松本美保子展(2017.11.3~5)を終えて
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松本美保子展 ―森にな~れー(2017.11.3~5)を終えて
私は植物の“タネ”に魅せられ長年収集してきました。沢山集まった“タネ”のフォトブック化≪森にな~れ≫が完成しましたので、コレクションの“タネ”と併せてお披露目の展覧会を3日間だけ開催します。(松本美保子)

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細かい“タネ”を丁寧に並べる作業が続きます。

IMG9532 展覧会場
 
IMG9531 “タネ”を説明される松本さんご夫妻

PB040032 はじまりの“タネ”3種類
1993年夏ブラジルを旅した折りブラジリアのカテドラル前の広場で売っていた3種類のタネに出会う 数百枚ものとても薄い羽がキチンと収納されており少しの風で舞い上がり飛び立つ(松本美保子)

B040027 Red Macako
Red Macakoが私の一番最初の宝物となった

B040025Pabora Branca B040030 Mgania Pubescens
Papora Branca          Mgania Pubescens

IMG9546 賑わう展覧会場

PB040033
アオギリ ボート型をした実の縁に4~5個のタネを乗せ風に乗ってクルクル舞うように飛び立つ
シナノキ(菩提樹) 長野県を信濃の国とも言うが このシナノキが沢山あったから・・との説もある

PB040039 マツボックリ

IMG9538 展覧会場


PB040045 キササゲ

PB040046 本に載らなかったバンクシア

PB040048 ジャカランタ
世界三大花木の一つ インドやマレーシアなど東南アジアを旅すると街路樹として植えられているのでよく目にする 景色全体が花色に染まり花で埋め尽くされるように咲く 

PB040049 ガガイモ
 
PB040069 PB040066
ツノゴマ 北アメリカ大陸原産「悪魔のつめ」とも「旅人泣かせ」とも呼ばれる

PB040056 松本美保子さん
“タネ”と言えば「固くて丸くて小さいもの」と言うイメージがあるのですが注意深く観察すると“タネ”の世界は≪不思議≫と≪知恵≫が沢山詰まった魅力的で素晴らしいデザインであることがわかります。手のひらにすっぽり入る小さな“タネ”に秘められた英知の結晶とも言える「形」の虜になった私は地面に落ちている“タネ”を拾って拾って集めるうちに300種くらい12個のコンテナが一杯になりました。
私は、テキスタイル造形作家というカテゴリーで50年ほど作品制作をしてきましたので残念なことに「植物」や「タネ」についての専門知識の欠片も持ち合わせていないのです。それなのに集めた沢山の“タネ”を見ているうちに、無謀にも本を作りたくなったのです。絵本のように見て楽しめる写真の本、かたちの面白さが際立つ本を目指しました。(松本美保子)
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≪森にな~れ≫出版記念の展覧会を当画廊で開催して頂きました。
初日は12時オープン前から鑑賞者がご来廊。夕方からは教え子さん達主催のパーティーが始まり、展覧会場の室内も庭も大勢の方々で大賑わいでした。3日間で150名以上の方々に丁寧に「タネ」について説明をされ、大盛会で本当に嬉しいことですが、さぞお疲れだったこととお察しいたします。
「タネ」が大好きな人達がこんなにも沢山集まって来られることに驚き喜んでいます。私も自然が好きで植物が好きで、もちろん“タネ”も大好きで収集しています。秋は“タネ”を拾い集めるのに最適な収穫シーズンなのでワクワクします。
素敵な展覧会をありがとうございました。まだまだこれからも珍しい“タネ”の収集を続けられることと思います。≪森になーれ≫2冊目を楽しみにしています。(揺 三橋登美栄)

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11/19 23:09 | 展覧会
美山荘 2017.10.31
美山荘 2017.10.31

野草一味庵、摘草料理の美山荘。自然豊かな京の花背で季節の味を楽しみます。
北原白秋や白洲正子など多くの文化人から愛され、京都から「門外不出」と言われてきました。
奈良の春日大社の社家であった初代が、京都・鞍馬の奥の大悲山にある、花背の「大悲山峰定寺」の再興に共鳴し、1895年(明治28年)に峰定寺参りの信者のために宿坊として建てたのが始まりとされています。三代目当主中東吉次さんが、1937年(昭和28年)に宿坊を料理旅館に増改築し、屋号を「美山荘」として現在の形を作られました。四代目中東久人さんが現当主です。

