展覧会場

PA120094.jpg

CIMG9928.jpg 展覧会場

PA050064.jpg 茶碗

PA040033.jpg 展覧会場
  
PA040038.jpg PA040047.jpg 茶碗

PA040046.jpg PA050079.jpg 平皿

PA050076.jpg PA050077.jpg PA120116.jpg PA050078.jpg

PA120153.jpg 野田直子さん

PA040032.jpg 展覧会場

PA120122.jpg PA020011.jpg 壁かけ

PA050089.jpg PA120131.jpg

………………………………………………………………

野田直子 略歴
1974年 京都大原に生まれる
1997年 京都市立芸術大学陶磁器科卒業 卒業制作:京都市長賞 
    以後自宅に築いた窯で制作を始める
2008年3月 アートライフみつはし 初個展
2012年5月 アートライフみつはし 第2回個展
    8月 軽井沢 油屋旅館 ルーサイトギャラリー追分店にて姉弟展
2013年7月 軽井沢 油屋旅館 ルーサイトギャラリー追分店にて姉弟展
      (~毎年夏季に開催)
2018年10月 ギャラリー揺 第3回個展

………………………………………………………………

京都新聞2018年10月6日朝刊(美術欄)掲載記事
野田直子展(揺=銀閣寺前町14日まで 月休)
楽焼による茶碗ほか。モザイクのようなポップなパターンもあり、楽焼にかわいらしさをもたらす。
(澤田眉香子・著述業)

………………………………………………………………

野田さんは2012年以降毎年、軽井沢で弟さんと一緒に陶と絵画の姉弟展を開催されています。揺の和室、床の間に弟さんの絵画を展示して頂きました。
野田さんの魅力的なお茶椀でお抹茶を頂けたら、中近東の音楽が流れる未知の国の風景画が見えそうな気がします。
いつになるかは未定ですが、みんなで揺での第二回野田直子展を楽しみにしています。(三橋登美栄)


10/18 20:59 | 展覧会
template design by takamu
Copyright © 2006 Mitsuhashi All Rights Reserved