いつかは行ってみたい≪美山荘≫に、夫が予約しました。
京都北大路から広河原行きの京都バスに乗車(10:13)、大悲山口(ダイヒザングチ)で下車(11:35)して、
送迎バスで美山荘へ向かいます。
 
美山荘 美山荘
数寄屋造りの建物は、宿坊であった当時の面影を今も残しています。
網代天井や吉野窓など草庵風で風情があり、清流に面して月見台を設える座敷で食事をいただきます。

美山荘 二人

テーブル席
野バラ 床の間の軸
   野バラの床の間

いよいよ、料理が運ばれてきます。
摘み取った季節の草花や旬の野菜に魚を取り入れた美しい料理です。
毎朝ご主人が野山に入り集めた滋味の数々。野草や山菜、茸、川魚など自然の恵みが揃います。

朴葉味噌
① 食事酒に丹後の日本酒、銀杏朴葉味噌(田舎味噌)、蕪とクコの実

白味噌餅
② 白味噌に丸餅、燻製イワナのお造り

八寸
③ 八寸(地鶏卵黄身、焼生落花生、菱の実、人参、コムソウダケ、カルカン)
 
焼松茸 京都牛
④ 焼松茸             ⑤ 熟成京都牛、花ザンショ

おしのぎ
⑤ おしのぎ(もち米、ムカゴ、シメジ、百合根、椎茸)

松茸土瓶蒸し
⑥ 土瓶蒸し(鯉、松茸、三つ葉、柚子)
 
子持ち鮎杉板焼 子持ち鮎
⑦ シラキの葉飾り 子持ち鮎杉板焼(燻製味噌漬鮎)
 
キノコ鍋 粉山椒
⑧ キノコ鍋(舞茸、なめ茸、ねずみ茸、鰻とゴボウのツミレ)栗の実の匙 粉山椒

栗ご飯
⑨ 栗ご飯 香の物

デザート
⑩ デザート(炙りダイシロガキ、古代ブドウ、サルナシ、柿の葉茶のアイスクリーム)
 
クルミ餅 抹茶
⑪ クルミ餅           ⑫ 抹茶
 
お手洗い
窓から樹々と清流が眺められるお手洗い      

美山荘
美山荘玄関前
お料理の美味しさや見た目の美しさはもちろんのこと、女将さんの気持ちの良い対応や会話にもてなされて、あっという間に2時間余りが過ぎました。名残惜しい気持ちのまま大悲山口まで送って頂き14.35の京都バスで帰途につきました。

おにぎり
今夜の夕食は、美山荘お土産の栗ご飯オニギリです。
特別な一日、ご馳走様でした。


11/12 23:32 | 日々
白井千尋展(2017.10.3~15)を終えて
白井千尋展(2017.10.3~15)を終えて

4年ぶり、2回目の展覧会です。

≪展示作品≫
1 my grass play (w35×d230×h135 山椒材)    
2 mask of leaves (w180×d230×h670 漆材)
3 battle of pineneedles (w265×d25×h25 ブラックウォルナット材)
4 clover crown – unfinished (w60×d50×h375 薩摩黄楊材)
5 jet black seeds・w45×d85×h20 (カメルーンエボニー 黒御影石 陶土 磁土)

展覧会場 展覧会場
板間に2点、畳の間に2点、庭に1組。とても静かな空間が広がります。来廊者には「5点だけの展示です。お見逃しのないように!」とお伝えしました。今回は、子どもの頃の遊びがテーマで「どこに作品が?」と捜しながら観賞する、言ってみれば「かくれんぼ遊び」のような展覧会でした。

 mask of leaves 作品「mask of leaves」
ホウノキの葉に指で穴を開けてお面を作り、男の子たちはこのお面をつけて遊びました。

my grass play my grass play 作品「my grass play」
白井さんは「新芽を引っ張ってスーッと抜くのが気持ち良い。」らしいです。笹の長い新芽を楕円形の輪にして真ん中に1本通します。この3本を経糸(たていと)にし、短い新芽を緯糸(よこいと)にして1本ずつ交差させて平織りにします。これに松葉を広げて刺すと鼻緒になり、小さな笹の草履の出来上がり。これは私の小学生の頃の懐かしい思い出です。

障子の影 和室の障子には木々の影絵が揺れます。

clover crown 作品「clover crown」
クローバー(シロツメグサ)の花が沢山咲いていると、つい作りたくなる花の冠や腕輪。ついでに四つ葉のクローバーも捜します。冠を室内に吊るしておくとドライフラワーにもなります。

battle of pineneedles 作品「battle of pineneedles」
松の葉を開いて、互いに引っ掛けて双方から引っ張り、袴が抜けたほうが負け。子ども達が2組に分かれて、松葉が2つにちぎれるまで3人抜き、5人抜きと勝ち抜き松葉相撲をすることもあり、何人に勝ったかの対抗相撲も楽しめます。
 
jet black seeds 作品「jet black seeds」 
夏に縁側でスイカを食べたら、誰が遠くまで種を飛ばせるか競争します。

白井千尋さん 白井千尋さん


ツイート 小吹隆文@kobukitakafumi
小吹隆文‏ @kobukitakafumi 10月6日その他
ギャラリー揺の「白井千尋展」。木彫、石彫、陶芸。葉っぱのお面、松葉相撲、スイカの種飛ばしなど、子供の頃によくやった植物遊びがテーマ。作品を見て、すっかり忘れていた子供時代の記憶が甦った。

≪参考資料≫
大阪トリエンナーレ1995-彫刻 第6回国際現代造形コンクール 羽曳野市賞 Habikino City Prize 
白井千尋 Shirai Chihiro 1971~ 「Tropical Plants」 2000x750x1500(mm) (桜材、カシュー )
 大阪トリエンナーレ出品作品

「熱帯地域の、風土や週間に興味があり、憧れています。空間や匂い、空気などは、日本にはないものがあります。時間はゆっくりと流れ、私達が日々、過ごしている都市の雑踏や慌ただしい生活とは、掛け離れたものがあります。」「心地よい空間づくりをし、一種のRelaxation効果を図り、共有できればと考えています。」白井千尋

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白井千尋さんの作品を振り返ってみました。約20年前の大作と比べれば、現在は小品に変化しましたが、モチーフは一貫して自然界の植物です。不思議な形態からインスピレーションを受け、生命力に触発されて心地よい空間を作り続けて来られたことに変わりはないと感じました。これからもどうぞご活躍ください。  三橋登美栄

山本亜希展 山本亜希展
隣のギャラリー・アートライフみつはしの山本亜紀展(フェルト)と同時開催でした。
11/03 22:27 | 展覧会
釜本幸治展 (2017.9.19~10.1)を終えて
釜本幸治展 -内にある海―(2017.9.19~10.1)を終えて
3年ぶり2回目の展覧会です。
≪展示作品≫
1 reflex (真鍮)     
2 cloud head (真鍮)
3 dark noon (真鍮)
4 防波堤の上 (真鍮・洋白)
5 内にある海-1(真鍮)
6 内にある海-2 (真鍮)  
7 泡 (真鍮・洋白)
8 浮標-Ⅲ NO2 (真鍮)
9 anthole-05 (洋白)
10 anthole-01 (真鍮)
11 anthole-02 (真鍮)

真鍮は銅と亜鉛の合金で、五円硬貨の素材としても使われています。
洋白(ヨウハク)は、銅と亜鉛とニッケルの合金で、100円硬貨の素材としても使われています。

作品reflex
作品「reflex」 真鍮を硫黄で黒くして削り取る(硫化仕上げ)

展覧会場 展覧会場

作品anthole05,01,02
作品左から「anthole-05」「anthole-01」「anthole-02」糸鋸で蟻の細部まで表現

作品 内にある海ーⅠ 作品「内にある海 1」
目の下まで水を張って、鼻と口の2ヶ所からプクプクと空気が出ます。息苦しく感じたのですが、作者の意図は「水の中に潜んで、人目につかないように密かに隠れています」でした。

作品dark noon 作品「dark noon」

作品cloud head 作品「cloud head」

展覧会場 庭から観る作品「防波堤の上」

展覧会場 展覧会場


作品 泡 作品 泡
作品「泡」 自由にユラユラと揺らいでいる二人は水を得た魚のようです。

作品 内にある海ーⅡ 作品 内にある海ーⅡ.
作品「内にある海 2」水面に鑑賞者の顔や庭の樹々が映り込みます。

展覧会場 展覧会場

作品 浮標ーⅢ 作品 浮標ーⅢ
作品「浮標 Ⅲno2」
苔の上に置かれた「波間に浮かぶ顔」は石のようにも見えて、庭に馴染んでいます。
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ツイート 小吹隆文@kobukitakafumi
小吹隆文‏ @kobukitakafumi 9月26日
ギャラリー揺の「釜本幸治展」。真鍮による立体と平面。今回の作品は、水に浸かり顔だけ水上に出ている人物を表現している。頭部と胴体や手足の大きさの違いに注目。水を用いた珍しい作品もあった。
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今の現代人は明るそうに見えていても、毎日押し寄せる情報過多に混乱し、環境に適合できずにストレスを抱え込んでいるそうです。 一人で暗い海を漂っているように感じることがあっても、深く自己の内面を見つめることが大切だと釜本さんの作品から教わったようです。
これからもどうぞご活躍ください。新作を楽しみにしています。(三橋登美栄)


11/01 22:27 | 展覧会
Cross Over展 (2017.9.5~17)を終えて
Cross Over展 井出照子×三橋登美栄(2017.9.5~17)を終えて

ものごとのきっかけはさりげなく、突然始まります。
3年前、井出照子さんとのCross Overから新しい創作意欲が芽生えて2人展を開催することになりました。

《展示作品》
井出照子
1 悠久  65w×13d×25h(cm)     
2 白嶺  70w×32d×50h(cm)  
3 交叉Ⅰ  42w×14d×35h(cm)  
4 交叉Ⅱ  34w×13d×21h(cm)
5 交叉Ⅲ  40w×13d×20h(cm)  
6 交叉Ⅳ  40w×13d×19h(cm)
7 悠景  18w×6.0d×18h(cm)
8 Wave  18w×5.5d×18h(cm)
9 遥  18w×5.0d×18h(cm)
10 Cleft  17w×5.5d×17h(cm)

三橋登美栄
イ いのちの領域 Ⅰ 60号F
ロ いのちの領域 Ⅱ 60号F  
ハ 超える領域 Ⅰ 20号F  
ニ 超える領域 Ⅱ 20号F  
ホ 超える予感 Ⅰ SM
ヘ 超える予感 Ⅱ SM
ト 超える予感 Ⅲ SM
チ 超える予感 Ⅳ SM
リ 超える予感 Ⅴ SM 
ヌ 超える予感 Ⅵ SM 
ル 超える予感 Ⅶ SM 
ヲ 超える予感 Ⅷ SM

超える予感Ⅷ 三橋登美栄「超える予感 Ⅷ」 Cross Overの最初のイメージ

展覧会場 展覧会場

展示棚 井出照子 左から「Wave」「悠景」「遥」

いのちの領域Ⅰ
三橋登美栄「いのちの領域 Ⅰ」 重い現実を越えて希望に繋げるエネルギー

悠久 井出照子「悠久」

 
超える予感Ⅰ 超える予感Ⅱ
三橋登美栄 「超える予感 Ⅰ」(左)と「超える予感 Ⅱ」 痛い体験と生命の芽生え

Cleft&庭展示 井出照子「Cleft 」と 庭展示

いのちの領域Ⅱ 三橋登美栄「いのちの領域 Ⅱ」 重なる交差と混沌

展覧会場 展覧会場

超える領域Ⅰ 超える領域Ⅱ
三橋登美栄「超える領域 Ⅰ」(左)と「超える領域 Ⅱ」

交叉Ⅳ 井出照子「交叉 Ⅳ」

超える予感Ⅴ 超える予感Ⅵ 超える予感Ⅶ
三橋登美栄 左から「超える予感 Ⅴ」「超える予感 Ⅵ」「超える予感 Ⅶ」
超える予感Ⅲ 超える予感Ⅳ
三橋登美栄 「超える予感 Ⅲ」(左)と「超える予感 Ⅶ」 外側と内側の境界線 

白嶺 井出照子「白嶺」

展覧会場(庭) 井出照子左から「交叉Ⅰ」「交叉Ⅱ」「交叉Ⅲ」

井出照子さん 井出照子さん
三橋登美栄 三橋登美栄

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ツイート 小吹隆文@kobukitakafumi
小吹隆文‏ @kobukitakafumi 9月5日
ギャラリー揺の「Cross Over」。井出照子(陶芸)と三橋登美栄(絵画)が「クロスオーバー」をテーマに2人展を開催。三橋の作品が以前とは大きく変化。鮮烈な色使いに驚かされた。

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「Cross Over」展を終えて (井出照子) 
今回は三橋登美栄さんからのお誘いを受けての展覧会で、個展・グループ展の出品は多くあるものの二人展の経験はなく、タイトルをつけてテーマを共にすると言うのも初めてでした。
ジャンルの違う作者及び作品の交叉。自分の枠を超えると言う意味をも含めた「Cross Over」等、制作中も互いの意見交換があった事も今までとは異なった展覧会形式でした。
   こうしたコンセプトから発想したのが庭の展示作品「交叉Ⅰ〜Ⅲ」です。2〜3の長方体を接続させた形態に、フォルムと一体化するように彩度を下げた模様を試してみました。
  室内は平面作品との展示を考慮して黒のボディに白釉を施したモノクロの作品をと考え制作中、大学の先輩で30年来の隣人でもあった方が亡くなりました。画家で多くの展覧会にも出品され精力的に活動されていただけに衝撃は大きなものでした。
   生活の大半の時間を費やしている表現行動とは一体何なのか?自分には一体どれ程の猶予が?伴侶の病気の事など色々な思いが錯綜する日々でした。そんな中で出来たのが「悠久」です。尊敬する作家であり良き友へのレクイエムの様な作品になりました。三橋さんの「いのちの領域」は生を見つめた作品で、「生と死」と一見相反している様ではあるものの同じ思索の中での制作であった様に思います。
  迷いの中での制作、またコンセプトにこだわり過ぎた結果、全体として些か生彩に欠けたものになったという反省点は残るものの、対話を通して自分を見つめ直す機会を得た事で、収穫の多い展覧会となりました。
  表現行動とは、自身の鎮魂(表現願望の満足)なのかも知れない等と思いながらの2週間でした。多くの方々との交叉を与えて頂いたギャラリー揺様と三橋登美栄様に感謝したいと思います。

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「Cross Over」展を終えて (三橋登美栄)
1年半前のできごとは、ほんの昨日まで他人事だと思っていたことなのに突然お鉢が回ってきました。慌ただしい日々が始まり不安が日常化します。時を同じくして井出照子さんの周りにも似た状態が起こり、この偶然に二人で驚きました。
テーマを「Cross Over」に決め、今を超えたいと深呼吸して制作に向かうものの思うに任せず、焦る日々が続きます。そんな中、重苦しさにも慣れた頃から不安は形に変わり、希望を色彩に置き換えて、今までとは異なる新しい平面の領域が広がりました。時間の感覚が遠退いて、自由気ままに制作できたことは不思議な体験でした。展覧会をご高覧くださった方々からは賛否両論で、様々なご意見を伺えたことを感謝し、次回の制作に反映したいと思っています。制作のもどかしさは、生きることのもどかしさに重なります。自然界の摂理に従いながら、私達が自然と共生、共存する摩訶不思議に焦点を合わせて制作し続けたいと思っています。
今回の展覧会のテーマを決めた後も、展覧会直前まで揺れ動く私の作品に合わせてくださった井出照子さんに感謝しています。個展では味わえない楽しい2週間をありがとうございました。

10/17 16:57 | 展覧会
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